みなさんは職場で、「上司と部下とでは自分の態度が異なっている」ということはありませんか。もちろん全く一緒というわけにもいきませんが、同じ職場で働くのならば、上司や部下、取引先など、誰に対しても “心を配れる” 人のほうが好感を持ってもらえるはず。ただ、無意識のうちに態度に差が出てしまっているということも考えられますよね。

そこで今回は、気配りができる人になるためのちょっとした工夫についてお伝えいたします。

「気配りができる」とはどういうことか?

「気配りができる人」と言われても、どこか漠然としていて、結局どういった人を指すのかよくわからないという方も中にはいらっしゃるかもしれませんね。そもそも「気配りができる」とはどのようなものなのでしょうか。

例えば、自宅にゲストを招いたとしましょう。ゲストが到着して「こんにちは、今日は本当に暑いですね」と言ったとしたら、あなたはどのように対応するでしょうか。

ここで「何か冷たいものをお飲みになりますか」「空調の温度を少し下げましょうか」と言うのは「気遣い」になります。相手を気遣うのは確かに大切なことですが、「いえいえ、お構いなく」と相手にも気を遣わせてしまいかねません。

しかし、ゲストが暑いなか来ることを想定できていれば、あらかじめ部屋を涼しくしておいたり、冷やしたおしぼりを用意しておいたりといった準備ができますよね。そうです、相手を思いやる “さりげない” 言動で「気が利く人だな」と思わせられるのが「気配り」なのです。

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「気配りができる人」になるために改善するべきフレーズ

それでは次に、気配りができる人が相手の会話の際に決して使用しないフレーズを挙げてみましょう。まずはこれらのフレーズを使わないように気をつけるだけでも、周囲からの評判が良くなりますよ。

1.「要は〇〇ということですね」

「要は」という言葉は、相手の言ったことをまとめる際に用いることが多いと思います。私はあなたの言うことを理解しましたよ、という意味で使用する方もきっといらっしゃるでしょう。しかしこの表現は、自分が長々と話していたためにつまらない思いをさせたのではないか、と相手に感じさせてしまう可能性があります。

そこで、「要は」を用いる代わりに「そうなんですね」と相槌を打つようにしてみてください。わからない点があるならば、「〇〇は△△という意味でしょうか?」などと「要は」という言葉を省いて質問しましょう。そうすれば、人の意見を勝手に整理してしまうことなく相手への共感を伝えることができますよ。

2.「いいえ」

「いいえ」は簡単な言葉ですが、使用する際には注意が必要です。依頼を断ったり、相手の意見を否定したりする際にしばしば用いられますが、伝え方によっては不愛想な印象を与えてしまうこともあるからです。

もし相手の依頼を断りたいのならば、「いいえ、結構です」の代わりに「申し訳ございません、先約がありまして……」というように、明確な否定を避けて柔らかい表現を用いるようにしましょう。また、相手と意見が異なっていても、「いいえ、私の意見はあなたとは違います」ではなく、「そうですね。ちなみに私の考えとしては……」と肯定の言葉から入るようにしてみてはいかがでしょうか。

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気配りができる人になるには

では、私たちはどうすれば自然と気配りができるようになるのでしょうか。具体的な方法をご紹介します。

1. 気配りのタイミングは「事前に」

気配りは、それを行なうタイミングがとても重要です。タイミングが遅れてしまうと効果は薄れてしまいます。先ほどの来客の例で言うと、ゲストが “来てから” 行動するのか、“到着する前から” ゲストがどのような状態かを想像しておいて行動するのかによって、明確に差がついてきます。

気遣いの場合は、下手に失敗すると相手の顔色を伺っている、媚びているとも取られかねません。一方、気配りの場合は、相手に気づいてもらえないこともあるでしょうが、気を悪くされることはありませんよね。逆に気づいてもらえれば、「この人は気が利く人だ」と自分の印象をぐっとアップさせられるものでもあるのです。

2.「嫌われないようにするにはどうすればいいか」を考える

「好かれるにはどうすればいいか」を考えるほうが大切なのではないか、と思われた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、どのような態度が相手に好まれるのかは、人によって異なるもの。一方で、この行動を取ると嫌われてしまうというのは、誰でもある程度の共通点があります。それに、不快感を与えないようにするのは、相手から好かれるよりも簡単なことですよね。

例えば、約束の時間に遅れてくる人はあまり良い印象を持たれません。つまり、約束の時間にはきちんと間に合うように、さらに相手を待たせないようにと考えれば、5分早く到着しておくと印象を下げずに済みますね。

***
人によっては当たり前のことだと思われるかもしれません。しかし、その当たり前のことがいつもできているのかと問われれば、そうでもないはず。「あの人はいつも相手のことを考えている」と言われるのは、当たり前のことを積み重ねているからこその評価があるからだと言えるでしょう。

みなさんも、ぜひお伝えした方法を試してみてください。

(参考)
浜口直太 (2013),『実践! 『仕事の成功』は気配りが9割』, PHP研究所.
NIKKEI STYLE|気配りできる人が決して使わない5つの「3文字」とは
ダイヤモンド社 書籍オンライン|【第1回】現役サラリーマンが生み出した「3秒で解決できる実践的気配り」
PRESIDENT Online|ビジネス成功者は皆な気配り上手
女性の美学|気遣いよりも気配りのできる女性に!本当の意味の気配りとは