仕事を頑張っているつもりだけど、うまくいかないことが多い。同僚のあの人は要領良くやって上司から評価されているのに、自分は怒られることが多い。このような悩みをお持ちの方は少なくないと思います。では、仕事ができるとは一体どういうことでしょうか?

実は、答えはひとつだけではありません。スピードが速くて誰よりもたくさんのタスクをこなす人がいれば、周りとのコミュニケーションが得意で場をうまく回すことのできる人もいますよね。他にも、ある分野について深い知識を有している、睡眠時間を削ってでも仕事をする体力があるなど、“仕事ができる” といってもさまざまなタイプの人がいます。

では、そんなさまざまなタイプの人に共通することは何でしょうか。今回は、どんな場合でも必要とされる3つの力について考えてみました。

“できる” ために大切な3つのこと

教育学者の斎藤孝さんの著書「『できる人』はどこが違うのか」によると、できる社会人になるためには「まねる力」、「段取り力」、「コメント力」が必要だそうです。

まねる力:成長するスピードを上げるために大切なことです。分からないことだらけの仕事をうまくこなすためには、人をまねて自分を成長させる必要があります。

段取り力:仕事は1人ではなく、多くの人間が協力し合うことで進んでいきます。その中でミスなく、仕事を円滑に進めるため、効率良く仕事をしていくには段取り力が必要になるのです。

コメント力:自分の見え方を左右するという点で重要です。意見を求められたときにしっかりと答えられるようになると、一人前のビジネスパーソンといえるでしょう。

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1. まねる力

「学ぶ」という言葉は「まねる」という言葉が由来になっています。何かを学ぶときは、自分より優秀な人を “まねる” ことが大切だということです。

例えば、電話によるアポ取りがうまい上司のようになりたいと思えば、その人のまねをすればいいのです。どんな話し方で、どんなタイミングでどんな言葉を使っているのかをひたすら観察しましょう。もちろん、その先輩に「○○先輩はどうしてそんなにうまくアポを取ることができるのですか?」などと直接聞くことも効果的です。

上司でなくとも、同期や後輩でもある分野に秀でているという人はたくさんいるはず。自分よりできる人をたくさん見つけて、まねることでたくさん学んでいきましょう。

2. 段取り力

仕事の段取りは次の基本ステップに分けられます。

・いつ仕事を始めるか。
・いつ仕事を終わらせるか。
・どういう順番でやるのか。
・どういう方法でやるのか。
・コストはどれほどか。
・誰とやるのか。
・どこでやるのか。

仕事の効率が良い、段取り力がある人は仕事を始める前にこれらのステップやゴールに至るまでの注意点やトラブルを考えています。例えば、1ヶ月後にプレゼンをすることが決まっていれば、それまでに自分がどのように行動し、その結果どのようになっているかを具体的に思い描き実践するのです。

ある企画を担当することになったとしましょう。まず考えるのは、スタートとゴールの時間です。そして、そこまでに何をするかを具体的に考えます。企画の目的や目標、必要な要素などをメンバーと共有しましょう。ゴールまでに誰かの協力が必要な場合は、余裕をもってアポを取り、計画が途中で折れることも考えて代案も用意したり、時間も余裕を持つ必要がありそうですよね。

こういったことを最初から考え、準備を進めることが良い仕事に繋がるでしょう。

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3. コメント力

コメントを苦手とする人は、個性的な話をしようとしている、身の丈にあっていない言葉を使おうとしている可能性があります。あくまでも自然体で自分の言葉を伝えることが大切です。そのうえで、コメント力をアップするための4つのポイントをご紹介します。

1. 難しい言葉を簡単に伝えるようにする
自分にとっては知っていて当然だと思う単語も、もしそれが専門用語であれば、専門外の人には思うように伝わらないですよね。なるべく噛み砕いた表現を使うことも伝えるためには必要なことです。

2.「感想+ひとこと」の形式を意識する
「良いと思います」だけではなく、なぜそのように感じたかなどを常に言うようにしましょう。

3. 自分らしさを武器にする
自分の専門を絡めた視点や経験をコメントに盛り込むことで、あなたにしかないコメントを生み出すことができます。

4. 自分のキャラクターを立てる
批判的な視点を提示して切れ味のあるキャラ、情報をしっかりまとめて分かりやすく伝える愛されキャラ、意見をしっかり出すが場を和ませたりユーモアのあるコメントで締めくくるキャラなど、どのようなキャラクターが自分に向いているかを探すのも良いでしょう。

また、「そもそも」という言葉をうまく使うこともオススメです。この言葉は、私たちの視野を大きくしてくれます。「そもそも、この仕事の目的って何だっけ」、「そもそも、お客さんって何を望んでるの?」というように「そもそも」を使うことで一段階上から仕事を見つめることができ、 自分だけでなくグループ全体として良いアウトプットを出すことに繋がるでしょう。

(参考)
斎藤孝 (2001),『「できる人」はどこが違うのか』, ちくま新書.
nikkeiBPnet|ビジネスの場で差がつくコメント力、四つのポイントを押さえればすぐ上手になる
HITACHI|仕事の効率アップに必要なのは、真の”段取り”だった 成果に差をつける「段取り力」
ダイヤモンド社書籍オンライン|仕事のできる人の口癖は「そもそも」と「○○」