上手な嘘は、自分を高める? 「嘘からでたまこと」のすごい力

男性は1日3回、女性なら1日2回 これが何の回数かわかりますか?

実は、人が1日につく平均的なウソの回数なんだそうです。女性より男性のほうが多いというのも驚きではありますが、なにより年間で考えると男性なら1092回、女性なら728回もウソをつくというのには驚かされました。

そんな私たちにとって必需品ですらある“ウソ”を、どうせなら上手に使いませんか?

ウソは悪いコト?

さて、「上手についてみませんか?」などとは言ってみましたが、多くの方は「いや、ウソをついたらアカンやろ」と、思われているのではないでしょうか。

それもそのはず、小さな頃から「正直でありなさい」と育てられてきて、就職活動でも「果たして企業と学生のウソの付き合いでよいのか?」と頭を悩ませてきた皆さんにとって、やはり「ウソをつけ」と言われても良心の呵責があることでしょう。

ですが、果たして本当にウソをつくことは悪いことなのでしょうか?

例えば、上司がくれたお土産を自分が苦手だからと言って同僚にあげたとします。上司に味の感想を尋ねられた時、それを正直に言うのが正解でしょうか。ウソの中にも、悪いウソと人間関係を円滑にするために必要なウソがあるのです。

このように人間関係を円滑にしたり、時にそのウソをつくことでお互いに幸せになれたりするようなウソならば、上手につけた方がよさそうですよね。

ウソのつきかた

そうはいっても何でもかんでもウソをつけばいいというわけではありません。ウソのつき方にはちょっとしたコツがあります。

まずは「人を元気にさせる・笑顔にさせるウソ」というのは良いウソです。

例えば、自分の部下である新人が初めて社内プレゼンに挑戦したとします。その時に実際の出来が求めているレベルに多少及ばなかったとしても、そこで「よかったよ」と言ってあげることで、部下は自信をつけ、次のプレゼンではもっと頑張ろう、と思うことができます。

そこで叱ってしまえば、もしかすると部下は自信を喪失し、プレゼンに苦手意識を抱いて、積極的にチャレンジしなくなってしまうかもしれません。そのような時につくウソは良いウソといえるでしょう。

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自分を高めるウソ

持ってもいないのに「俺には3億の貯金がある」と言ったり、届いてすらいないのに「この前の模試、東京大学A判定だった」というようなものはただのウソつきですが、自分を“少し”高めるウソは良いウソのひとつです。

例えば、「毎朝1時間勉強するために絶対早起きするようにしているんだ(実際は起きられる日と起きられない日がある)」や「毎月2万円ずつ貯金に回しているんだ(実際は1万円)」のようなもの。このような小さなウソは言っているうちに、本当にそうしているような気分になってきて、“ウソから出たまこと”のようにそれを実現していく第一歩になります。

プラシーボ効果をご存知でしょうか? 例えば、実際には効果のないただのビタミン剤でも薬と信じて飲めば薬としての効果が出るというもの。心理的要因が身体に影響を及ぼすように、自分を少し高めるウソをつくことで、実際の自分のほうが「もう少し頑張らなきゃ」といって追いつくように努力することができます。しかし、これは達成できなければ、それに慣れてしまい、ただ自分を過大に見せてしまう要因にもなるので注意が必要ですね。

*** ウソは上手につかないと自分の信用を落としてしまったり、軽薄な人間になったりする非常に危険なものです。ですが、きちんと上手にウソをつければ人間関係を円滑にできたり、自分自身を高めることだって可能です。上手にウソをついてみませんか?

(参考) TOKYO NYLON GIRLS|男性は1年に平均1092回ウソをつく、女性は728回。男と女のウソベスト10 プラシーボ効果とは/プラシーボ効果と人の心理の意外な事実|プラシーボ効果で思い込みを利用する

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