勉強や仕事はなるべく高い集中力を持続しながら取り組みたいものですが、長時間となるとどうしても集中力が続かなかったり、効率も落ちてきたりしますよね。でも、これは人間の体にとっては仕方がないこと。それを気合や根性で乗り切ろうとしても、かえってパフォーマンスは落ちるだけです。

今回は自律神経の専門家である医師の小林弘幸さん自身も毎日行っている、集中力を最大限に高めながらかつ持続させることができる、とっておきのタイムマネジメント法をご紹介します。

【格言】
45分集中して、15分休憩する

30歳を超えたら、ぜひ知っておいてほしいことがあります。それは、仕事でも勉強でも、思い切り集中できるのはせいぜい45分くらいだということ。そもそも人間が集中力を持続できるのは90分が限界とされていますが、年齢を経るにつれその時間が減っていきます。

そこで、わたし自身が行っている方法をおすすめします。時間を「45分+15分」のひとつのブロックに区切って、45分集中し、15分休憩するのを繰り返す方法です。コツは、集中する45分にどのような作業を割りあてるかを決めること。この時間帯にはメール返信などのルーティーンではなく、創造的な仕事を割りあてます。そして、思い切り集中できるように、スマートフォンの電源をオフにして、メールチェックも一切やりません。

15分の休憩では、たとえば顔を洗ったり、空を見上げたり、軽く散歩するなどリフレッシュを。時間が余ったら、次の45分に思い切り集中することを決めるのも良いでしょう。いわば、「フリータイム」で、こうした時間の使い方の工夫をすれば、さらに集中力が増しパフォーマンスがどんどん上がっていきます。

休憩なしでがんばっていても、必ず息が切れます。忙しいからといって、そんな状態でがんばり続けても大して成果は上がりません。「忙しいなあ」と感じるときこそ、集中と休憩を繰り返してメリハリをつけましょう。

【プロフィール】
小林弘幸(こばやし・ひろゆき)
1960年、埼玉県に生まれる。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。順天堂大学医学部卒業後、1992年に同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任。国内における自律神経研究の第一人者として、アーティスト、プロスポーツ選手、文化人へのコンディショニングやパフォーマンス向上指導を行う。著書には、『自律神経を整える「あきらめる」健康法』(KADOKAWA)、『自律神経が整う時間コントロール術』(小学館)、『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(ベストセラーズ)などがある。

Photo◎川しまゆうこ

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15分と聞くと「ちょっと休みすぎでは?」と思いがちですが、十分な休息を挟むことで次の45分の集中力を最大限に高めることができます。長時間がんばろうと思うのではなく、短時間に圧倒的な集中力を発揮することがポイントとなります。

うまく仕事を割り振りながら、「45分+15分」のサイクルを繰り返すことで得られる高い集中力をぜひ体験してみてください。

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