「自分には無理」って何で決めるの? マイナスの固定概念を打ち破れ!

固定観念から抜け出すのは、そう簡単なことではありません。一度「こうだ」と思ったことを覆すのは、難しいものです。

特に「俺にはできない」という類の思い込みなら、抜け出すのは一層困難ですね。

こんなに難しい案件、処理できるわけがない。 俺なんかがやったって、うまくいくわけがない。

そうして歩みを止めた瞬間に、実現は不可能になります。諦めた夢は、叶うはずがないのです。しかし先述のとおり、こうした固定観念や諦観を振り切ることは、容易ではありません。自分で抜け出せればいいものの、それはほぼ不可能でしょう。

「できない」「無理だ」から脱出するためには、視点を変えることが必要なのです。今日は、固定観念にとらわれ、一歩踏み出せない状態から抜け出す方法をご紹介します。

 

固定観念から抜け出すには「焦点を変える」ことが必要

 

固定観念の「固定」とは、いったい何が固まっていることを指すのでしょうか。自分の考えでしょうか? それとも、行動パターンでしょうか?

違います。固定観念にとらわれている人は、焦点、つまりフォーカスする点が固まっているのです。一体どういうことでしょうか。具体例を見ながら考えてみましょう。

例えば、月300件ペースで顧客を訪問しろ、と言われた時。多くの人は「そんなの無理だ」と思うはずです。しかしこれも一種の固定観念。この場合、焦点は過去にあります。300件訪問を経験したことのない「過去」にフォーカスし、目標と比較して「無理だ」とこぼすわけです。

でもこれは当然のこと。だって、今までやったことがないんですから。経験のないもの、ハードルの高い課題を前にすると、私たちは過去に焦点を当て、無理だと考えてしまうのです。

 

「できる」時は未来の自分をイメージしている

 

では、簡単な課題を目の前にした時、私たちは、どこに焦点を当てているのでしょうか。それがわかれば、難しい課題を前にしても、固定観念にとらわれずにチャレンジできそうです。

例えば、「焼きそばパン買ってこいよ」と言われた時。やりたいかどうかは置いておいて、できそうですよね。300件訪問よりはハードルが低いですから。

この時、私たちの焦点は未来にあります。「焼きそばパン買ってこいよ」と言われると、部屋から出て、コンビニに入り、焼きそばパンを買うところをイメージします。簡単な課題を提示された時は、無意識のうちに成功イメージが湧いてくるのです。

これは、難しい課題ではできないこと。300件訪問しろと言われても、そんな自分の姿は、容易には浮かんできません。難しい課題の時には過去にフォーカスし、簡単な課題の時には未来の自分にフォーカスしている。これが、固定観念をうむカラクリだったのです。

 

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「アズ・イフ・フレーム」を駆使して固定観念を打ち破ろう

 

もうお分かりですね。難しい課題に直面してしまったら、あなたのすべきことは一つです。焦点を未来に変えましょう。成功している姿をできる限り想像するのです。

そのためのツールとして、「アズ・イフ・フレーム」というものがあります。これは元々NLP(神経言語プログラミング)の用語で、成果を出すプロセスを最適化するために生み出されました。

名前は小難しく感じますが、やることは簡単です。壁に直面したら、「もしも、○○ができるとしたらどうする?」「例えば、▲▲だったらどうすると思う?」「仮に□□が実現したら、一体どうしたい?」こんな風に考えてみるのです。考えることで、具体的なシーンをイメージするでしょう。それが大事なポイントです。

もしも課題を達成できたら? 優秀な先輩だったら何をするか? 仮に自分にスキルがあったら、何をすべきか。

こんな風に、焦点を無理やり未来に持っていくのです。焼きそばパンを買う自分をイメージしたように、未来の自分を思い浮かべましょう。

 

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固定観念を打ち破るのは、そう簡単な話ではありません。しかし、対策を知っていれば、案外楽に克服できるのかもしれませんね。

自分自身だけでなく、周りで壁に直面している人がいたら、このアズ・イフ・フレームの考え方を使って、上に書いたような問いを投げかけてみてください。きっとその人も、成功イメージを持つことができて、「自分にはできない」という固定観念から抜け出すことができるでしょう。自分一人では、諦めの気持ちから抜け出せないこともあります。仲間同士で助け合い、困難を乗り越える環境を作りましょう。

 

参考 日経ビジネスオンライン|相手の色眼鏡を外す「魔法の言葉」  NLP-JAPAN ラーニング・センター/日本NLP協会|NLP用語集:アズ・イフフレーム 神経言語プログラミング(nlp)ナビ 大阪特集|アズ・イフフレーム

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