「あの人はどのくらいお金を稼いでいるのだろう……?」と、つい他人の経済力が気になったことはありませんか? 脳科学者の中野信子さんによると、身体のある部分に注目すると、その人の経済力がわかる可能性があると言います。

今回は、脳科学の知見をもとにしたちょっとユニークなトリビアをご紹介します。「そんな馬鹿な……」と思う前にご一読を!

【格言】
その人の経済力を知りたければ、
指の長さを見てください

セントラル・ランカシャー大学で心理学を教えるジョン・マニング教授が、興味深い論を展開しています。人差し指より薬指が長い人は、「男性的」であると言うのです。

男性であれ女性であれ、人間は胎児のときに母親の子宮のなかで男性ホルモンを浴びます。このとき、男性ホルモンの受容体は薬指の骨により多く密集しているため、男性ホルモンの量が多いほど薬指が成長するというわけです。

同時に、多くの男性ホルモンにさらされれば脳も男性化します。脳が男性化すれば、実際の性別にかかわらず、より攻撃的・積極的に仕事に励み、お金を稼いでくる可能性も高くなるでしょう。

よく、美しい女優さんが「わたしは男っぽいから」と言ったりしますよね。見た目は非常に女性的でも、厳しい競争社会で生き残り、稼いでいる彼女たちの脳は男性的とも言えるのです。

【プロフィール】
中野信子(なかの・のぶこ)
1975年、東京都に生まれる。東京大学工学部卒業後、同大学院医学系研究科修了、脳神経医学博士号取得。脳科学者・医学博士・認知科学者として横浜市立大学、東日本国際大学などで教鞭を執る。脳科学や心理学の知見を生かし、マスメディアにおいても社会現象や事件に対する解説やコメント活動を行っている。レギュラー番組として『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系/毎週木曜コメンテーター)『英雄たちの選択』(NHK BS プレミアム)『有吉ゼミ』(日本テレビ系)、近著に『サイコパス』(文藝春秋)、『ヒトは「いじめ」をやめられない』(小学館)などがある。

Photo◎佐藤克秋

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今回ご紹介したのは、あくまで「可能性」としての分析ですが、男性ホルモンの量が多いことで脳が男性的になっているのならば、脳科学的にも十分理にかなっていることと言えます。

仕事や勉強に疲れたときの気分転換に、機会を見つけて気になっている人の指をこっそり観察して、楽しんでみてはいかがでしょうか?

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