疲れた脳では勉強も仕事もできません! 脳の疲れを癒やす5つの方法。

毎日、仕事や勉強に一生懸命……。とてもすばらしいことですよね。 しかし一生懸命になりすぎるあまり、身体は疲れていないはずなのに頭がぼーっとする、すぐ眠くなってしまう……、といった症状に悩まされている人も少なくないのではないでしょうか。

それはもしかして“脳”が疲れているのかもしれません。 今回はそんな人のために脳を休ませる方法をお送りしていきます。

脳が疲れるメカニズム

脳が疲れている状態のことを脳疲労といいます。 運動後の筋肉痛や、肩や腰の痛み……。そういった身体の疲労ならばまだ実感がわきますが、じつは脳も疲労することがあります。 そしてこの脳疲労が起きる最も大きな原因はストレス過多・情報過多なのです。

大脳の中には、合理的思考や言語機能をつかさどる大脳新皮質と、喜怒哀楽や生理的欲求をつかさどる大脳旧皮質があります。大脳新皮質は何かを覚える・考えるなどの「知性をつかさどる脳」であり、身体の外部からの情報を処理しています。一方、大脳旧皮質は感情の表出・生理的欲求などの「本能をつかさどる脳」であり、体の内側からの情報を処理しています。

そのため外部からの情報が過多になると、大脳新皮質がその情報を処理しようとフル稼働することになります。このとき大脳旧皮質から発せられる欲求が無視されてしまうため、情報の流れが大脳新皮質から大脳旧皮質へ一方的な抑圧状態になります。その結果、自律神経がアンバランスになり、脳が正常な機能を果たせなくなってしまう。こうして脳疲労が起きるのです。

脳を疲れさせる行動

いったいどんな行動が脳を疲れさせてしまうのでしょうか。 先ほど説明したように、脳疲労の大きな原因はストレス過多・情報過多です。これらを誘発してしまう行動がよくありません。

・スマートフォンやパソコンの見すぎ これらデジタル機器の普及によって、私たちが手に入れられる情報は昔に比べて一気に増えました。しかし便利な反面、自分にとって必要のない情報まで勝手に目に飛び込んできてしまいます。脳はこれらのいらない情報も処理しようとするため、脳疲労が起こってしまうのです。

・睡眠不足 脳は睡眠中に情報を処理します。そのため睡眠時間が不足すると、情報処理に割ける時間も必然的に不足し、結果としてオーバーヒートしてしまいます。

ほかにも、無理な残業や過度な我慢などが挙げられるでしょう。

脳疲労は、糖尿病やうつ病、メタボリックシンドロームといった現代病にもつながっていきます。 脳疲労を解消することはこれらの予防にも役立つのですね。

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脳疲労を回復させよう

では、どのように脳疲労を回復させていくのでしょうか。

1. ぼーっとする時間をつくる 脳を効率よく休ませる方法として効果的なのは、ぼーっとすることです。 でも、ぼーっとしているとどうしても考え事や悩み事が浮かんでくる場合がありますよね。そんなときはアロマキャンドルを焚いたりマッサージをしたりするなどして、リラックスできるように工夫してみましょう。

2. 運動をする 運動をすることで、脳の血流が良くなると同時にストレスが軽減され、脳疲労から回復できます。 アメリカのジョージア工科大学の研究では、20分間の筋力トレーニングで脳の活性化ができることが示されています。これは、脳の神経伝達物質の分泌が運動によって増えるためです。ウォーキングなど、日常生活の中で行えるような運動でも充分な効果が期待できますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

3. 食事に気をつける 食事面からでも脳疲労は回復できます。 温かい飲み物は血液の流れを良くしてくれるほか、副交感神経に働きかけ、不安やストレスを軽減してくれます。また脳疲労を回復させる効果があるというイチョウ葉エキスやチロシンなどのサプリメントを摂取するのも良いでしょう。

4. しっかり呼吸をする 脳は情報を処理するときに酸素を消費しています。そのため、情報がたくさんあるときにはそれだけ酸素が必要となります。しっかり意識して呼吸をしましょう。このとき、口呼吸になってしまっている人は鼻呼吸に切り替えてみてください。副交感神経が優位となり、リラックスしやすくなります。

5. 一時的に疲労を麻痺させる どうしても今すぐ回復させたい! というときには、コーヒーや疲労回復ドリンク、タバコ、アルコール、チョコレートなどによる疑似回復で疲労を麻痺させることで、一時的にストレスを解消することができます。しかしあくまで一時的なものですので、少し回復してきたと思ったら運動や食事なども取り入れてみてください。

*** 脳の疲れは意外と溜まりやすいものです。 この記事をぜひ脳疲労の解消に役立ててくださいね。

(参考) キャリアパーク|頭をスッキリさせるために休ませる方法4つ Rules of Success|脳の疲労は危険の合図|疲れを回復して自分を取り戻す方法 ヘルスケア大学|慢性疲労は脳の疲労回復がカギ

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