筆者は大学生になって、ゼミ形式の勉強をはじめて体験しました。大学生以上の方であれば経験があると思いますが、ゼミとは、教授のもとに学生が集まり、皆で一緒に専門分野について勉強するというものです。

しかし筆者には困ったことが起きました。勉強している内容がまったく頭に入ってこないのです。先生方はゼミというものを推奨していますが、筆者からしたら「なかなか効果的に勉強できるものではないな」というのが本音です。これまで、一人での勉強に慣れていたせいか、ゼミのような集団での勉強では、一人での勉強と同じような効果はあげられないのだということに気づきました。

皆さんのなかにも、筆者と同じように、グループ学習が苦手な方はいるのではないでしょうか? 逆に、一人よりも皆で勉強したほうがはかどる、という方もいるかもしれませんね。そこで、今後皆さんがよりスムーズに勉学に励めるように、一人で勉強することと集団で勉強することの長所・短所をまとめてみました。

一人で勉強することのメリット

一人勉強の最大のメリットは、集中できるということ。話しかけてくる人がいないので、自分と勉強道具だけの世界が作れます。勉強以外のことはシャットアウトできるのです。

また、自分のペースで勉強できるというのも外せないメリット。勉強というのは、自分が理解できたかどうかが重要です。何回も教科書を読み返す、何度も問題を解き直すなど、わからないところがあれば理解するまで徹底的に時間をかけることができます。逆に、すでに理解した内容は、さっと流すだけにとどめることも可能です。

以上のことから、自分のペースで学び自分の理解を徹底的に深めることができるという点において、一人で勉強することは効率が良いと言えるでしょう。与えられた時間を最大限、自分の学びのために費やすことができるという点で、優れた勉強法です。

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一人で勉強することのデメリット

自分のペースで勉強できるというのは、そのままデメリットにもなってしまいます。勉強に厳密な期限がないので、だらだら勉強してしまったり、取り掛かりが遅れたり、課題を終わらせる目標期日を先延ばしにしてしまったりする可能性を排除できません。

例えば、参考書の第1章を3日間で終わらせるという勉強計画を立てていたとしても、結局のところ自分しか、スケジュール通りに勉強できているかを確認する人はいません。そのため、自分で妥協してしまえば、その勉強計画も大した意味を持たなくなってしまうのです。

また、自分の好きな分野だけに勉強が偏りがちになるというデメリットもあります。これは、どの分野を勉強するか、どの資料を使って勉強するか、全部自分一人だけで決めてしまうことによるもの。そうした勉強では、自分では満足できても、全体のほんの一部分しか見ていないような浅はかな知識を得るにとどまってしまう可能性もあるのです。

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集団で勉強することのメリット

集団で勉強することのメリットはいくつも挙げられます。グループ学習には、必ずメンバー同士のコミュニケーションが伴います。以下に述べるメリットは、グループ学習で生じるコミュニケーションに起因するものです。

まず、他の人の知識を吸収する機会になるという点。同じ内容でも、違う授業を受けてきた人や違う本を読んだ人がいれば、自分とは違う視点に立った意見を聞くことができるでしょう。また、自分が知らない分野に詳しい人がいれば、新たな知識を得るいい刺激になりますし、それについてもっと自分で勉強しようと思えば、どういう本を読めばいいかなどを教えてもらえると思います。

また、モチベーションが上がるというのもメリットの一つ。「いついつに集まって○○について勉強しよう」という計画が立てば、それまでにある程度予習せざるをえません。集団で勉強する場では、お互いがどこまで勉強したか示し合うことにもなるので、なかなか気が抜けませんよね。クイズのように問題を出し合う機会があれば、なおさらです。

さらに、グループ学習のなかでは、自分が誰かから教わるだけでなく、自分が誰かに教える機会もあります。誰かに教えることで知識をアウトプットする機会になり、自分の理解を深めることにつながるでしょう。教え合う際にはディスカッションまで行うことができれば、思考力を鍛えることもできます。

集団で勉強することのデメリット

集団で勉強する時のデメリットとして、自分中心の勉強ができないということが挙げられます。一人勉強のメリットの裏返しです。自分が学習済みのことに膨大な時間をかけてしまったり、逆によくわからないまま周りに合わせて次にすすんでしまったり……ということが生じかねません。これはあまり効率が良くありませんね。筆者がゼミに入ったころに感じた違和感は、まさにこれだったのです。

また、友人同士で勉強すると、最悪の場合、おしゃべりに花が咲いてしまって勉強が進まないということも考えられます(ゼミのように教授や先生が中心にいれば、この問題はないかもしれませんが)。みんなで学ぶということは、このようなちょっとしたリスクをはらんでいます。

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一人で勉強することとみんなで勉強することは、コインの裏表のようなものです。片方のメリットは、他方のデメリット。ですから、どちらの勉強法を取るかは、シチュエーションによってうまく使い分ける必要があります。

全く新しい内容であるとか徹底的に理解を深めたいときなどには、とりあえず一人で勉強してみる。なにか引っかかる点があったり、より深い知識が欲しいなと思ったりすれば、みんなで集まってディスカッションしてみる、といった具合に、両者をうまく組み合わせて、自分に合った勉強法を見つけてくださいね。

(参考)
DSST|Studying Alone vs. Group Study: Which is Better?
Synonym: The Classroom|What Are the Advantages and Disadvantages of a Study Group?
Sites at Penn States|SiOWfa15: Science in Our World: Certainty and Controversy