france-ni-manabu01

大ベストセラー『フランス人は10着しか服を持たない』に影響を受け、物を持たずして心に余裕を持つフランスの人々の生き方に憧れる日本人も増えてきているのではないでしょうか。

そこで今回は、『お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人』という書籍を参考に、フランス人の余裕のあるライフスタイルを勉強に活かす方法を考えてみたいと思います。

あるものを使う

基本的にフランス人は、お金を使わないで済まそうとするのだそう。アフタヌーン・ティーをするときも、有名パティスリーでお菓子を買って持ち寄ることはせず、手作りのクッキーやタルトを持参するのが普通だと言います。またフランスにはコンビニがないので、買い物に出かける前には、買うものをきっちりメモしてから出かけますし、どうしても足りないものは手持ちのものを工夫してカバーします。

ですが私たち日本人は、心のどこかに芽生えてしまったコンビニ依存症のせいで、足りないものはいつでもコンビニに買いに行けばいいと思うようになっています。お菓子も作るよりちょっとお金を出して買ったほうが喜ばれる。このように、考えずとも快適に暮らせる環境にいると、なかなか頭を使うことをしなくなってしまいますよね。

同じことが勉強にも言えます。例えば数学。公式は便利ですが、本質を把握せずそれに頼ってばかりいると、いざ本当に困ったときに知識が使えないということがあります。

これは有名な話ですが、過去に東京大学では以下のような入試問題が出題されています。

・一般角θに対してsinθ,cosθの定義を述べよ。
・円周率が3.05よりも大きいことを証明せよ。

本質を見極め、自分が使える知識を総動員して工夫することが求められた問題であると言えます。

一見面倒で大変そうに思えますが、自分が知っている知識からそれまで知らなかった知識を導き出せれば、記憶の定着にもつながりますし、勉強を楽しめるようにもなりますよ。

france-ni-manabu02

maemurasama-ec
1日1時間しか勉強できない超多忙な私が、90日でTOEIC800越え。「私に合った勉強法」のほんとうの意味。
人気記事

服を買わない、参考書も買わない

フランス人は、買い物に行っても洋服をほとんど買わないそうです。それも高級ブティックではなく1枚1000円程度のTシャツですら。その理由を、本書ではデカルトの合理主義にならって次のように説明しています。

諦めと合理主義の結びつきについて考えてみよう。デカルト的にいえば、考え方には四種類ある。
①明晰なるもののみを真と認め、即断や先入観を排除する
②問題を最小部分に分析し、単純で認識しやすい要素を見つける
③もっとも単純なものから複雑なものに、思考を変化させる
④十分に再検討する
例えばブティックで気に入ったハンドバックに出会ったとして、
①ワーッ、カワイイ、ワーッ、素敵といった感情的な評価では、買わない
②ハンドバックの値段、実用性はどうか吟味する
③持っている服とのコーディネートを考える。あるいは、自分の給料に占めるハンドバックの値段を考えてみる
④①~③をよくよく検討する
一連のプロセスを踏むことによって、大方の場合、買わないという結論に至るに違いない。諦めに合理性があるならば、物欲鎮静剤としての効能は抜群である。

(引用元:吉村葉子著(2007),『お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人』,講談社.)

必要なものなのかどうかをしっかり検討し、十分に考え抜いたうえで、買うか買わないかを決定しているのです。

みなさんが書店で参考書を買う際はいかがでしょうか。派手な宣伝文句や装丁の綺麗さに、なんとなく良さそう、という感情だけで買ってしまっていませんか。

まず、手に取ってその値段や内容をじっくり吟味してください。今持っている参考書の中に同じようなものはないか、コストに見合うだけの内容か、買ったとしてこれに取り組むだけの時間はあるのか。そんなことを検討する時間がもったいない、買うだけ買ってみて実際にやってみればいい、と思う人もいるかもしれません。しかし、買ってもあまり自分に合わず、結局取り組まないまま積ん読状態になってしまったら、もっと自分に合う参考書を買い直しに行かなければならないかもしれません。そのような手間とコストを考えれば、買う前に書店で熟考するほうがよいのではないでしょうか。

***
フランス人のライフスタイルから学び、勉強に応用できるポイントはほかにもたくさんありそうです。もちろん、勉強以外に役立てられることも豊富。あなたも是非一度本書を読んでみてはいかがでしょうか。

(参考)
吉村葉子著(2007),『お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人』,講談社.


京都大学法学部所属。京都教育大学附属高校卒業。高校の頃は生徒会をやりながら模擬裁判選手権で関西大会三連覇を果たす。大学ではよさこい踊りを踊るサークルに所属し、1年中お祭りに参加するために全国を駆け回っている。