伝説の広告マンに学ぶ、誰でも簡単にすごいアイデアが浮かぶ5step

皆さんはジェームズ・W・ヤングという人物をご存知でしょうか。

アメリカ最大の広告代理店・トムプソン社の常任最高顧問、アメリカ広告代理業協会の会長などを歴任し、数々の斬新な広告アイデアを打ち出した後、42歳という若さで引退した伝説の広告マンです。

彼の偉業はその「アイデアのつくり方」にあります。彼の打ち出した方法論は、業界の枠を超え、詩人や画家、エンジニアや科学者にまで多大な影響を及ぼしたんだとか。

今日は、そんな彼に学ぶ勉強法を紹介しましょう。

アイデアの王様が語る「アイデアのつくり方」とは

ヤングは自分のアイデアのつくり方を、一冊の本にまとめました。それが『アイデアのつくり方』です。(参考:Amazon|ジェームス W.ヤング著・竹内均解説・今井茂雄翻訳(1988),『アイデアのつくり方』,阪急コミュニケーションズ.

彼は「アイデアの発想には5つの段階がある」と語ります。

第一の段階は「資料集め」。幅広い知識を収集します。

第二の段階は「組み合わせ」。集めた知識や資料をいろいろな角度から見つめ、その関連性を見つけ出します。

第三の段階が「孵化」。一度考えるのをやめ、休憩をとります。

そして第四の段階で、アイデアがひらめきます。唐突ですが、第二と第三の段階に粘り強く取り組むことで、アイデアは自然と浮かぶものなんだとか。

第五の段階は「調整」。自分が発想したアイデアを調整し、実際の世の中で役立つように工夫してあげるのです。

この方法は様々な分野に応用できます。インプットし、解釈し、アウトプットする。確かにこの手順は、何事にも通用しますね。

「アイデアのつくり方」を勉強に応用する

Study Hackerは学生や社会人の勉強を応援しています。 そこで今日は「ヤングのアイデアのつくり方」を、勉強にも応用しましょう。

「アイデア発想と勉強は違うだろう」って??

そんなことはありません。勉強は「インプットし、解釈し、アウトプットする」過程そのもの。当然「アイデアのつくり方」が応用できます。英語や資格試験、趣味の勉強はもちろん、受験勉強にだって役立つはずです。

第一の段階:幅広いインプット

アウトプット偏重の勉強は、失敗します。インプットも大切にしましょう。このとき、幅広い範囲にわたって学ぶことを意識してください。勉強では、一つの範囲に集中しすぎてしまうことがよくあります。しかし、実際の試験はどうでしょう。資格試験は、テキスト全体から出題されます。英語は、読解、リスニングなど複合的な力が試されます。

「一度に一つの勉強だけ」という決まりはありません。英語読解の際、単語を知らなければ、単語帳を開く。資格の勉強では、幅広い知識をネットで収集してみる。

ぜひ、幅広いインプットを心がけてください。

第二の段階:組み合わせる

インプットを行ったら、その知識を組み合わせましょう。どんなテストでも、知識は組み合わせて出題されます。普段から練習するのが吉です。

第一の段階は、いわば「インプットの組み合わせ」。第二段階は「アウトプットの組み合わせ」です。例えば、英語の勉強の際、リスニングの内容を書き下しましょう。ついでに、その中の知らない単語、わからない文法事項を確認してみるのです。最後に音読でもすれば、もう完璧です。「聞く」「書く」「読む」「話す」の4技能が一度に身につきます。

こんな風に、意識して組み合わせた勉強をしてみましょう。

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第三の段階:休憩中は勉強のことを考えない。

筆者は家庭教師のアルバイトをしたことがあります。

ある優秀な子を教えていた時のことです。ふと気になって「帰宅後は何をしているの?」と聞きました。すると「何もしないよ」と答えたのです。夜22:00に家に帰宅したあとは、一切勉強せず、TVをみたり、家族と話したりして過ごすんだとか。

勉強には、メリハリが欠かせません。もちろん、ゴリゴリ勉強する時間も必要ですが、それ以上に休憩の時間も大事です。休憩の時も、勉強のことを気にしていませんか? それでは、休むことも叶いません。アイデアと同じように、ふとした時に学力は醸成されるのです。

上で紹介した生徒についても、何もしないという時間が彼の優秀さを支えていたのでしょう。

第四の段階:勉強における「ひらめき」

アイデアと異なり、日常の勉強で「ひらめき」が訪れることは少ないかもしれません。しかし、今まで解けなかった問題が解けるようになる、その瞬間はたしかに存在します。1~3の段階を地道に繰り返せば、きっとあの感覚が量産されることでしょう。

第五の段階:休むことなく調整する

「解けた!」そう思っていても、意外な所にミスがあるものです。見間違いやうっかり忘れのせいで部分点を引かれ、結局点数が残らなかった……なんて経験があるかもしれません。

それでいいのです。細かいミスならば、いくらでも修正がききます。答えあわせや復習のたびに、もう一度インプットとアウトプットを繰り返しましょう。一度で完璧な答案が完成することなんてありません。手直しを加えながら、最終的に正解の答案が作れるようになればいいのです。

*** ここに書いたことは、当たり前のことかもしれません。しかし、実践できていることは、どれくらいあるでしょうか。今日から始めてください。そうすれば、あなたの勉強ライフは一変するはずです。

参考 ジェームス W.ヤング著・竹内均解説・今井茂雄翻訳(1988),『アイデアのつくり方』,阪急コミュニケーションズ.

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