全部スルーはもったいない! 成長するための、『正しい批判』の選び方

「失敗できない」と考えてしまうことが多い私たち。失敗したときのリスクを考えて、結局挑戦しなかったという経験をしたことがあるはずです。数多くあるリスクの中でも考えてしまいがちなのが、他者の批判。もしも失敗したら、ダメな人だと思われて、批判されてしまうだろう。そんなのは嫌だ。そういう気持ちが、私たちの挑戦を妨げてくるのです。

しかしながら、言うまでもなく、私たちは挑戦することによって成長します。ですから、私たちが成長を求める限り、批判を受け止める術を身に着けることは、避けて通れないことなのかもしれません。では、他人の批判とどのように向き合えばよいのでしょうか? 今回は批判の受け止め方について考えてみたいと思います。

批判されてこそ一流

批判を受けると腹が立ったり、言い返したくなったりするものです。みなさんも経験したことがあるでしょう。しかし、耳が痛い批判こそ、自分が本当に見直すべき点を突いている場合があります。批判されるということは成長のチャンスに繋がっているのです。

そのためなのか、一流と呼ばれる方は、批判や、もっと受け入れづらいであろう非難でさえも受け入れられる人が多いのだそう。優れた指導で数多くの野球選手を復活させたことで知られる楽天元監督の野村克也さんは、選手のレベルによって指導を変えていたと述べています。

三流は無視。そもそも話をする気にもなれない。誉めて賞賛するのは二流まで。一流は徹底的に非難する。

(引用元:as-I method|「成功者を非難しちゃう人」「人に非難されちゃう成功者」

野村さんがこうしていた理由は、成功経験に乏しく器量も小さい二流・三流は、非難されると自分を守ろうとして自己正当化に走るため非難を受け入れられない一方で、一流の人は非難を素直に聞き入れ成長の糧にできるからだそう。

有名な棋士の一人である羽生善治さんも、同様のことを話しています。

三流は人の話を聞かない。二流は人の話を聞く。一流は人の話を聞いて実行する。超一流は人の話を聞いて工夫する。

(引用元:名言から学ぶコーチング 【名言集】|三流は人の話を聞かない ・・・ 羽生善治

ときに、必要以上に厳しく感じられる批判ですが、それを受け入れられるようになれば、一流と呼ばれるようになるかもしれません。批判が怖くて物事に挑戦できないという方も、「もし批判されたら、その分だけ一流に近づける」と考えれば、挑戦する勇気がわいてくるはずです。

批判と真摯に向き合い、成長につなげましょう。

hihan-mukiau02

親しい人からの批判こそ有益

批判を受け入れることが大切であることはわかりましたよね。しかしながら、すべてを受け入れることは厳しいものがあります。私たちに向かってくる批判は、勇気を出して注意してくれたものから、ただの誹謗中傷としか聞こえないようなひどいものまであるのですから。それに、批判されたことを受け入れ、行いを直すのにも時間はかかります。批判をすべて受けとめていたら、改善する暇も心の余裕もなくなってしまうでしょう。そうならないために、受け入れる批判は絞り込む必要があるのです。

メンタリストのDaiGoさんは、批判を聞くべきかどうかを「批判してくれた人がだれか」によって見分けるのがよいといいます。Daigoさんは、

こう言うのはなんですが、あなたのことをちゃんとわかっている人なんて、家族、パートナー、親友など、ごく数名でしょう。本当に親しい人でなければ、あなたのことをほとんど何も知らないと言っていいでしょう。まずはこの前提に立ってください。

(引用元:メンタリストDaiGoの心理分析してみた!|批判をスルーする方法

と述べたうえで、自分のことを知りもしない人からの批判は外れている可能性が高いため、聞き流した方がいいと言います。逆に、信じるべき批判は、自分が大切だと思う人、自分を大切に思っている人からの批判です。

もともと、近しい人を批判するのは非常に労力を必要とします。(中略)わざわざ労力を割き、関係が壊れるかもしれないリスクを背負って、批判するのは、あなたを想ってのことだからです。

(引用元:同上)

批判されると腹立たしい気持ちになることは、よくあります。口論などから喧嘩に発展してしまうこともあるでしょう。そのリスクを負ってまで伝えてくれた批判は、大切なアドバイスです。しっかり受け止めて、批判された点の改善に努めましょう。

*** 書籍『ユダヤ人大富豪の教え』で知られる作家の本田健さんはこう言います。

批判の本質は、君が前に進むための向かい風なんだ。飛行機が飛び立つとき、何も抵抗がないと飛び立ちにくいのと同じだよ。羽ばたくには向かい風が必要なのだ。 -ユダヤ人大富豪の教え-

(Twitter|本田健bot

批判は、成長につながる大切なものです。批判を恐れていては、もったいないことです。ぜひ批判を恐れずに挑戦していってください。

(参考) as-I method|「成功者を非難しちゃう人」「人に非難されちゃう成功者」 名言から学ぶコーチング 【名言集】|三流は人の話を聞かない ・・・ 羽生善治 メンタリストDaiGoの心理分析してみた!|批判をスルーする方法 Twitter|本田健bot

会社案内・運営事業

  • 株式会社スタディーハッカー

    「STUDY SMART」をコンセプトに、学びをもっと合理的でクールなものにできるよう活動する教育ベンチャー。当サイトをはじめ、英語のパーソナルトレーニング「ENGLISH COMPANY」や、英語の自習型コーチングサービス「STRAIL」を運営。
    >>株式会社スタディーハッカー公式サイト

  • ENGLISH COMPANY

    就活や仕事で英語が必要な方に「わずか90日」という短期間で大幅な英語力アップを提供するサービス。プロのパーソナルトレーナーがマンツーマンで徹底サポートすることで「TOEIC900点突破」「TOEIC400点アップ」などの成果が続出。
    >>ENGLISH COMPANY公式サイト

  • STRAIL

    ENGLISH COMPANYで培ったメソッドを生かして提供している自習型英語学習コンサルティングサービス。専門家による週1回のコンサルティングにより、英語学習の効果と生産性を最大化する。
    >>STRAIL公式サイト