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集中力には種類があるのをご存知ですか? 記憶力にも「短期記憶」「長期記憶」がありますが、集中力にも「短期集中」と「長期集中」があります。「短期集中」は学校の授業を代表とする数十分単位のものや、いわゆる一夜漬けがここに分類されます。対して「長期集中」は、資格取得やプロジェクトの遂行といった中長期にわたるものに関する集中力。

これらのことから、「自分に必要な集中力がどちらか?」を意識して集中すると、同じ時間の効果や記憶の仕方も異なってきます。ひいては学習や業務の遂行手段を最適なものに設定して実行することができるようになるのです。

短期集中の場合

人間はどんなに集中力がある人でも、あまりに長時間はもちません。脳が疲れてしまうのですね。学生であれば、授業と授業の間の休憩時間に目を休めるよう努めてください。目を閉じて眼球を上下左右に動かすことで、視神経の緊張がほぐれ頭がすっきりします。
次の授業のために単語を覚えたり教科書を読んだりするのは、集中力を取り戻すという観点でいえば良くないことなのですね。

一方、労働基準法でざっくりと「6時間以上の労働に対して」しか休憩時間が定義されていない社会人は、休むこと自体がなかなか難しいのが現実。堂々と休憩を取るのが難しい職場であれば、おすすめは整理整頓。
筆者もよく使う方法ですが、一つの作業が終わったらデスクを元通りに復元してしまいます。ここで、今まで集中していた脳がリラックスする上に、要らない書類をシュレッダーにかけに行くだけでも十分気分転換になるんです。
仕事をするデスクを綺麗にするのはサボりでも何でもなく、業務の一環です。だから、堂々と片付けましょう。

学生も社会人も、できる限り作業を切り分けることを心掛けてください。そして、一つ一つの作業が終わるごとに片付けの時間を設ければ、脳もリフレッシュして再び集中しやすくなる上に、次の作業も「さあ、やろう。」と気持ちをリセットすることができますよ。

yoko815
苦手の文法を克服! TOEIC815点を獲得し、国際会議でスピーチ。英語力を大きく変えた3ヶ月の科学的トレーニング。
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大学生が集中する方法

学生は、次々とやってくるテストの山のために何日も前からそ勉強をし、4年生になったら卒論の準備に取り掛からなければなりません。そうなると、かなり長期にわたっての集中力が必要になりますね。さてこの長期戦をどう乗り切るのか? 答えは脳の中にあります。

脳は、見通しの利かない状態では不安定になります。心理学的にも脳科学的にも、同じことが言えます。たとえば山を登っているとして、頂上までいったいどれほどの距離があって時間がかかり、どの程度の体力がいるのか、気温はこの服装で耐えられるのかなど、考えてもわからないことで頭がいっぱいになると、不安で居ても立ってもいられなくなりますよね。

人は不安を感じている時には自律神経が乱れ、これが続くと体調を崩してしまいます。そんな状態で集中などできるわけがありません。不安を取り除き勉強や仕事に集中するためには、見通しを立ててあげるのが正解です。
では仕事や勉強においての「見通し」とは何か? それは全体像を把握してスケジュールを立てること。スケジューリングで集中力をコントロールしていくことが長期戦を乗り切るコツです。
学生は大学の年間カリキュラムに沿って、スケジュールを立ててみてくださいね。

受験生が長期にわたって集中する方法

私たちが最も長期に渡って集中力を保たなければならないのは受験勉強でしょう。受験勉強に関しては、一つの教科書を最初は1サイクル半年、次は3か月、その次は1か月という風に、何度も繰り返すことを前提としてスケジューリングすることをお勧めします。

そしてこの時大切なのが、そのスケジュールがうまくいかなかった場合の代替案を常に用意しておくということ。普段のテスト勉強からその訓練をしていれば、本格的な受験勉強の時期に入った時、自分に最も合ったスケジューリングが自然とできるようになっているはずです。

社会人が集中する方法

受験、学生時代のテスト対策、そして卒論も終えている多くの社会人は、自分でしっかりスケジュールが立てられるようになっていることでしょう。それにより先が見通せて不安が無くなり、雑念が入らずに集中できるはず。
もしそういったことができていないと感じたら、上の記事を読んでスケジュールの立て方をおさらいしてみてください。日々の業務に追われて暇がない! という方も、「時間はつくるもの」。忙しい人ほど時間管理がきちんとできています。

集中力が途切れないスケジューリングがあるから仕事ができるというわけです。

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実は一瞬で集中力がアップします

ここまで、大学生・受験生・社会人というざっくりとした区分けで具体的な方法をお伝えしましたが、実は誰でも一瞬で集中力がアップする方法が存在します。最初から言ってよ! と思われそうですが、先ほどまでお伝えした方法は、一生を通じて、またいろいろな場面で応用が利く方法です。だからお伝えしたかったのです。

さて、では一瞬で集中力をアップさせてみましょう。手のひらの中央にある「労宮(ろうきゅう)」というツボを親指の腹や爪でぐっと押してください。その後もみほぐしてください。疲れている人は全員痛いと言います。テストやプレゼンの直前でも即効性のあるツボです。ぜひお試しあれ。

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集中力の種類によって考えて行動するということ、参考になりましたか? ちょっと難しい方法も含まれてはいますが、必ず役に立ちます。ぜひ、実践してみてください。

集中力を高める手のツボ
wikipedia|
脳のしくみ―ここまで解明された最新の脳科学 (ニュートンムック)

脳と心―「心」はどこにあるのか (ニュートンムック Newton別冊)


横浜国立大学卒業。ライティングオフィス『シーラカンストークス』所属。過去に大学職員、プロ家庭教師の顔を持つ一児の母でもある。趣味は整理収納。