97%の人が持っている!? キャリアアップを阻む3つの “悪習慣” を改善せよ!

あなたが理想的なマネージャーやビジネスマン(ウーマン)であることを想像してください。会社の誰にでも好かれ、公平で勤勉だという高い評価を得て、キャリアを築くことに成功している姿です。こうなったらいいですよね。

しかし、人間は間違いをする生き物。仕事人としてふさわしくない癖や、キャリアの成功を阻むような悪習慣が、知らぬ間に身についているかもしれません。あなたが無意識にやっている習慣が、実はキャリアの妨げになっていると知ったら、どう思いますか?

ビジネスマンの97%がキャリアを妨げる悪習慣を持っている

企業研修を担うアメリカの人材育成会社であるVitalSmartsが行なった調査によると、全従業員の97%が、キャリアの支障となる悪習慣を少なくとも1つは持っているそう。ほぼ全員にとって、見直す必要がありそうです。

以下、調査によって明らかになった、キャリアの邪魔をする悪習慣として最も多い3点をご紹介します。併せて、社会科学者でNew York Timesのベストセラー著者でもあるJoseph Grennyによる、ふさわしくない癖の直し方もお話しします。

問題1. 約束を守れない

プロとして信頼できるか否かは、人事担当がどの人材を採用するかを決める時に、とても重要。約束を確実に果たしてくれる部下は、心配する手間を省いてくれる、ありがたい存在です。マネージャーは、そんな責任感の強い人材を好むもの。

しかし、常に全力で職務を全うし、100%有言実行できる人はそう多くはありません。約束を守れない部下がいると、いつまでたってもマネージャーの肩の荷は下りません。

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約束を守れないのはなぜか

コミュニケーションに問題があることがほとんどです。約束を守れない人は、衝突を避けるため、どんな依頼も受けてしまいがち。後から窮地に陥ることがわかっていながら、その場で断ることができず、つい「Yes」と言ってしまうのです。

約束を守れる人になるために

信頼に値する人になるために、依頼を受けることができないときははっきり断りましょう。「No」と言うために役立つ、3つのヒントをご紹介します。

・アイコンタクト 会話中は普段、話し手の目を見ているもの。でも、誰かが「この仕事、お願いできるよね?」とあなたにプレッシャーをかけてきたら、相手の目から視線をそらし、深く深呼吸をしましょう。

・考える時間を確保する 依頼を受けるべきか、すぐに判断できない場合もあります。考える時間を稼ぎ、「Yes」「No」と答えたときのそれぞれの良い点・悪い点を比較して納得のいく答えを出せると、後から後悔することもなくなります。検討に必要な時間を確保するために、便利なセリフを事前に用意しておきましょう。例えば、以下の言葉はどうでしょうか。

「もちろん、ぜひ力になれたらと思っています。その前に他の予定を確認させていただけますでしょうか。今日中に回答します。お待たせして申し訳ありませんが、よろしくお願いします。」

・既存のタスクを思い浮かべる 最後に、やらなければならない全てのタスクを頭に思い浮かべてください。すでにある仕事量をイメージできたら、「No」も言いやすくなるはず。断ることで、必ずしも周囲をがっかりさせることになるとは限りません。新たな依頼を受けないことは、すでに引き受けた仕事の約束を確実に守れるよう、スケジュールを調整することでもあるのです。

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他にも、役立つヒントとして、Study Hackerで以前ご紹介した記事の中から3つ厳選してご紹介します。

妥協案を提案する 断る技術を身につける! 嫌な誘いを断って、自分の時間をつくる方法。

・仕事の依頼を“4つの分類”に分けてから判断する 「良い人」をやめれば仕事が捗る! 損を押し付けられない、デキる人の仕事術

上司に依頼されたとき角を立てず断るための“3つの手順”に従う なんでもかんでも引き受けてない? 責任ある仕事のための「断る力」の身に付け方

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問題2. 先延ばし癖がある

後回しにすることは、よくある悪習慣の中でも、特に誘惑に負けて繰り返しがちです。スマートフォンなどの便利なツールの登場で、本当に重要なタスクより、すぐにできるどうでもいいことに手をつけやすくなってきてしまいました。

先延ばし癖の原因

タスクをやりたくない気持ちや恐れによって引き起こされます。後から苦しむことがわかっていても、そのまま放っておくのは実際にタスクに取りかかるよりも楽なので、つい後回しにしてしまうのです。

