負の感情スパイラルを断ち切る！　気持ちの整理術『アンガーリスト』 - STUDY HACKER（スタディーハッカー）

働いていると、仕事や人間関係でイライラすることがあったり、失敗してしまった落ち込んでしまうことがあったりと、様々な負の感情に対処しなければならない場面が多くありますよね。もちろんそれは、プライベートな生活や家族との生活においても同じことが言えるでしょう。できることなら、負の感情を引きずって、更なる衝突や失敗を引き起こすことだけは避けたいもの。今回は、負の感情のスパイラルに陥らないいための短時間で簡単に気持ちを切り替えることができる方法をご紹介します。

『ふて神社』で気持ちを切り替える

『「働くママ」の時間術』(日本実業出版社)を出版された「働くママ」の馬場じむこさんが、ミスを引きずらないための息抜きとしておすすめするのが、『ふて神社』です。叱られたり、失敗してしまったりと、気持ちが落ち込んでしまった時に試してみてほしいのがこの方法。その名の通り、休憩時間に近場の神社に行くことを指しますが、もちろん、神社でなくても、公園や河川敷、海辺、寺、教会など、近場にあって自分が落ち着ける場所なら行先はどこでも構いません。とにかく自分だけの『ふてスポット』を決めておいて、ぼーっとしつつ、嫌なことや悲しかったこと、愚痴を、溜め込むことなく一人でこぼしきってしまいます。馬場さんは、神社でミスの解決がうまく進むよう祈ったり、その場を離れる時には嫌な気持ちを、丸ごと置いてくるような気持ちで、上手に気分転換をはかっていると言います。失敗をしてしまうと、落ち込んでしまってその場から動く気力もなくなったり、ここでどこかに出かけたりしては不謹慎に見えるのではと、過度に周りの目が気になりだしたりして、気持ちの切り替えが満足にできなくなってしまうことがよくあります。失敗の負のスパイラルを断ち切るためにも、自分で息抜きする場所を決めておいて、無理やり自分をその環境に持って行ってみると、それに釣られて気持ちも切り替えられます。ぜひ、自分にとっての息抜き場所を一つでも決めてみてください。

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「アンガーログ」怒りの記録をつける

「アンガーログ」、あまり聞きなれない言葉ですよね。主な著書にシリーズ90万部を突破したベストセラー『怒らない技術』等がある株式会社リーダーズアカデミー代表取締役の根津良智さんが、『もう悩まない!働く女性の感情整理術』の中で、感情の整理やイライラ、モヤモヤの解消のために推奨されているのが、この「アンガーログ」です。怒りの記録とあるように、自分がイライラしてしまった時にそれを記録していくことで、怒ってしまう原因を探って、ゆくゆくはイライラしてしまう自分の性格自体も直すことを目的としています。といっても、構える必要はなく、その時に何が原因でどの程度、どのように怒ったのかを簡単にメモしておくだけでいいんです。記録する、書くという行為が、誰かに愚痴を言う時のように、自分の気持ちを整理することにつながります。そしてそれらを蓄積していくことで、自分が怒ってしまう原因がわかってくるという訳です。大学受験や資格試験で、『○○の傾向と対策』という参考書がよくあるように、自分自身で『私の怒りの傾向と対策』を作り上げてしまうんです。すると、過去問を何問も解いていくとここが出やすいんだ!とわかってくるのと同じようにして、アンガーログを積み重ねていくことで、私ってここで怒りやすいんだ!というのが明確にわかってくるようになります。原因がわかればその後の予防策も講じやすいですよね。応用編として、自分はどうしてほしかったかという理想と、それを実現するための対応策を合わせて書き出すと、さらにその後の怒りのもとを減らしたり、自分の行動を変えていくことにもつながっていきます。「怒ったらすぐアンガーログ」を続ければ、その時に気持ちが切り替えられるだけでなく、その後の生活における自分の怒りも避けられるようになるかもしれません。いかがでしたか。エイブラハム・リンカーンもこんな言葉を残しています。