runner legs stretched

今年一番話題になったスポーツと言えば、やはりラグビーでしょう。
今年のワールドカップイングランド大会で、強豪の南アフリカとサモアに対して大金星を挙げるという、日本ラグビーにおける歴史的勝利を達成、日本国中にラグビーブームが起こっています。
そんな日本ラグビーチームの勝利に大きく貢献した五郎丸歩選手は、キック前のルーティンのポーズでも有名です。こうしたルーティンは、ビジネスや日常生活においても、パフォーマンスを高める効果を期待できるものです。今回は、効果的なルーティンの取り入れ方についてご紹介します。

badge_columns_1001711不調の時のための、ルーティンの書き起こし

南アフリカ戦で何度もキックを決め、日本を勝利に導いた五郎丸選手も、日本代表の初期は、キックの好不調の波が激しかったと言います。
その波を安定させたのが、日本代表のメンタルサポートを務めている荒木香織メンタルコーチでした。五郎丸選手は荒木コーチと相談する中で、

「何となくやってきたルーティンを文字に起こし、評価することによって自分のものにした。感覚だけでやっていると、調子が落ちたときに自分を見つめ直せない」

[引用元:筋肉バカドットコム|【ラグビー日本代表選手】五郎丸 歩、何となくやってきたルーティンを文字に起こし、評価することによって自分のものにした]

と、ルーティンとして感覚的にやっていたことを意識的にする意味で、こうした記録法を導入したと言います。
五郎丸ポーズと呼ばれ話題を呼んでいる、シュート前のルーチンも、ただルーチンだからと繰り返しているわけではなく、それについての意識的検討をしながら作り上げたからこそ、五郎丸選手のパフォーマンスを支える大きなカギとなりえているのではないでしょうか。

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badge_columns_1001711日常の生産性を高めるルーティンワーク

五郎丸選手以外にも、自分なりのルーティンを確立し、成功している人は数多くいます。それはアスリートに限りません。そもそも、ルーティンを作る意味とはなんでしょうか。
始めに、日常におけるルーティンについて考えてみましょう。日常においてルーチンの果たす意味は、やはり効率化という点で大きく表れています。
第一に時間の効率化が上げられます。たとえば朝起きてからの準備の順番がルーティン化していたら、朝起きてからやることが決まっているので時間を無駄にすることがなくなります。さらに、効率化の効果は、時間だけではありません。
Vanity Fairのインタビューで、オバマ大統領が語っていたのが、「毎日着るスーツを二色だけに限定する」ということです。

「灰色とブルーのスーツしか着ません。選択肢を減らすのです。食べ物や服について、いちいち決められません。他に決めなければいけないことがたくさんありますから」

[引用元:lifehacker|人生に変化を起こす「自己実験」の大切さ:2年間、食事を12時から20時の間に制限してみた]

以前studyhackerでもご紹介した「決断疲れ」[決断にも『断捨離』を。走る哲学者・為末大さんに学ぶ理想の自分へのステップ]を解消するためにも、ルーティンを決めることは最適だと言えるのです。

badge_columns_1001711ここ一番の時のルーティンの重要性

では、五郎丸選手の例のような、ここ一番のルーティンの効果とはなんでしょうか。
それは、集中力を高めることや、モチベーション、メンタルの強化です。
ルーティンによってこの効果が期待できる原因の一つとして、スポーツ心理学における「アティテュード・コントロール」(態度のコントロール)が挙げられます。
これは、失敗したり落ち込むことがあっても、表情・姿勢・態度を正し、成功している時と同じような動作をしていることで、いわば「脳がだまされている」状態になり、実際に前向きになったり、次の試合に集中したりする効果が得られるというものです。こうした、成功した時の動作をすることで、脳が本当にそうだと思い込み、実際の結果におとしこんでくれることは、心理学においても実証されていることです。ここ一番の時のルーティンは、その動作をすることによって、脳を成功へつながるほうへと動かす、アティチュード・コントロールの意味があるんです。

ルーティンは、日常においても、ここ一番においても、成果につながる重要な役割を果たしています。
ぜひ、意識的にルーティンを取り入れてみてくださいね。

引用・参考サイト
JSPORTS|【RWC開幕まであと70日】メンタルコーチ 荒木香織 心がけるのは客観性
毎日新聞|ラグビーW杯:日本、夢の8強届かず 歴史的2勝、19年に弾み スコットランド2位通過
日刊スポーツ|五郎丸ルーティン生みの親は女性メンタルコーチ
理論スポーツ|試合でのミスを防ぎ、集中力を高める「ルーティン」の効果
スポーツメンタルトレーニング|●脳をだますことは出来るのか? 脳科学者に聞いてみた!
筋肉バカドットコム|【ラグビー日本代表選手】五郎丸 歩、何となくやってきたルーティンを文字に起こし、評価することによって自分のものにした
lifehacker|人生に変化を起こす「自己実験」の大切さ:2年間、食事を12時から20時の間に制限してみた


京都大学文学部所属。長野県立松本深志高校卒業。ぱんだとししまいがとても好き。在学中は京都でしか見られないししまいを見てまわりたい。