人前であがってしまう、いわゆる「あがり症」の人は少なくありませんよね。そういう筆者も、人前で話すことはとても苦手。緊張で思い通りにうまく振る舞えないこともよくあります。でも、たとえば大事なプレゼンなら、そんなことは言っていられません。緊張を防いで、最高のパフォーマンスを発揮したいものです。

緊張してしまう人はなぜ緊張してしまうのでしょう。「聞いている人が嫌な思いをするのではないか」とか「話の内容を否定されてしまうのではないか」とか、そんなことを過度に恐れているのではないでしょうか。もしそうなら、それらを解決する根本的な解決策は “自信” を持つこと。自信があれば、そんな不安なんて吹き飛ばすことができます。

今回は、緊張を吹き飛ばしてくれる3つの自信と、その身につけ方を見ていきます。

「きちんと準備をした」という自信

まずひとつめの自信は、自分はしっかりとやるべきことをしてきたという「成果」に対する自信です。入念に準備を行い、隙はない。論理にも矛盾はないし、データも誤りなく揃っている。そんなふうに、事前の準備に自信を持つことができれば、怖いことはないはずです。あとは、準備してきたことを普通に説明すればよいだけです。

事前の準備に不足があったり、アドリブで切り抜けなければならない箇所を残していたりすれば、どうしても口ごもる箇所や曖昧にせざるを得ない箇所が出てきてしまいます。そうなると、聞き手は疑問を抱き矢継ぎ早に質問を投げてくるかもしれません。それにうまく答えられないなら、その質問はさらに鋭さを増し、非難の色を帯びてくる可能性もありますね。

準備は入念に。「想定外はあり得ない」というくらいに、準備を行うことがまずは重要です。

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「人格は否定されない」という自信

きちんと準備をしたプレゼンなら、内容に賛同を得られないとしても、否定されるのはその提案についてのみ。あなた自身の人格を否定されることはないはずです。ロジックは通っているし、データも揃っている、疑問点も解消されている。だけど、条件はあわない。そんなことはあり得ます。でもそれはしかたのないこと。そういうこともあると割り切ってしまいましょう。

精一杯準備をしたあなたの仕事への姿勢は必ずあなたの仕事力を向上させるものです。プレゼンを聞いてくれた相手だって、十分な準備をしたあなた個人の人格まで否定することはありません。

プレゼンを否定されることは、あなたが否定されることではありません。過度な恐れは、それ自体が緊張を増幅させ、成功する確率を下げてしまいかねません。自分とプレゼン内容を分離して、冷静になりましょう。

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「質問に答えられる」という自信

どんなに完璧な準備をしたつもりでも、相手はなんらかの質問をしてくるものです。それがないと逆にさびしいくらいですよね。でも緊張しすぎる人は「想定外の質問がきたらどうしよう」と、起こってもいないことにおびえてしまうこともあるでしょう。

そんなときは、事前準備の段階で第三者にプレゼン内容を伝えてみましょう。そのうえで、どんな質問が出そうなのか一緒に考えてみるのです。プレゼンの内容を考えている本人では気がつけなかった説明不足や、ロジックの飛躍などに気づいてもらえることもあるでしょう。そこまでしっかりと準備をすれば、そうそう想定外の質問はでてこないはずです。

それでも、どうしても予想外の質問がでてきてしまったときはどうするか。そんなときは、「さすが、鋭いご質問ですね。そこは気がつきませんでしたので、すぐに調べてご報告いたします」と素直に認めた上で(できれば相手の洞察力をほめつつ)、どう対応するのかを明示しましょう。

しっかりとした準備をしてきたあなたのプレゼン。基本的なことが抜けているということはないはずですから、ひとつやふたつの細かい質問はその対応で十分なのです。すべてを事前に完璧にする気持ちは大切ですが、「予想外の質問への心の準備」も準備のひとつだと考えてください。

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プレゼンで緊張しすぎないために持っておくべき「3つの自信」を紹介しました。自信がなければ不安になるし、不安を抱いたプレゼンで緊張してしまうのは当然のことです。準備をしっかりと行って不安を解決しておけば、緊張はなくなるはずです。自信にあふれたプレゼンで、評価と成果を勝ち取りましょう!

(参考)
金井英之著 (2001),『人前でビクビクオドオドせずに話せる本』, すばる舎.
麻生けんたろう著 (2006),『さようなら!「あがり症」―10人から100人の前でラクに話せる』, 同文舘出版.