みなさんは、周囲の人と上手にコミュニケーションが取れているという自信はありますか?
自分だけ話し過ぎてしまったり、適切な言葉が出てこなかったりとあとから振り返って後悔することもあったのではないでしょうか。

コミュニケーションがきちんと取れることは、ビジネスはもちろん、プライベートでも重要であり、必要とされているものです。

今回は、口下手な人でも上手くコミュニケーションを取ることが可能な「傾聴力」の鍛え方についてお伝えしたいと思います。

「聞く」ことの難しさと大切さ

ただ話を聞くだけなら簡単じゃないか、と思う人もいるでしょう。しかし、ちゃんと相手の話を聞こうとすることは案外難しいものです。もし不自然に相槌を打ったり、生返事をしたりすれば、話を聞いていなかったことがすぐにバレてしまいます。

きちんと話を聞いてもらえないような相手と信頼関係を深めていきたいと考える方はほとんどいないはず。その一方で、丁寧に話を聞いてくれる相手には好感を抱きませんか?

自分の話したいことや興味のあることしか話を聞かない人も多い中、相手の伝えたいことを「聞く」ことはコミュニケーションを取る上でとても大切なことなのです。

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「傾聴力」とは?

日本メンタルアップ支援機構代表理事である大野萌子氏は、「傾聴力」とは単に相手が発した言葉を聞くだけでなく、相手の気持ちをも受け止める聞き方である、と言います。

もし傾聴力が身に付いていなければ、相手の気持ちを踏みにじるような話の聞き方をしてしまいかねません。みなさんも、自分が話をしている時に上の空の状態で話を聞かれてもうれしいとは全く感じませんよね。

コミュニケーションが得意な人は、相手の言っていることを正確に理解し、きちんと聞いているという意思表示をしています。

ただ話が「聞こえている」だけではいけません。それよりも、話を「主体的に聞く」ことが必要になります。相手の話を主体的に聞くためには上手い返しをする必要はなく、「傾聴力」を鍛えれば良いのです。

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傾聴力の鍛え方

では、私たちが「傾聴力」を鍛えるためにはどのようにすれば良いのでしょうか?

・話を遮らない
上手に話を聞くテクニックとして、要所で相槌を打ったり質問したりすることを実践していらっしゃる方もいるかもしれません。しかし、やり方によっては相手の話を遮ってしまう可能性がありますよ。

例えば、以下のようなやりとりはいかがでしょうか?
A:「この間取引先で商談があったんだけど……」
B:「そうなんだ。いつ?」
A:「えっと、先週の金曜日かな。それで、その取引先の担当者がすごく良い人で……」
B:「良かったじゃん。そういや先週の金曜日は家で面白いことがあってさ、~」

おそらくAさんは取引先の担当者がどのように良い人だったのかをBさんに伝えたかったはず。しかし、Bさんは自分の話したいことにつなげようとAさんの話の腰を折ってしまいました。

確かに相槌や質問はしていますが、話を最後まで聞かなかったために、相手が結局何を伝えたかったのかがわかりません。また、話した相手も言いたいことを言えず不満が残るでしょう。

このような場合は、頷いたりするなど簡単な相槌で構いませんから、とにかくまずは最後まで相手の話を聞くことに徹するべきです。

・話をまとめない
相手が話したことを「要はこういうことでしょ?」と、まとめてしまうのも良くありません。もし話が長ければ、聞くのが大変だと感じることもあるでしょう。しかし、最後にあっさり話をまとめてしまうと、実は話をつまらないと感じていたことが相手に伝わってしまいます。

誰もが理解しやすいように話してくれるわけではありませんから、話が多少長くなったり、相手の言い回しが分かりにくかったりすることも念頭に置いておきましょう。

よく理解できない場合は、断りを入れた上で適宜質問をするとしっかり話を聞いていることを相手に示すことができますよ。

・姿勢を正す
話を遮ったり、まとめたりはしないけれど、椅子の背にもたれかかって話を聞いていることがあるかもしれませんよ。このような姿勢では、決して真面目に相手の話を聞いているように受け取ってもらえません。

スマホの画面を操作しながら話を聞くことも同様のことがいえます。画面に注目したまま適切な返事ができる器用な人はなかなかいませんよね。たいてい、「本当に話を聞いているの?」と相手は感じていることでしょう。

ある程度姿勢を正す、相手の目を見るなど、誠意ある態度を示すことは必要です。そうすれば相手も安心して話すことができますし、会話も弾みますよ。

***
傾聴力を身に付ければ、ビジネスでもプライベートでもより良いコミュニケーションが取ることができます。ぜひ試してみてくださいね。

(参考)
東洋経済ONLINE|本当の「傾聴力」は、内容の9割を聞き流す力だ
日経Bizアカデミー|聞き上手の基本=「話を遮らない」「人の意見を整理しない」
日経キャリア教育.net|傾聴力 相手が話しやすい環境を作ることから始めよう
nikkei BPnet|会社員の作法:第9回「聞くこと」の大切さ、3種類の「きく」
ライフネットジャーナル オンライン|「しゃべらない仕事術」の基本は“聞く力”から
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