突然ですが、みなさんは一番記憶に残りやすいものって何だと思いますか?
音?味?感触?それとも映像・・・・・・?

正解は「におい」です。
あるにおいを嗅いだ瞬間、過去の光景がフラッシュバックしたり、特定の人や場所を思い出した経験はありませんか?実はそれはプルースト効果といい、フランス人作家マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」という作品の中で、主人公が紅茶にマドレーヌを浸したときの香りで幼少時代の記憶を思い出す描写からきています。このように、においは何かを思い出すときの重要な手がかりになるのです。

badge_Columns_100においが記憶に残りやすいワケ

なぜ「におい」はそんなに記憶に残るのでしょうか。
その秘密は脳の仕組みにあります。

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出典:(情報科学のあれこれ)http://www.joy.hi-ho.ne.jp/htsubono/home28.html

脳には本能や情動を担当する「大脳辺縁系」と思考を担当する理性的な「大脳新皮質」という部分があります。前者の大脳辺縁系に海馬と呼ばれる記憶をつかさどる器官があって、あらゆる情報はいったん短期記憶として海馬に保管されます。そして何度も思い出すような情報は海馬で長期記憶に変換されるのです。

実は五感の中で嗅覚だけが、この海馬に直接情報を送ることができます。嗅覚以外の五感による情報はいったん大脳新皮質を通って海馬に運ばれますが、嗅覚の情報は大脳新皮質を介しません。

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出典:(カンデル読んでる)http://melonsode.fem.jp/kandelyondel/topics/005-hippocampus.html

上図のように嗅覚を担当する脳の部分と海馬は隣合わせになっており、においと記憶は密接に関係しています。

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badge_Columns_100においを活用しよう!

さて、においが他の記憶を思い出すきっかけになるなら利用しない手はありませんよね。
においの記憶、勉強に活用してみましょう!

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出典:http://item.rakuten.co.jp/aimere/1243-1/

勉強机の上に好きな香りのお香やアロマを置いてみましょう。勉強するときだけかぐにおいを作っておけば、大事なテストにお香を一本、もしくはアロマのボトルを持っていくことで、勉強したときの情報が思い出しやすくなります。デスクもおしゃれになるし一石二鳥です。

・匂いでリラックスできるようにする

「テストになると緊張してしまって実力が出し切れない・・・・・・」という悩みを抱えている方はいませんか?そんな方は自分の好きな香りをひとつ選んで、そのにおいをかぎながらリラックスした状態になる練習をしましょう。何度もやっているうちにその香りとリラックスした状態が結びつき、そのにおいをかぐだけでリラックスできるようになります。

***

いかがでしたか?
今までにおいを覚えようなんて思ったことはなかったかもしれませんが、実は一番記憶に残りやすい情報なんです。自覚的ににおいを活用できれば今よりずっとテストが楽になるかもしれませんね。

参考:匂いが記憶を呼び覚ます-プルースト効果とは何か
匂いと記憶;海馬の新生ニューロン