どうも勉強がはかどらない。どうも仕事に身が入らない。誰だってそんな状況に陥ることがありますよね。そんなとき「環境が良ければ、もっと頑張れるはず」と考えることもあるのではないでしょうか。しかし、部屋を移ったりレイアウトを大きく変えたりするのはとても大変なことですし、特に会社勤めをしているビジネスパーソンの場合でしたら、物理的に仕事場の環境を変えるのも難しいものです。それに、なんでも環境のせいにするのは「甘え」だと考える人もいるかもしれませんね。

しかし実は、環境が勉強や仕事にもたらす影響は非常に大きいものなのです。そこで今回は、環境について考察しつつ、勉強や仕事をはかどらせるために手軽に取り入れられるインテリアや環境づくりをご紹介します。

環境が勉強や仕事に与える影響

勉強や仕事をするにあたり、環境から与えられる影響はどの程度のものなのでしょう。実は、それが非常に大きなものであることが、ある研究でわかっています。

イギリスの小学校の生徒751名を対象に、英サルフォード大学の建築環境学部と建築事務所のNightingale Associates社が2011~2012年度にかけて行なった調査では、教室の建築条件や設計が生徒の成績に影響を及ぼしているという研究結果が出ています。このなかで特に、配色や複雑さ、柔軟性、光といった環境因子は、成績のスコアと明らかに相関していたのだとか。具体的には、1年間で約25%もの成績の違いを生み出す可能性があると結論づけられています。

この研究で取り上げたのは「勉強」ですが、「仕事」にも通づることは明白でしょう。つまり、環境が勉強や仕事に与える影響力は大きなもので、決してないがしろにはできないのです。そこでご紹介したいのが、誰でも手軽に取り入れられる環境づくりです。

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勉強や仕事がはかどる手軽な環境づくり「色」

色が脳に与える影響については以前から多くの研究が行なわれており、その効果も立証されています。たとえば英スコットランド南西部に位置するグラスゴー市内で青色の街灯を設置したところ、犯罪数が激減したのだとか。この報道がきっかけで日本でも全国各地で青色防犯灯が設置されるようになり、実際に犯罪抑止効果も生まれているようです。

このように、色は明確な効果をあらゆる場で見せています。そして、勉強や仕事をはかどらせるために効果的な色もいくつかあるのですよ。

1.「青色」は集中力
「青色」は気持ちを落ち着けてくれたり、痛みを緩和してくれたりすると言われていますが、集中力を高めることにも効果があります。たとえばお部屋のカーテンや、飾る絵、ステーショナリーなんかをブルー系にしてみれば、作業中の集中力を維持しやすくなるはずです。

2.「赤色」はやる気
「赤色」は活力を高める効果があるので、やる気が萎えてきたときは赤いシートクッションに座ったり、真っ赤なアセロラジュースなどをお共にしたりするのもおすすめです。ちなみに点滅する赤色の光は、偏頭痛を和らげる効果があると確認されているそうですよ。

3.「黄色」は気分回復
「黄色」は、リフレッシュする際に効果的です。勉強や仕事をはじめるときに黄色いマグカップに飲みものをいれたり、汗ばむ季節には黄色いタオルやハンカチをそばに置いてリフレッシュしたりするのも良いかもしれません。

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勉強や仕事がはかどる手軽な環境づくり「採光」

教育環境に詳しい教育評論家のはやし浩司さんによると、右利きの方の場合、もっとも勉強に適しているのは「窓が左側にある机で勉強すること」なのだそう。なぜならば、採光が左側から入り、勉強をしている手元が明るく照らされるからです(左利きの方の場合は逆ですね)。まっすぐ窓側に向かった机だと、逆に気が散って勉強ができないという調査結果もあるのだとか。

そしてこの法則は、電気スタンドで照らす場合も同じです。したがって、勉強や仕事をはかどらせるためには、利き手の逆側から「採光」が入る場所で行うのが効果的でしょう。窓がなければ、手元を照らす照明を活用してはいかがでしょうか。

勉強や仕事がはかどる手軽な環境づくり「心地よさ」

勉強や仕事に最適な環境として皆さんが思い浮かべるのは、もしかして図書館ではありませんか? 静粛で、長時間滞在することができ、訪れる人の目的が限られていることから、多くの方に勉強や仕事を行う場所として活用されています。それに、なんといってもゆったりとしたスペースが快適ですよね。

さまざまな媒体で執筆するフリーライターの納富廉邦さんも、図書館は机が広くパソコンや筆記用具などを並べても余裕があるので、資料を広げたまま快適に作業ができると言います。

また、教育評論家のはやし浩司さんは、「机の前にスペースがある」ことが重要だと述べています。そのわけは、圧迫感を感じながら勉強や仕事をするのは憂鬱感につながり、結果的にそれらの行動を停滞させてしてしまうからです。また、同氏は「座った位置から部屋の出入り口が見える」ことで、いつでも出入りできるという心理的な安心感につながるので、勉強を行う際に最適だというようなことを伝えています。

そういったことから、机の上の整理整頓はもちろんのこと、可能であれば壁などの圧迫感がないよう机を配置することをおすすめします。しかし、もしも壁などに向かって勉強や仕事をしなければならない状況であれば、10cmほど壁から離すだけでも圧迫感が減少しますよ。また、出入り口が見えない状況ならば、鏡に映るよう工夫して目に入るようにしてはいかがでしょう。

そして、もちろんときには自分を追い詰めて短期集中することも大切ですが、そればかりでは疲弊して逆効果になりかねません。アスリートの世界でもよく言われることですが、集中力を高めるにはリラックスすることも必要なのです。つまり、勉強や仕事をはかどらせるためにも「心地よさ」が必要だということ。いつもつい作業に没頭しすぎて逆に少し疲れてしまうという場合は、小さな「グリーンの植物」などを机の上などに飾るのもおすすめですよ。

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勉強や仕事がはかどる手軽な環境づくりとして、「色」「採光」「心地よさ」を取り入れる方法をご紹介しました。学校でも会社でも、いい環境のなかでベストの成績を出したいと考えている方は、ぜひ試してみてくださいね。

(参考)
WIRED|「教室の設計が成績に影響」を実証
STUDY HACKER|東大生が図書館で勉強する6つの理由
For M|オフィスよりも図書館! 新たに見つけた俺の居場所
NHK テストの花道|「徹底活用シリーズ第3弾 “場所”」
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