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「ゲームをやるとバカになる」根拠も無くそのように言われて育った人は、少なくないのではないでしょうか。私の家庭もそのような方針で、ゲームを買い与えられたことは一度もありません。

ゲームをすることは、脳にとって良いのか悪いのか? これは以前から議論され続けているテーマです。今回は、ゲームの良い影響と悪い影響の双方を、科学的な根拠をもとに紹介します。

ゲームをすることで得られる、良い効果

ゲームをすると期待できる良い効果には、以下のようなものがあります。

まず、アイオワ州立大学の研究によると、ゲームをすることで視覚情報処理能力が向上するということが分かりました。画面には同時に複数のものが存在し、そのどれにも平等に気を配らなくてはならないため、空間の認識・情報処理能力が高まるのです。

次に、手の動作とゲーム内のキャラクターの動作が連動していることから、どのように手を動かすと目的が達成されるかを常に考えることになるため、手と脳の連動性にも良い影響があります。手を動かすことで、脳を活性化することにつながるのです。最近では、認知症の予防に手指を使ったゲームを活用する例もあるようです。

加えて、目の前のクリアするべき大変なタスクにどのような過程で取り組むのかという計画性を養うことにもつながります。ゲームによっては長期的な計画を立てて臨まなければクリアできないものもあり、そうしたゲームをプレイすることで、計画性をもって物事にあたる能力が身につくのです。

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気を付けたい、ゲームによる悪い影響

東北大学の研究によると、長時間のゲームは言語性知能の低下を招き、子供であれば脳の発達が阻害されるということがわかりました。言語性知能とは、一般知識や数学的能力、抽象言語の理解や語彙などに関わる知能で、学校生活では特に必要とされる能力です。就学中の児童にとって長時間のゲームは天敵と言えるでしょう。

また、特に子供はゲームに依存しやすいと言われています。ゲームに依存してしまった子供には、鬱の傾向が見られたり、意欲が低下したりするだけでなく、社会性が欠如してしまう場合も少なくないのです。さらに、暴力的なゲームの過激な描写は、攻撃的な心理を生んでしまうという報告もなされており、銃社会アメリカでは特にこれが問題となっていると言われています。

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ゲームをするなら、短時間にとどめよう

ゲームをプレイすることで生じる悪い効果は、特に「長時間の」ゲームによる影響が大きいと言われています。

ゲームには、上述のような良い効果も期待できますので、ゲームをするなら短時間にとどめ、悪い影響は受けないように気をつけましょう。

大人にとっても子供にとっても、一概に「ゲーム=悪」と決めつけるのは早計かもしれません。実際にゲームをすることで得られる能力を、最大限に養えるとよいですね。

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ゲームと言っても、その種類はたくさんあります。一人称視点の3D空間で自分という主人公が動くものから、ノベルゲームのように紙芝居をただ読むだけのものまで様々なジャンルに渡り、プレイするのはとても面白いものです。ゲームには功罪があることを理解したうえで、適度に楽しみましょう。

(参考)
Raise Smart Kids|The Positive and Negative Effects of Video Games
マイナビニュース|長時間のゲーム、子供の脳の発達や言語知能に悪影響の可能性 – 東北大
茂木健一郎 クオリア日記|テレビゲームは本当に脳に悪いのか?
行列のできる情報館|ゲームは子供に悪影響!時には最悪の結末も…


東京大学文科三類所属。磐田南高校卒業。4歳からサッカーとピアノを始める。大学ではスペイン語を学んでいる。三島由紀夫とMr.Childrenをこよなく愛する。将来はスペインに住んで日がな一日レアルマドリードの試合を見て天寿を全うしたい。