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その昔、フランスの哲学者ルネ・デカルトは言いました。
「困難は分割せよ」と。

困難を分割……何のことだかさっぱり分かりません。そこで今回は、課題解決のプロセスを図解する「フィッシュボーンダイアグラム」についてお話ししたいと思います。
この図が書けるようになると、結果的に困難が分割できてしまうのですよ。

badge_columns_1001711フィッシュボーンダイアグラムって?

フィッシュボーンダイアグラムとは、1956年に日本の化学工学者の石川馨氏によって考案された要因整理法の一つです。名前の通り、魚の骨(フィッシュボーン)のような図を描いて困難を分割していきます。完成形は以下の図のようになります。

fishbone diagram-1

こちらは完成形ですが、この図だけだとよくわからないと思うので、具体的な例で図をはじめから書いていきましょう。

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badge_columns_1001711ステップ1 目標(問題)と背骨を描く

まずは目標や問題を右側の四角の中に書き入れます。その後、その四角に向けて長い矢印を一本引きます。今回、例として目標は「マラソン大会で完走」とします。

fishbone diagram-2

badge_columns_1001711ステップ2 抽象的な要因を描く

次に目標達成に必要なことのうち、より抽象的な事柄を考えていきます。
今回の場合は、時系列で考えると「大会前にすること」「大会中にすること」「大会後にすること」の三つに分類されますが、今回は練習のために最初の「大会前」だけを考えたいと思います。
「大会前」に必要なことは、まずは「マラソン大会へ参加(応募)すること」が最初のステップですね。また完走するには、「装備の準備」や「練習」も大切です。それが分かったら、この三つを図に書き込みます。

fishbone diagram-3

badge_columns_1001711ステップ3 問題解決を具体化していく

次は、ステップ2で挙げた個々の要件を満たすために必要な事柄を具体的にしていきます。たとえば「マラソン大会に参加する」であれば、「マラソン大会の情報を調べる」、「練習」であれば「適切な時間」や「適切な練習場所」。
「装備」であれば、「装備の情報を調べる」などが必要となり、それをまた図に加えていきます。

fishbone diagram-4

badge_columns_1001711ステップ4 最終的な課題解決に落とし込む

最後に、ステップ3で挙げた物をさらに具体化していきましょう。

fishbone diagram-5

これでまずは完成です。具体化したおかげで、具体的にこれから何をすれば良いのかが細かく見えてきましたね。
まだ、これよりさらに具体的な行動に落とし込める項目があったら、さらに追加していきましょう。例えばこの図でいえば「本を読む」などはさらに具体化できそうですよね。

badge_columns_1001711状況に応じて、適宜修正していこう

とりあえず完成したものの、図の中に書き入れた要素はあくまでも始める前の段階での自分のアイデアです。いざやってみたら無駄だと分かるものも出てくるでしょう。効果がなさそうだと感じた場合にはすぐに消して他の方法を探ったり、他に要因を思いついた場合には新たに書き加えるなど、自分で何度でも練り直してブラッシュアップさせていきましょう。

***
いかがでしたか。「頭の中のぼんやりとした課題を具現化する」ために、フィッシュボーンダイアグラムが有効だということがお分かり頂けたかと思います。課題を、具体的な行動にまで落としこむことで、最終的には困難な目標や問題も達成することができるはずです。ぜひ試してみください。

参考文献
wikiquote|ルネ・デカルト
Tech Village|暮らしに役立つQC七つ道具(6) ―― 特性要因図:「原因」を「整理」する
日経BIZアカデミー|知的生産を高める「見える化」<第2回>魚の図が解決してくれる!


早稲田大学先進理工学部物理学科所属。横浜サイエンスフロンティア高校卒業。大学では理論物理学を中心に日々勉強に励んでいる。