独創的な “ひらめき” が欲しい方へ。「アイデア力」を育てる3つのトレーニング。

みなさんは、自分の生み出すアイデアに自信はありますか。

会議などで、日々アイデアの提案を求められるビジネスパーソンの方もいらっしゃるでしょう。ただ、平凡なアイデアは簡単に出せても、独創的なものとなると難しいと感じることも多いのではないでしょうか。そこで今回は、アイデア力の鍛え方についてお伝えしたいと思います。

「アイデア力」とは?

そもそも「アイデア力」とはどのようなものなのでしょう。

例えば新しい企画案について考える際、アイデア力がなければ、これまでの二番煎じのようなつまらない企画になってしまうかもしれません。また、自分の部署の業務内容を改善するといった場合でも、ちょっとしたアイデア力がものを言うでしょう。

アイデア力とは、「思いつき」「新奇な工夫」を生み出す力です。

たくさんのアイデアを思いつくに越したことはありません。しかし、その中でもより良い成果に結びつくようなアイデアを生み出すには、アイデア力を持っていることが必要不可欠となるのです。

「アイデア力」は育てられる

画期的なアイデアは、才能のある限られた人にしか思いつかないと考えてはいませんか。そんなことは決してありません。トレーニングを行うことによって、アイデア力を鍛えることは誰でも可能です。

とはいっても、アイデア力はすぐに身に付くというものでもないでしょう。確かにある程度の時間はかかります。しかし、1日たった30分でもそのトレーニングに時間を費やせば、半年後、1年後には大きな成長を遂げていることに気づくはずです。

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「アイデア力」の鍛え方

では、私たちはどのようにすればアイデア力を鍛えることができるのでしょうか。具体的な方法を3つご紹介しましょう。

1. 物事の定義を変える BMコンサルティング株式会社代表取締役の深沢真太郎氏によれば、物事の定義を変えてみることで思わぬアイデアを生み出すことができるのだそう。

例えば「ボールペン」なら、基本的には「書いた文字を消すことができない筆記具」と定義することができますよね。しかし、その定義を「書いた文字を消すことができる筆記具」と変えてみるとどうでしょうか。ありえないと思われるかもしれませんが、株式会社パイロットコーポレーションが開発したフリクションはそれを実現しました。

このように、そもそもの定義を疑ってみることによって、独創的なアイデアを思いつく可能性はきっと高まるでしょう。

2. すでにあるものからヒントを得る 何もないところからアイデアを生み出そうとするとなかなか難しいものです。しかし、実在しているものからヒントを得るとアイデアに繋がることがあります。

例えば、株式会社ライトニックスが開発した痛くない採血針は、人間が蚊に刺されても痛みを感じないことをヒントにしています。他にも、サメ肌の形状の仕組みが競泳水着に応用されるなど、自然をヒントにしたものは数多くありますよね。

何も真新しいことを考える必要はなく、既存のものを参考にしてみましょう。アイデアの源は意外と身近なところにあるかもしれませんよ。

3. 「観察瞑想」をする 妙心寺春光院の副住職である川上全龍氏によれば、「観察瞑想」は脳内の非認知能力を活性化する部分を刺激し、アイデアをひらめきやすくするのだそう。

観察瞑想のやり方として、まずは自分の呼吸に意識を向けます。それができたら、次に、自分の意識を雨風の音など身近なものに移し、移した対象について観察してみてください。そして再び自分の呼吸に意識を戻しましょう。このサイクルを繰り返します。

川上氏は、一般の人が観察瞑想に入る目安は約10分であると述べています。しかし、なかなか瞑想に入れない場合や、観察瞑想初心者は、頭の中で起きていることをナレーションしていく「セルフ・ナレーティング」をすると良いのだとか。「今、自分は昨日の会社の出来事を思い出している」「鳥の声が聞こえている」など頭の中でナレーションをすることで瞑想に入りやすくなります。

*** アイデア力を鍛えれば、できるビジネスパーソンに近づくことができます。みなさんも、ぜひお伝えした方法を試してみてください。

(参考) 株式会社日立ソリューションズ|アイデアや発想に困らないビジネスパーソンを目指す「『企画力』を身につけるトレーニング」 東洋経済ONLINE|仕事ができる人は「物事の定義」を変えている AERA dot.|痛くない採血針のヒントは「蚊」がくれた? SPORT INNOVATORS Online|オリンピック競泳水着をテクノロジーする PRESIDENT Onine|アイデアがわかない —枡野俊明「なぜ仕事で悩むのか」【5】 PRESIDENT Onine|発想力をアップさせる「観察瞑想」のやり方

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