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badge_columns_1001711自分では気づかない自分の能力

みなさんは自分の能力を正しく認識していますか?
「自分のことを一番よく知っているのは自分だ」と思ってしまいがちです。
しかし、自分ではまだ気づいていない能力や、あなただけが知らなくて周囲が気づいている能力も必ずあります。

今回のコラムでは、学力を含めた様々な能力を向上させるための方法を紹介します。

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badge_columns_1001711「ジョハリの窓」で4つの自己を知ろう

「ジョハリの窓」という、二人の心理学者が考え出した「対人関係における気づきのグラフモデル」があります。
これは、「自分をどのように公開ないし隠蔽するかというコミュニケーションにおける自己の公開と、コミュニケーションの円滑な進め方を考えるために提案されたモデル」(Wikipediaより)です。
このモデルでは、「自分に分かっているか否か」「他人に分かっているか否か」の2つの軸の組み合わせで自己を4つに分類します。
言葉ではイメージがつかないと思うので、下の図をご覧ください。

出典:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%81%AE%E7%AA%93

Ⅰ 自分に分かっていて、他人にも公開している自己は「開放の窓」。
Ⅱ 他人からは見られているのに、自分では気づいていない自己は「盲点の窓」。
Ⅲ 自分に分かっているけれど、他人には隠している自己は「秘密の窓」。
Ⅳ 自分でも気づかず、他人も知らない自己は「未知の窓」。

まずはこの4つのうち、自分はどの部分が大きくてどこが小さいのか、イメージしてみましょう。

badge_columns_1001711能力を向上させるためには

では次に、このモデルを使って、能力を向上させる方法を紹介します。能力を向上させるためには、「開放の窓」を大きくし、「未知の窓」を小さくする必要があります。

具体的には、次の2点を行います。

1:自己開示をする
自己開示/アウトプットをすることで、「他人に分かっている」部分が大きくなります。

2:フィードバックをもらう
他人からフィードバックをしてもらうことで、今まで気づかなかった自分を知り、「自分に分かっている」部分が大きくなります。

Lucky friends studying together

badge_columns_1001711勉強に落とし込んでみる

「ジョハリの窓」を勉強に落とし込んで考えると、「どのように勉強しているかを自己開示し、フィードバックをもらう」という流れになります。
どの科目をどういうやり方で、どれくらいの時間をかけて、どの場所で勉強したのか、誰にも言っていない人は、誰かに言ってみましょう。
そうすることでフィードバックをしてもらいやすくなり、気づかなかった改善点が見えてきます。
また、フィードバックによる気付きを誰かに説明してみると、アウトプットの練習になります。
これは記憶の定着が良くなるだけでなく、さらなるフィードバックも得られるかもしれず、一石三鳥です。
この方法は、勉強法の見直しだけではなく勉強そのものにも有効です。
たとえば論述の問題を解いたら、自己採点ではなく他の人に採点してもらってみましょう。
自己採点でも不正解だったところに気づくことはできますが、他の人に採点してもらうと、「こういう間違いをする傾向にある」「こういう視点で考えてみるといいのではないか」「ここで間違えたのなら、こういう勉強をするといい」といったアドバイスをもらえるかもしれません。
これが「気づき」ですね。
学力だけでなく、様々な能力の向上に使える「ジョハリの窓」。
まずは勇気を出して自己開示=自分自身のアウトプットから始めてみましょう。

【参考資料】

ジョハリの窓 – Wikipedia」
新たな習慣へのトライ ジョハリの窓から自己成長を考える


東京大学文学部行動文化学科社会学専修課程。ノートルダム清心高校卒業。大学ではセクシュアリティについて勉強している。忍者が好き。服のセンスとユーモアのセンスがほしい。著書に「数学嫌いの東大生が実践していた『読むだけ数学勉強法』(マイナビ、2015)」