先延ばし癖をなおすために

まずは、やりたくない気持ちがあることを素直に認めましょう。その上で、以下の3つのヒントを参考に、仕事に取りかかってください。

・タスクを細分化する タスクをいくつかのステップに分けます。1つずつ着実にこなしていきましょう。

・周囲を巻き込む 職場で、同僚に協力してもらいましょう。例えば、プレゼンテーションの準備をする必要があるならば、信頼できる同僚に練習に付き合ってもらってはどうでしょうか。仕事熱心な同僚が相手になってくれれば自分の意欲も自ずと向上しますし、フィードバックによって完成度を高めることができます。

・やる気があるうちに早めに切り上げる タスクを終えたときの満足な気持ちは、次の仕事に取りかかるのを助けてくれます。しかし、疲れてきたのに無理して最後までやろうとすると、みじめに感じてしまうもの。休む必要があるなら、タスクに楽しんで取り組めているうちに、休憩を挟みましょう。タスクを終わらせることへのやる気を温存でき、その後タスクを再開することへの意欲につながります。

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他にも、役立つヒントとして、Study Hackerで以前ご紹介した記事の中から3つ厳選してご紹介します。

・「2分ルール」を実践する 行動しなければ始まらない! 「2分ルール」を徹底したら、“先延ばし癖”がなおった話。

・脳科学者の茂木健一郎さんが提唱する「瞬間集中法」を行う 明日やろうは馬鹿やろう! ”先延ばし” を避けるために知っておきたいたった二つのこと

・体を軽く動かすことから始める 目指すは “生産性の高い怠け者” 。先延ばし癖に悩むあなたための、4つの上手なサボり方。

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問題3. 自己中心的である

人間誰しも、時には自分本位に物事を捉えたり、自分の目標やポジションのことばかりを考えてしまいがち。その姿勢がわがままだと思われてしまうかもしれません。ただし、だからといって非常識な人というわけではありません。他人と自分の関心事が違うだけの話です。

自己中だと思われるのはなぜか

身振りや表情から読み取れる非言語的なコミュニケーションを、正確に捉えきれていない可能性があります。また、自分の考えや目標に過度な焦点を当てることで、他の人の意見や目標に対して関心がないと思われてしまいます。

自己中だと思われないために

まずは自分の普段の振る舞いを振り返ってみましょう。自分のことしか考えていない人は、ボディーランゲージから一目瞭然。顔を背けたり、相手の目を見ていなかったり、話を聞き流していたりすることを示すサインを発しているかもしれません。知らぬ間に自己中の印象を与えてしまうことを防ぐのに役立つ、2つのヒントをご紹介します。

・アイコンタクト 話し手の目を見ながら会話を続けることを徹底しましょう。相手の顔を見つめ、表情の微細な変化を読み取るよう努めます。他人の気持ちに敏感になることが初めの一歩です。

・周囲の人に興味を持つ 他人と一緒に働く際に重要なのは、協力しあう姿勢と共通の関心事。周囲の人に対する純粋な好奇心を持ち、相手に関する質問をしてみましょう。周りの人の考えや目標などが自然と理解できるようになりますよ。意外な共通点も見つかるかもしれません。

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他にも、役立つヒントとして、Study Hackerで以前ご紹介した記事の中から3つ厳選してご紹介します。

・「傾聴」スキルを身につける 人の話、ちゃんと聞けてる? 知らない人は損をしている『傾聴 4つの基本』

誰かと話すとき、必ず一回は「ありがとう」と言う 成功者は「ありがとう」を多用する。感謝を伝えることが生産性をあげる “科学的” な理由。

・「他人に仕事を振るのが苦手」「長いスパンで物事を見られない」なら要注意? あなたがうまくいかないのは『かくれ自己中』が原因かも。気がつきにくい3つの “自己中行動”

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最も典型的な3つのキャリアを阻む癖をご紹介しました。この他にも、受動的攻撃行動、ネガティブな姿勢、失礼な態度、集中力が続かないことなど、キャリアを妨げるような悪習慣は存在します。

VitalSmartsの調査に協力した複数のマネージャーは、技術的なスキルを改善するよりも、自分の悪習慣に気づいて解決することのほうが3倍重要であると回答しています。仕事の合間に少し手を止め、自身に悪い癖がないか、振り返ってみてはどうでしょうか。

理想のキャリアをなかなか手に入れられないのは、自分でも気づいていない悪習慣のせいかもしれません。その改善を図ることで、キャリアを成功へと導き、人生を好転させることができるようになりますよ。

(翻訳:Sandbox Advisors|We All Have A Habit That's Holding Our Career Back

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