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コミュニケーションには、悩みがつきもの。

初対面の人となかなか会話が続かなかったり、話題が見つからず沈黙してしまったりして、困った経験がある人は少なくないでしょう。

ビジネスの現場では、入社や異動で新たな組織に加わる時や、初めての訪問先での営業、新規取引先とのミーティングなど、慣れない環境でも最初のコミュニケーションをいかにスムーズに行えるかが、今後一緒に仕事をしたいと思ってもらえるかに大きく左右します。商談やプレゼンでも、いかに人前でうまく話せるかが成否の分かれ目になることも。

今回は、多くの人が一度は直面する、コミュニケーションの悩みを解消する方法をご紹介します。どんな場面でもコミュニケーションを円滑に行うためのコツを、会話のプロフェッショナルから学んでいきましょう。

良いコミュニケーションは、良い姿勢から

コミュニケーションのコツとしてまず押さえておきたいのが、姿勢です。話す内容以前に、背筋を正すことが大切です。

肩に力の入った硬まったような姿勢をしていると相手にも緊張が伝わってしまいますし、猫背だと暗い印象を与えてしまい、会話も弾みにくくなってしまうもの。背筋を正し、相手に好印象を与えられるような良い姿勢で話すことが、円滑なコミュニケーションの土台をしっかり固めてくれるのです。

背筋を正すコツとしては、肩甲骨を寄せるようなイメージで、肩の力は抜くことです。無理に背筋をピンと正そうとすると、まっすぐを意識するあまり自然な形ではなくなり、姿勢が維持できません。頭から一本の糸が伸びていてピンと引っ張られている感覚を意識してみてください。リラックスした状態で背筋を正すことができれば、相手に与える印象は自然とよくなりますよ。

緊張している時や自信がない時は、姿勢を正して一つ深呼吸してみましょう。自分の意識をポジティブな方向へと変えることができるはずです。

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アナウンサーに学ぶ、メリハリのある話し方

面接やプレゼンなど人前で話す時に緊張してしまうと、台本を棒読みしているかのような話し方になってしまうという人はいませんか。棒読みでは伝えたいところが伝わらず、本来の力が発揮できませんよね。

また、商談などでは大きな声で話したほうが相手の印象が良く、成功しやすいと言われることがあります。確かに、大人数の前でのプレゼンや商談の際には、大きな声で話すことも必要かもしれませんが、時によっては逆効果。ただ大きいだけの声は、相手を威圧し、警戒心を抱かせてしまうこともあるのです。

大切なのは、場面や相手に応じ適切な声のトーンで話すこと。それを巧みにこなしているのがアナウンサーです。ニュースの内容や番組の種類、内容の起承転結、伝えたいポイントに応じて、トーンや速さ、大きさを調節しています。アナウンサーの魚住りえさんは、人前で話す時のポイントの一つを以下のように解説しています。

最初、「高めの声」で始めて、次に「低めの声」で話す、それを繰り返して、最後は「高めの声」で締めると、聞き手がうまく集中して聞いてくれ、話も盛り上がったように感じてくれます。こうやって「テンション」を使い分け、聞き手をコントロールすることで「聞かせる話」ができるようになるんですね。

(引用元:東洋経済ONLINE|さらば口下手!スラスラ話せる「プロ技×3」アナウンサー魚住りえの「魔法の話し方」講座

大人数の前でのプレゼンで、高めの声で速く話している時であれば、伝えたい部分、革新に触れる箇所では、ゆっくりと低い声で話す。また、一対一の面接など落ち着いた雰囲気で話しているのであれば、強調したい言葉を高く大きめの声でゆっくり伝えるのが効果的なのです。こうしたメリハリのある話し方をすることで、相手を引き込むことができるのだそうです。

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話題のつなげ方を、会話のプロに学ぶ

会話のテクニックとして、相槌を打ったり相手の言葉をオウム返しで反復するといったものが広く知られていますが、実際それだけでは話は続きませんし、こればかり続けていると話を聞いていないように受け取られかねません。

会話が必須の営業職やお酒を伴う接客業の人の間で、合言葉のようなものとして知られているのが「適度に整理すべし(テキドニセイリスベシ)」という語呂合わせです。

テ→テレビ「テレビはよくご覧になりますか?」
キ→気候「暑い日がつづいていますね」
ド→道楽「何か趣味はありますか?」
ニ→ニュース「大学生が集団で酔っぱらって駅前で倒れていたらしくて」
セ→生活「お休みの日は何をされていますか?」
イ→田舎「ご出身はどちらですか?」
リ→旅行「インドに行ったことはありますか?」
ス→スター・スキャンダル「大物歌手が逮捕されましたね」
ベ→勉強「大学では何をお勉強されていたんですか?」
シ→仕事「何のお仕事をしていますか?」

(引用元:LIGinc.|1分以上会話が続かない人に!キャバクラで鍛えたコミュニケーション術10選

話すことに困ったら、これらの質問を投げかけると会話が弾みやすくなるそうです。

また、単に相手の話を繰り返すのではなく、軽く要約して繰り返したり、相手の話を5W1Hに分解して質問につなげるといった方法も、話題をつなげるのに有効。

例えば相手が「車が好きなんです」と言った時に、自分の興味がなければ「そうなんですか、良いですね」で完結してしまうような会話も、5W1Hで分解すれば、「いつからお好きなんですか(When)」「どうして好きなんですか(Why)」「具体的に何の車種が好きなんですか(What)」「乗るのが好きですか、見るのが好きですか(How)」というように、多くの質問を導きだすことができるのです。会話が苦手な人でも、コミュニケーションを盛り上げることができるようになるでしょう。

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いかがでしょうか。

コミュニケーションを円滑にするためには、「姿勢」「声のトーンや大きさの使い分け」「相手の話からいかに質問を引き出せるか」が重要です。ちょっとしたコツを押さえれば、コミュニケーションが苦になることはなくなるでしょう。もっと楽しく、もっとスムーズにコミュニケーションをするために、ぜひ試してみてくださいね。

(参考)
日経ウーマンオンライン|肩甲骨の位置を正せば自然に胸は開き骨盤は立つ
東洋経済ONLINE|さらば口下手!スラスラ話せる「プロ技×3」アナウンサー魚住りえの「魔法の話し方」講座
LIGinc.|1分以上会話が続かない人に!キャバクラで鍛えたコミュニケーション術10選
知的生活追跡班 編(2007),『その道のプロが教える秘密の勉強法』,青春出版社.


京都大学文学部所属。長野県立松本深志高校卒業。ぱんだとししまいがとても好き。在学中は京都でしか見られないししまいを見てまわりたい。