「挑戦しない」では成長できぬ。“攻める人間” になるためにするべき4つのこと。

みなさんが最後に何かに「挑戦」したのはいつですか?

受験というひとつの壁を越えてからただ何となく毎日を過ごしている学生や、仕事に慣れてから毎日同じような日々を過ごしているビジネスパーソンは少なくないでしょう。

そんな状態から脱却したいと考えている方のために、今回は現状脱却の大切さについてご紹介します。

挑戦できない原因

毎日同じルートを通って同じ曲を聴きながら駅まで歩いたり、同じ店で同じメニューを食べたり、家と職場を往復するだけの日々など、現在の平穏な生活に満足していると、私たちはつい現状を維持しようとしてしまいます。

例えば、学生であれば新しいコミュニティに属することを恐れたり、勉強したことのない分野に手を出すことを嫌がったり、惰性で同じ教授の授業ばかり履修している人も多いのではないのでしょうか?

これは「現状維持バイアス」と呼ばれる、変化を避けて現状維持等の保守的な選択をしてしまう心理によるもの。このバイアスは、行動によって起こる報酬よりも損失の方を重視してしまうことが起因しています。「現状を変えることによって損失を被るかもしれない」という不安が、「利益を得るかもしれない」という期待よりも上回ってしまうのです。

「挑戦しない」で引き起こされるもの

現在の平穏な状態に満足することで、上を目指そうとしなくなってしまうのです。

例えば、現状維持バイアスのかかった保守的な企業などにありがちなのが、新しいサービスや製品が客観的に見て現状使っているものより優れていても導入を見送られる、といった事例が挙げられます。「今使っているものに慣れているから」、「何か落とし穴があるかもしれない」、「不安」などといった主観的な理由で合理的な判断ができなくなってしまうのです。変化を恐れ、客観的な判断を避けていては前進することができません。

また、現状維持バイアスが強い人ほど、セルフコントロールが不全で目先の欲望に囚われやすい傾向にあると言われています。挑戦せず、現状維持に甘んじていては、前進することができないどころか後退してしまうのです。

「挑戦」で成功を掴んだ人々

かの有名なビル・ゲイツ氏は、学生時代勉強に熱中することができず、ハーバード大学在学中に休学し、Microsoft社を設立しています。そのままハーバード大学を卒業したとしても、おそらくそれなりの生活を送ることはできたでしょうが、それでも現状脱却を試みて挑戦をしたからこそ大成功したのだと言えるでしょう。

ビル・ゲイツ氏はあまりにも大物過ぎるかもしれませんが、他にも挑戦で成功を掴んだ人々は幾人もいます。航空会社スターフライヤー社長の堀高明氏は、現・日本航空ジャパン退職後、航空業界逆風の中で53歳にして起業しました。

また、ユニクロ柳井社長の「失敗ばかりしている、ほとんど一勝九敗だ」という言葉は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。挑戦するということには、失敗の可能性がついて回ります。しかし、一度でも成功した人たちはみな挑戦を繰り返しているのです。

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「挑戦する」ために私たちがすべきこと

「現状維持バイアス」は誰にでも陥る可能性のある心理状態です。それを解消するための第一段階として「意思決定の際、無意識のうちに現状維持バイアスがかかっている可能性がある」ことをよく認識しておきましょう。何かを決断する際に、自分に現状維持バイアスがかかっていることを自覚するだけでもバイアスの影響を小さくすることが可能です。

また、現状維持から脱却し挑戦するためには、自分基準の主観を捨てましょう。数字といった客観的に判断できる要素から、物事の有利不利を冷静に判断することが重要です。例えば、今の会社が自分に合っていないのではないか、職場環境が良くない、給料が安すぎるのではないかなどと考えていても、現状がそこまで緊急を要した劣悪な状態でない限り、つい「転職先を探すのは大変だから」、「現状で充分」と惰性で仕事を続けてしまいがち。しかし、実際に中途採用を募集している企業の詳細を調べ、勤務形態や給料等の客観的判断材料を用いることで今の会社に留まることと転職に挑戦すること、どちらが自分にとって合理的でメリットとなるかを冷静に判断することができますよね。

同様に、現状維持バイアスに影響されていない、利益関係のない第三者の意見を尊重することも大切です。転職を考えているのであれば、自分の転職によって影響を受ける可能性のある社内の人間や家族ではなく、社外の友人などの意見を尊重すると良いですね。企業内に新しいシステムを導入するか否かの決定においては「慣れたシステムの方が楽」などと変化を嫌がってしまいがちですが、他部署や社外の無関係の人といった決定権のない人に意見を求めて尊重することで、客観的な判断を下すことが可能です。

また、「損したくない」という損失回避感情が現状維持バイアスをかけている場合が多々あります。この場合、決定を少々先延ばしにすることによって、感情の影響が小さくなり、現状打破がしやすくなるでしょう。

*** 現状を維持したいという心理は誰にでも起こりうるものです。まずは自分が無意識のうちに現状を優先しているかもしれないことを自覚し、何が自分にとってプラスになるのか客観的に考えられるようになると良いですね。

(参考) CESS働き方改革研究所|人はなぜ変われないのかーー「現状維持」「不作為」バイアスの呪縛 STUDY HACKER|現状維持を好む人は多重債務者になりやすい!? 成功したければ、「何もしないこと」を恐れるべし Wikipedia|ビル・ゲイツ HITACHI|挑戦から生まれた17の成功例 BRAVE ANSWER|現状維持バイアスとは?意味や事例は?外し方は?

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