職場や学校、サークルなど、毎日生活しているといろいろな人に出会いますよね。会話の中で、周りの人たちがどんな話し方をしているか、想像してみてください。聞く人をぐいぐい引き込むような話し方もあれば、理路整然とした話し方もあり、人それぞれに特徴があるものです。
そこで今回は、人の話し方を大きく3パターンに分類して、その特徴をお伝えします。自分がどのパターンに当てはまるか、どんな問題点があってどうすれば改善できるのか、考えながら読んでみてください。
タイプ1、話は長いが、論理的で筋が通っている
まず最初、1つ目の話し方に分類されるのが、話は長いが、論理的で筋が通っている、という話し方です。
このタイプの話し方をする人は、最初から言いたい結論が決まっていて、それに向かって話をしていく傾向にあります。よって、話す内容が論理的に一貫していて、要旨がわかりやすいというのが長所として挙げられるでしょう。
しかし、一方で、結論の説得力を持たせようと意識するあまり、話が長くなりやすいという短所もあります。聞く人に自分の言いたいことが伝わるように、と力みすぎて、必要以上に例を挙げたり、反論を想定して反駁したりなどを繰り返していると、どうしても話は長くなってしまいます。そうなると、聞いているほうは、分かっていることを何回も言われているように感じて退屈したり、上の空になったりしてしまう可能性があるのです。
また、あまりに自分の話の正当性を主張しすぎてしまうと、聞き手が疑問を感じる余地がなくなってしまいます。聞き手が主体的に質問したり、自分の話を挟んだりしながら聞くという意識、つまり会話しようという姿勢を失ってしまうのです。
こうした問題に対する解決策は、話し手は要点を簡潔にまとめ、一方的に話し過ぎないようにように意識するということ。会話は互いに話をし、互いの話を聞くことで楽しくなるものですから。
ついつい長く話してしまうこのタイプに当てはまると思う方は、ぜひ、話しすぎない意識をしてみてください。
タイプ2、楽しそうに話し、聞き手を楽しくさせる
次に、2つ目の話し方に分類されるのが、楽しそうに話すことで、聞いている方まで楽しくさせてしまう、という話し方です。
自分の体験したおもしろい出来事や楽しい出来事を人に話す時などに、この話し方がよく見られます。この話し方には、全然論理が一貫しておらず、話があちこち飛んでめちゃくちゃでも、楽しんで話を聞いてもらえる、という長所があります。
しかし一方で、会議や議論中に自分の意見を述べなければならないときなどのフォーマルな場面では、この話し方は使えません。自分が体験した面白いことを話すテンションで、自分の意見や考えを伝えても、白けた目で見られてしまうでしょう。
そこで、この話し方の弱点に対する解決方法は、楽しそうに話しながらも、支離滅裂にならないように、自分で冷静にチェックすることです。特に、自分の体験を人に伝えるときは、それを経験していない聞き手にもきちんと伝わっているかを常に意識しながら話すことが大切です。
タイプ3、言葉を選びながらゆっくり話す
最後に、3つ目に分類されるのが、言葉を選びながらゆっくり話す話し方です。
この話し方の人は、適切な言葉を選びながら、間違えたり訂正したりしながら話すので、ゆっくりになるという傾向があります。ですから、この話し方の長所は、適当なことをペラペラ喋っているのではないのだ、ということが伝わり、誠実な印象を与えやすいという点が挙げられます。
一方、短所は、話のテンポが遅いので、事務的な説明をするときや時間が限られているときには、聞き手をイラつかせてしまう可能性がある、という点です。確かに、自分の気持ちや意見を伝えたいときには、それに最適な言葉を選ぶ必要があります。それに伴って、話のスピードが遅くなってしまうのは自然なことでしょう。しかし、淡々としていて退屈になりがちな事務的なことや、それほど重要でないことを伝えるときには、スムーズにテンポ良く話せた方が聞き手も気持ちが良いのです。
よって、この話し方の弱点の解決方法は、自分の気持ちや意見を丁寧に伝えたいときと、限られた時間でテンポよく話すべき時の区別を、しっかり意識するということです。話の内容によっては、必ずしもすべてのことが自分の意図通りに正確に伝わらなくてもよいのだ、と割り切ることも大切です。
＊＊＊ いかがでしょうか。自分の話し方にあてはまるタイプはあったでしょうか。自分のタイプが見つかった方は、長所と短所があることを意識し、改善方法までをも知ったうえで、自分にあった上手な話し方を身につけてください。
参考： ギャザリー｜同じ内容でも話し方で全く違う！？会話が面白くて魅力的な人の10の特徴 テレアポHacks｜信頼できない話し方には特徴あり！アンケートに学ぶ「話し方」のコツ 日経電子版 WOMAN SMART ｜男性をイラっとさせる、女性のこんな「話し方」
