アルバート・アインシュタインと聞いて思い浮かぶことは何でしょうか。
天才、変人、ユダヤ人、物理学の父など、様々な言葉が挙げられることでしょう。
彼の生涯を覗いてみると、確かに天才かつ変人だったのは間違いないのですが、しかしながら意外なことがわかるのです。
今回はアインシュタインの人生から学ぶ、生きるために大切なことを紹介します。

アインシュタインの生涯

1879年ドイツで生まれたアインシュタインは、5歳頃まで言葉を話さず、いわゆる発達障害でした。転校を繰り返しますが、15歳の頃に学校生活になじめず結局中退、大学を受験するも失敗してしまいます。

翌年大学に入学した彼は、興味のある分野しか勉強せず、よく授業を休み、怠惰な生徒として有名でした。あまりに怠惰な彼は数学の教授から「怠け犬」のあだ名をつけられ、大学を卒業するも仕事は杳(よう)として見つかりません。結局友人が見つけてきてくれた事務仕事に従事するのですが、1日2時間しか働かず、それ以外の時間を全て物理学の研究に費やしていました。

そして、「奇跡の年」と呼ばれる瞬間が訪れるのです。光量子仮説、ブラウン運動の理論、特殊相対性理論」に関連する五つの重要な論文を立て続けに発表した彼は、これがきっかけで教授へと転身します。

あとはみなさんご存知の通り、物理学の父と言われるように様々な学術的な成果を残しました。

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優秀な「社会人」ではない

前述したように、アインシュタインは学校を何度も変えた上に、退学したり浪人したり挙句授業をさぼったりするなど、怠惰な生徒でした。

大学では全く興味のない物理実験の成績は最低の1をとり、一方興味のある電気技術では最高の6を記録。最初の大学受験には失敗したものの、数学と物理の点数は当時最高点をたたき出していました。このことから分かるように、彼は生徒としては優秀ではなく、先生たちは好きなことにしか興味を示さない彼に手を焼いていたのです。

加えて、アインシュタインは妻がいながらも他の女性複数人と不倫をしています(従姉妹とさえも……)。

最初の就職先である特許局の事務では1日2時間しか働かないし、不倫はするし、長女が生まれた時に会いに行かないし、彼は社会に生きる人間としては優秀ではありませんでした。

とはいえ現代の社会に偉大な功績を残した彼を否定する人は今や誰一人としていません。アインシュタインはただ、学校や既存の社会の枠組みには収まりきらなかっただけなのです。

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好奇心こそが成功の鍵

晩年、彼は自分のことをこう語っています。

「私には特別な才能などありません。ただ単に好奇心がものすごく強かったのです。」

彼の人生を振り返ってみると、興味のないことにはとことん関心を示さない怠惰な「生徒」でした。ただ興味のある分野の成績はずば抜けて良く、最終的にはその分野で偉大な成功を収めています。結局は、彼の言っている通り、好奇心こそが成功の鍵なのでしょう。

特に現代の日本では右へ倣えの没個性主義教育がまかり通っており、とりあえず大学に入ってアルバイトに精を出し、同じ髪型同じ服装で就職活動をして職に就くという構図が出来上がり、個人の好奇心は抑圧されがちです。そんな社会の中で成功する鍵が、アインシュタインの生き様にあるのではないでしょうか。

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自らをもって天性の才能はないと言わしめるアインシュタインですが、彼の天才じみた偉業の源には好奇心がありました。

学校に合わず、社会にも合わないアインシュタインのような人間はどこにでもいるのです。「社会人」としてうまくいっていなくとも落ち込むことはありません。社会にあなたの好奇心を抑圧されてはならないのです。

もしかしたら、この記事を読んでいる好奇心の強いあなたが、第二のアインシュタインかもしれません。

<参考>
Behance|How Albert Einstein Started
Alice Calaprice, et al. (2015), “An Einstein Encyclopedia” Princeton University Press.