イヤホンをつけてBGMをかけながら作業や勉強をしている人をよく見かけますよね。

かくいう私も、受験生時代はラジオをBGMとして流しながら勉強をしていました。BGMを使っている人は、集中力が上げる、あるいは周りの雑音をなくすことを目的としていることだと思います。

しかし、実はBGMは使い方を間違えると作業や勉強に良い影響をもたらさないどころか、悪影響をもたらすことさえもあるのです。今回は、そんなBGMがもたらす効果を考察していきたいと思います。

BGMのせいで集中力が低下する!

BGMは、集中力を上げるといわれることが多いですが、実は全く逆だということが明らかになっています。

2007年に発表された論文によると、テンポの速い曲・テンポの遅い曲・環境音・無音の4種類の状態の中で認知テストを受けたときに、BGMがある場合の全てで被験者のテストの成績が悪くなった、という結果が出ているのです。

BGMの種類でも差があり、テンポの速い曲が最も悪影響をもたらすことが分かりました。この研究では、どんなBGMでも無音の場合よりは集中力を妨げるという結果になっています。

また、2011年に発表されたメタ解析に関する論文によると、BGMには文章を読むプロセスを妨げることが分かりました。記憶力にも少しの悪影響があるそうです。

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特にいけない音楽

集中力や記憶力に悪影響をもたらすことがあるBGMですが、「お気に入りの音楽」は特に集中力をそいでしまいます。なぜなら、つい音楽を聴くことに集中してしまい、肝心の作業に没頭できないからです。

テンションを上げるためにお気に入りのアップテンポのBGMを流したことはありませんか? ノリノリになっているつもりかもしれませんが、その分、集中力は落ちてしまっているのです。

また、歌詞のある音楽もオススメできません。音楽の中に聞き取れる言葉があると、無意識のうちに音楽に集中してしまいます。作業中に音楽のことが気になるという実感がある場合、その音楽はBGMに適していないと言えるでしょう。

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どうしてもBGMを聴きたいなら

BGMが必ずしも良い影響をもたらすわけではないということをわかっていただけたと思います。

しかし、BGMを流しながら作業することに慣れ過ぎてしまい、BGMなしではやっていけない、周りの環境音が気になってしょうがない、というような方もいるでしょう。そんな方々のためにオススメのBGMを紹介します。

まずは、モーツァルトのようなクラシック音楽です。J-POPなどとは違い、歌詞がなくゆったりしているので集中力を保つことができます。静かな雰囲気のジャズなどもオススメです。

また、youtubeで「自然音」と調べると、波の音や鳥のさえずりのような心地良いサウンドを聴くことができます。こちらもぜひ試してみてください。

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いつもBGMを流していたという方は、これを機にイヤホンを外してみてはいかがでしょうか? 聴覚が自由になり、新たな発見があるかもしれませんよ。

(参考)
Happy LifeStyle|音楽を聴きながらする勉強は効果的なのか
saje journal|Psychology of Music
saje journal|Psychology of Music