みなさん、芯のある、ぶれない人間になりたいと思いませんか?

どんな時もぶれない人は周りから見ていて好感を持てますよね。もしもリーダーがそんな人間だったら、メンバーはとても安心することができるでしょう。パナソニックの創業者である松下幸之助氏は、まさにそのような方です。彼は自分の立てた方針を大切にし、成功をおさめた部下でも方針から外れていた場合はその成功に見向きもしなかったのだそう。また、自分が迷った時も、常に方針に立ち返って判断をしていたといいます。彼は確固とした方針を持っていたために、ぶれない人間であることができたのです。

では、どのようにすれば、松下氏のように確固たる方針を立て、芯のある人間になることができるのでしょうか? 今回はその方法について考えてみたいと思います。

まずは紙に書いて頭を整理しよう

自分の方針を決めるということは、自分が一番大切にしている価値観を探すということです。みなさんは、自分のことをじっくり考えるとき、頭がごちゃごちゃした経験はありませんか? 自分について深く知るには、まずは頭を整理する必要があるのです。

30年以上も前に出版されていながら現在でも多くの人に読み継がれ、思考を整理しアイデアを生むための考え方を提供している外山滋比古著『思考の整理学』。この本の中では、思考を整理する方法として「書く」ことが紹介されています。外山氏が言うには、書くことにより頭の中がすっきり整理されるのだそう。

書き進めば進むほど、頭がすっきりしてくる。先が見えてくる。もっともおもしろいのは、あらかじめ考えても見なかったことが、書いているうちにふと浮かんでくることである。

(引用元:段ボール箱の中身|アイデアを創出する「思考の整理学」ノート法

これは、物事が書かれることによって客観化され、自分の理解している物に変わるからです。数学などの難しい問題でも、書いているうちに突破口がつかめた経験がおそらくあるでしょう。ぼんやりとしか見えなかったものが、書く行為というフィルターを通すことによって、はっきりと観察され、理解できるようになるのです。

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分割することでよりすっきりと整理できる

しかしながら、意気込んでいきなり紙に向かうのはあまりよくありません。闇雲に書き出したら、頭が整理されるまでに時間がかかってしまうかもしれないのです。

書き出す際には、考えることについて小さな項目をいくつか立てて、その項目に合わせて紙を分割してみましょう。これはちょうど、絡まりあった糸をほどくとき、いきなり全部の糸を引っ張らないことに似ています。このとき立てる項目は、対立したものを設定すると考えやすいでしょう。

例えば、自分の将来について考えるときは、「未来」と「現在」の2つの項目を書き出し、紙を2分割します。「未来」の項では将来達成したい目標について書き出し、「現在」の項で自分の現状について書くのです。そうすることで比較が簡単になり、これからの自分に必要なことが見えてくるでしょう。他には、「全体」と「部分」や、「具体」と「抽象」に分けてもよいかもしれません。

松下幸之助氏が自分の方針を立てるときに軸にしていたものは、

①基本理念(=どのような考え方で)、②具体的目標、③理想、の3つであり、これをつねにワンセット

(引用元:東洋経済ONLINE|方針を示せない指導者は、それだけで失格だ

にして考えたといいます。紙にこれらの項目を書いて思考すれば、自分の持つべき方針が見えてくるでしょう。

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方針とは、この世の理レベルのもの

松下幸之助氏も方針を決めるときは、ささっと方針を立てていたわけではく非常に考えたのだそう。彼が会社の方針に求めたレベルは、方針が天地自然の理に適っていること。

天地自然の理にかなっているかどうか、ということも考えないといかんね。それくらいの気持ちで考えんと、力強い方針にならんよ。まあ、そういうことやから、方針を決めるということは経営者にとってすれば、並大抵のことではない。全身全霊、命をかけてするもんや。基本理念も、具体的目標も、理想というものも、経営者自身の、いわば悟りなんや

(引用元:同上)

彼の方針は、深く考え抜かれた結果生まれた信念だったのですね。だからこそ、どんな時でも判断の軸になり、彼を支えてくれたのでしょう。

私たちのこれからを支えてくれる方針。考え抜き、とことん信頼できるものを作り上げれば、揺らぐことのない芯の通った人になれるでしょう。

(参考)
段ボール箱の中身|アイデアを創出する「思考の整理学」ノート法
東洋経済ONLINE|方針を示せない指導者は、それだけで失格だ
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