成功のために必要な力"Grit"。あなたは知っていますか?

Young businessman scaling a rock

第一線で活躍するプロフェッショナル。どんな困難も涼しげに切り抜け、最大限のパフォーマンスを発揮する。そんな人を見た時、あなたは一体どんなことを考えますか?

努力して追いつきたい、目標にしたい。そう考える人も多いでしょうが、一方で、こんな風に自虐的になる人も多いのでは?

ああ、あいつらは才能があるんだ。今更凡人が努力したところで、追い付けやしない……。

しかし、才能ではない、そして努力でもないファクターが、成功のためには重要だということがわかってきました。

私たちとプロフェッショナルをわけるもの。それはいったいなんなのでしょうか。

badge_columns_1001711「才能」ではない"Grit"とは

Gritという言葉をご存知でしょうか。

経営コンサルタントから教師へと転身したアンジェラ・リー・ダックワースさんは、TEDに出演した際こう述べました。

「グリット」とは、物事に対する情熱であり、また何かの目的を達成するためにとてつもなく長い時間、継続的に粘り強く努力することによって、物事を最後までやり遂げる力のことです。

(引用:logmi |成功者が共通して持つ「グリット」という能力–才能でも、努力でもない第3の要素とは?

物事を最後までやり遂げる力、物事に対する情熱。 近年この"Grit"というファクターが、成功のために欠かせないものだと盛んに議論されています。

以前、「努力できるのも才能のうち」という言葉が話題になったことがありますが、簡単に言ってしまえば、Gritとはそのことなのかもしれません。

badge_columns_1001711粘り強く、情熱を

筆者はアルバイトとして塾の講師や家庭教師をやってきましたが、成績が伸びる生徒と伸びない生徒には、単純で、しかし大きな違いがありました。 それは、「授業時間以外に何をするか」ということです。

授業時間外の問題演習、答え合わせ、そして教科書の読み込み。授業ではない時間に、どれだけ熱意と情熱をもってこうした作業をこなせるかで、成績の伸びが大きく変わってきたのです。

大学生のアルバイト講師に限らず、プロの講師が教えても、高校の授業でも、これは変わらないでしょう。勉強だけにとどまりません。スポーツでも、プレゼンでも、どれだけ熱意をもって時間を費やせるか。これが大きく影響するに違いありません。

Woman architect

badge_columns_1001711努力とも違う"Grit"

ここまで読んでみて、結局努力の必要性を説いただけじゃないか、と考えた人も多いはず。

確かに、"Grit"は「努力」とかなりの部分重なるかもしれません。 しかし、例えばテスト前の一夜漬けや、長続きしない無理なダイエットを思い浮かべてみてください。

こうしたものは、確かに努力と呼べるかもしれませんが、Gritとはいえません。 Gritというのは、長いスパンで見た時に「そのことに熱意を持って取り組み続けられるか」ということを問うているからです。

wiredの記事(WIRED「成功に必要なのは「才能」より「意志力」、という研究結果 」 )では、Gritの訳として、「意志力」という日本語を当てています。

それを達成しようとする、継続的な努力を続ける意志があるかどうか、意志力があるかどうか。それが"Grit"と呼ばれるものなのでしょう。

このGritは、知能や生まれつきのIQには関係がないことが研究によって明らかにされています(参照サイト:同上)。

badge_columns_1001711Gritを持つために必要なこと…?

どうすればGritを持てるのか。

残念ながら、それはまだわかっていないのが現状のようです。先ほど紹介したアンジェラさんも、明確な答えを示してくれてはいません。

ちょっと考えてみましょう。趣味でも勉強でもスポーツでも構いません。私たちが熱意をもって取り組むことができる時。それは一体どんな時でしょうか。

筆者はこう考えます。憧れとなる目標、目指すべきものが見つかった時だ、と。 部活の先輩でも、上司でも、志望校でも、なんでも構いません。近しい人でも、テレビ画面の向こうの人でも、何か資格でも構いません。

近づきたい、自分のものにしたい!そう強く思った時。人はGritを自然と手に入れているように思います。

憧れの存在を作ること。Gritを手に入れる最短ルートかもしれませんね。

 

参考 logmi |成功者が共通して持つ「グリット」という能力–才能でも、努力でもない第3の要素とは?WIRED|成功に必要なのは「才能」より「意志力」、という研究結果 


東京大学理科二類所属。県立浦和高等学校および駿台予備校出身。小さいころから自然や生き物に関心を持ち、高校時代に読んだ福岡伸一の「生物と無生物のあいだ」に刺激をうけ、分子生物学を志す。テニス歴6年。AKB48の大ファン。

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