作業効率を大幅にあげる『コンカレントワーキング』の3つのメリット

Multitasking business man busy executive

皆さんは、作業や勉強などをするときはどうしていますか?

「今日は集中してこのタスクを片付けよう!」というような日を作ることがあるかもしれません。 ですが、同じことをひたすらやることは、実は非効率だということをご存知ですか?

今回は、「コンカレントワーキング」という方法に関してのお話しです。

badge_columns_1001711複数の作業を並行して進めるのが「コンカレントワーキング」

コンカレントワーキングとは、複数の作業を並行して進めることです。 とはいっても、それらを同時に進めていく、マルチタスク的なやり方ではありません。

たとえば、「明日の会議資料を1度で作ってしまうのではなくて、間に報告書を書こう」 が 「明日の会議資料を1度で作ってしまうのではなくて、間に報告書を書こう」 というように、順繰りに作業をこなしていく、というイメージです。

では、なぜこのようなやり方をするメリットについて、見ていきたいと思います。

badge_columns_1001711メリット1:効率が落ちない

以前、StudyHackerでは、「限界効用逓減の法則」なるものをご紹介しました。 (「限界効用」を意識せよ! 結果を出すには勉強時間の配分がポイント。

限界効用逓減の法則とは、

一般的に、財の消費量が増えるにつれて、財の追加消費分(限界消費分)から得られる効用は次第に小さくなる、とする考え方。 (Wikipediaより)

という法則です。先に紹介したコラムでは、「財の消費量」を「勉強時間」に、「効用」を「成績の成果」に置き換えていましたが、「作業時間」「効率」にも置き換えられると思いませんか?

最初はバリバリとこなせた勉強もしくは作業でも、やっているうちに飽きてしまいますよね。 だからこそ、違う作業に定期的に切り替えることで、作業効率を落とさないようにするのが大切です。

badge_columns_1001711メリット2:アウトプットのクオリティが上がる

これは、勉強以外のことで特に真価が発揮されます。 コンカレントワーキングでは、1つの作業の間に別の作業を挟み込みます。

別の作業を挟むわけですから、2回目の作業時には、リセットされた状態で作業に戻れるわけです。 よく、「文章を書くときには1日おいてから見直すといい」と言いますよね。まっさらな視点で自分の書いたものを見てみると、修正点が本当にたくさん見つかります。文字の打ち間違いであったり、筋の通らない文脈であったり。書いてすぐの状態で見直しても、「きっと大丈夫だろう」というような先入観があり、なかなかミスを見つけられません。

しかし、「1日待つ」というように、そんな悠長なことを言っていられない状況も少なくありません。 そんな時、別の作業を挟むことで、それに近い状況を作り出すわけです。

busy mother with her baby in the kitchen table

badge_columns_1001711メリット3:「ツァイガルニック効果」が期待できる

ツァイガルニック効果とは、簡単に言えば「キリの悪いところでいったん止めれば、再開しやすくなる」という効果です。

1時間企画書を書いていたら、どんなに調子があがってきても必ず1時間でやめて、メールのチェック・返信に移る。そうすることで、メールが終わった後すんなりと企画書に戻りやすくなるというわけです。

*** いかがでしたか? 「一つの事をじっくりとやりたい」という方にとっては、今回ご紹介した方法はとても違和感があるかもしれません。 しかし、コンカレントワーキングは、一度やればそのメリットに気づくことできます。 皆さんも、ぜひやってみてください。

東京大学文科二類所属。明星高等学校卒業。東京でも大阪弁を貫く決意で日々を送っている。現在は、有名フリーペーパー制作にかかわり、多くの企業の協賛を獲得している。

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