チャンスをつかむ鍵は、旺盛な好奇心にあった!

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仕事でも人生でも、新しいことを成し遂げ成功する人は好奇心旺盛な方々が多いように思います。相対性理論を考え出したアルベルト・アインシュタインは自身の強みを情熱的な好奇心だといい、

宇宙でもっとも強い力は、幅広い興味である。

(引用元:iso.labo|名言・格言『アルベルト・アインシュタインさんの気になる言葉+英語』一覧リスト

との言葉を残しています。好奇心と成功にはいったいどんな関係があるのでしょうか? 今回は、成功の原動力とも言える好奇心について考えてみたいと思います。

 

好奇心は偶然と出会いやすくするための大事な要素

 

みなさんは「計画された偶発性理論(プランドハプンスタンスセオリー)\という言葉をご存知でしょうか? スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授によって提唱された理論で、この理論ではキャリア形成において「偶然が起きうる環境に自らをさらす態度」が重要視されています。

なぜならば、「キャリア形成の8割は、予測できない偶然に左右される」との考えに基づいているからです。この理論を構成する5つの要素の一つが好奇心です。

(1)「好奇心」 ―― たえず新しい学習の機会を模索し続けること (2)「持続性」 ―― 失敗に屈せず、努力し続けること (3)「楽観性」 ―― 新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること (4)「柔軟性」 ―― こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること (5)「冒険心」 ―― 結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと

(引用元:All About|計画的偶発性(プランドハップンスタンス)理論とは?

好奇心が旺盛だと多くのことに手を出すため、多くの出来事にかかわることができます。そうすると必然的に、多くのチャンスに出逢うことができるのですね。

 

好奇心はコミュニケーションの潤滑剤

 

好奇心は他人とのよいコミュニケーションにもつながります。なぜなら、他人のどんな話に対しても興味を持つことができ、その結果聞き上手になれるからです。「聞き上手は話し上手」と言われる通り、聞くことはコミュニケーションにおいて話すのと同じくらい重要。会話の中では自分の主張ばかりではなく、話全体の7~8割は聞き手に徹するというとを意識するとよいそうですよ。

この聞くという行為の核となるのが質問です。たとえば様々な人にインタビューするインタビューアーも、いかに話をうまく引き出すかが腕の見せどころ。相手の話をうまく拾って相手の興味がある内容を探りながら、適切な質問を投げかけてこそ良い話が引き出せます。芸能界で幅広く活躍する北野武氏は、質問の大切さについて次のように語ります。

料理人に会ったら料理のこと、運転手に会ったらクルマのこと、坊さんに会ったらあの世のことでも何でも、知ったかぶりせずに、素直な気持ちで聞いてみたらいい。自慢話なんかしているより、ずっと世界が広がるし、何より場が楽しくなる。

(引用元:【名言DB】|北野武の名言|専門家からこちらの知らないことを聞き出すには

好奇心旺盛な人はどんどん興味が広がるので質問が多くなります。自分に興味を持ってもらって嫌な気持になる人はいないので、聞かれた方も気持良く色々なことを教えてくれるでしょう。これにより知識が増えるのはもちろん、コミュニケーションも円滑になり、ここからまた新しい可能性やチャンスをが広がりますね。 chance-curious2

 

知識が好奇心を作り出す

 

好奇心により世界が広がり、コミュニケーションも円滑になることが分かりました。ではどうしたら、さまざまなことに好奇心を持てるようになるのでしょうか? 『アイデアのちから』によると、好奇心は「自分の知識と知識の隙間」にあるのだそう。隙間があると気持ちが悪いため、隙間を埋めようと好奇心が働くのです。そのため、建築家の安藤忠雄氏は好奇心と知識が循環しながら互いを生み出すと語りました。

好奇心が持てれば、知識を得る力にもなるし、そうして得た知的財産の総量が、また新たな好奇心を生む

(引用元:平成進化論|2455号 好奇心と知識欲の無限循環

「知識と知識の隙間に好奇心が生まれる」のであれば、まずは知識を広げることが必要になりますね。これを仕事に例えるなら、たまたま新卒で人事課に配属された時、勤怠管理や有給の条件などを知ることにより(=知識)、社労士という資格に興味を持つようになるかもしれません。社労士の資格があれば、独立することもさらに上の会社に転職することも可能です。 この時、同じように人事課に配属されても何の興味も持たず、ルーティンに作業をこなすだけならこのようなステップアップは望めないでしょう。

このように、知識が知識を呼び、さらに知りたいという好奇心が好循環を生むのです。 私たちは自分の実体験からしか学べないわけではありません。多くの本を読み他人の人生や経験を疑似体験することで、同じように知識を深めることが可能です。読書は、好奇心と知識のサイクルを回すための最も効率的かつ自然なスタイルなのかもしれませんね。

 

*** 「私、気になります。」 これは何年か前に流行した、米沢穂信氏の小説『氷菓』に登場する千反田えるの有名な台詞です。小説内でもこの言葉がきっかけとなり、新たなエピソードが展開され、そこに人間関係が構築されます。もしかしたら、これはチャンスをつかむマジックワードなのかもしれません。 人生でチャンスをつかみたいという方は、ぜひ知識や好奇心を広げることを意識してみてくださいね。

 

(参考) Massive Curiosity −旅と人から学ぶブログ|好奇心とは、自分の知識と知識の隙間である DIAMOND online|ヘッドハンターが狙う「できる人」5つの共通点 iso.labo|名言・格言『アルベルト・アインシュタインさんの気になる言葉+英語』一覧リスト All About|計画的偶発性(プランドハップンスタンス)理論とは? 【名言DB】|北野武の名言|専門家からこちらの知らないことを聞き出すには 平成進化論|2455号 好奇心と知識欲の無限循環

 


早稲田大学先進理工学部生命科学科所属。松本深志高校出身。大学では理系分野を浅く広く勉強している。

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