読書好きな人にとって、本棚が埋まってしまうという現象は避けられないもの。そのせいで読みたい本が見つからなくなったり、同じ本を二度買ってしまうということもあるのではないでしょうか?

そこで今回は、4年間で800冊に増えた蔵書の整理を行い、本棚の整理によって気づいたことを紹介します。本の断捨離には良いことがたくさんありましたよ。

推奨されている本の断捨離とは?

「断捨離」とは、もともとヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」をもとに生まれた言葉だそうです。

断捨離では、ただ不要な物を捨てるだけではなく、物との関係や考え方を見直すことも重視しています。

(引用元:スマートライフJournal|幸せを引き寄せる断捨離のスゴイ効果5つ

これを本棚の整理にも応用しようというのが“本の断捨離”です。ベストセラーとなった近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』でも本の断捨離が推奨されています。

本は自分自身の財産であり、本をたくさん持っていることにステータスがある時代もあり、本を捨てることに抵抗がある人も多いでしょう。しかし、価値ある本はその大量の本の中に隠され、見失っているかもしれませんよ。

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断捨離の方法は?

まず、要らない本を捨てるという決断から始めました。
本好きにとっては、「どんな本でも置いておけばいつか読むかもしれない」という思いや、たくさんの本があるという充足感を捨てきることが大変です。しかし、物理的にもう置く場所が無くなってきたことが踏み切れた要因でしょう。ゴミのように処分するのではなく、売れるものは売って我が家から無くすという方法をとりました。

1番時間がかかったのは、残す本と捨てる本の取捨選択です。基本的にもう一度読む可能性が低い本は捨てようと決めました。もう一度読みたい本だと予想以上に大量の本が残ってしまいます。何年も持っているのに最初に読んで以来放置されていた本は、読みたくても今後も読む機会はないだろうと心を鬼にして処分に回しました。

最後に、本棚の整理です。全ての本がタイトルのある背表紙が見えるように並べていきます。これだけでもかなり本棚がすっきりしたことがわかりますよ。また、本の探しやすさと見た目のきれいさから出版社別に並べ、その後に作者別に並べました。

これで断捨離の完了です。800冊の本が半分以下の300冊程度に減りました。まだまだ多いですが、確実に断捨離をすることができました。定期的に見直すことでさらに減らしていくことができるかもしれません。

そして、ただ片付いただけでなく、本の断捨離によって気づいたことが3つあります。

1.本棚に余裕ができた

まず、新しい本を受け入れる余裕ができました。これはスペース的な意味でも金銭的な意味でも言えることです。単純に本の冊数が減ったことで、床に平積みされていた本が無くなったことはもちろん、本棚にも空きができました。そして、今後購入した本も背表紙が見えるように置くことができます。まだすべての本が処分できた訳ではありませんが、処分になった本をいくつか売ることで新しい本を買うお金も得ることができました。

また、本棚のスペースに余裕ができたことで、一目でどこにどの本があるかわかるようになったことで本を探す手間が減り、大変助かっています。

2.本当に自分に必要な本に気づいた

今まで、一度読んだ本はほとんど再読することがなく、読んだことのない新しい本ばかりに目移りしていましたが、全ての本を見返すことで今の自分に役に立ちそうな本を見つけることができました。本を整理しなかったら、またずっと本棚の中で眠ったままになっていたでしょう。

断捨離をしても残った本を再読することは、捨てられる運命にある本を新しく読むよりも何倍も価値があります。イタリアの経済学者であるパレードの法則は本にも当てはまり、自分に必要な全体のほんの一部の本が人生に大部分の影響を与えているのです。悩みながら本を取捨選択したからこそ、その本がどれか気づくことができました。

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3.自分について考えることができた

自分の価値観や趣味、趣向を再確認する良いきっかけになりました。「どんな本を残しておきたいのか?」と考えていると、自分はどんな本が好きなのか、どんな考え方に影響を受けているのか、どんな価値観を持っているのかといった自分自身について考えることができたのです。

本棚は自分自身を映す鏡。ぐちゃぐちゃの本棚のままでは自分の考えもごちゃごちゃです。整理整頓することで自分の考えがまとまり、本から自分自身が見えてきますよ。

本の断捨離は自己分析で苦労するであろう就活生にオススメです。筆者は、「どんな本が好きですか?」と質問されたときに、たくさんの好きな本が頭に洪水となって押し寄せ、即答できなかったり、際限なく挙げていました。本の断捨離によって自分にとって大切な本が明確に見つかり、具体的な理由も述べることができるようになったのです。

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本の置き場所が無くなって仕方なくやってみた断捨離でしたが、たくさんの気づきがありました。要らないものを処分するからこそ大切なことが見えてきます。ぜひ、本の断捨離にチャレンジしてみてください。

(参考)
やましたひでこ(2009), 『新・片づけ術 断捨離』, マガジンハウス
近藤麻理恵(2010), 『人生がときめく片づけの魔法』サンマーク出版
印南 敦史(2016), 『遅読家のための読書術』, ダイヤモンド社