勉強や仕事のイロハを教えられただけで、すぐにそれ以上を習得して、こなしてしまう。

あなたの周りにそんな地頭の良い人はいませんか? 大学生や社会人の中には、「地頭が良くなりたい」と思っている人も多いのではないでしょうか?

そんな方々に対して、今からでも遅くない地頭の鍛え方やメソッドをお伝えします。

そもそも地頭力って何?

就職活動中、ある大手広告代理店の人事担当者に求める人物像について尋ねると「地頭の良い人」と返ってきたことがあります。では、その地頭の良いとは一体どのようなことを指すのでしょうか?

地頭ブームの火付け役であるコンサルタントの細谷功氏によると、「地頭が良い」とは、思考能力が高いことを指すそうです。細谷氏は著書の中で、「頭の良さ」は「知識・記憶力」、「対人感性力」、そして考える力としての「地頭力」であると定義しており、地頭が良い人の例として数学者、プロ棋士を挙げています。

営業マンで例えると、地頭力タイプの人間はソリューション型と言われるような、お客様の困っていることを聞き出して「こういうのはどうですか」と提案していくタイプです。
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地頭力を鍛える方法その1:科学的思考を真似てみよ

地頭力を鍛えるにはどうすれば良いでしょうか?

まず、常日頃から考える訓練を積むことが重要でしょう。その際、科学的思考のプロセスを参考にしてみてください。

科学者は、その時々の未解決課題を独自の考察や実験を行うことで解決し、様々な法則を今日まで見出してきました。その営みは、科学的思考や判断の連続であり、課題に対して仮説を立て、仮説を立証するための観察・実験の方法を考え、結果を予想し、観察・実験を行い、結果から言えることを考察します。

つまり科学者は、常日頃からこのような一連の思考プロセスを当たり前のように用いているのです。

例えば、自宅で夕飯の支度をするのに時間がかかる傾向にある場合。
どのプロセスに時間がかかりすぎているのか、どのプロセスを同時に行えばロスが減るのかなどといった原因を追究し、野菜を切る、具材を煮込む、米を研ぐといったプロセスの順序を毎日少しずつ変更しながら調理してみるのです。

そのような試行錯誤を日々繰り返す中で、最も効率のいい調理プロセスがきっと見つかるでしょう。自炊をしない方は、朝の支度や仕事を行う際にぜひ試してみてください。

地頭力を鍛える方法 その2:会話のキャッチボールを意識せよ

なぜ、会話が地頭を鍛えるキーになるのでしょうか?

それは脳の構造にあります。人と会話をしている時、“前頭連合野”という脳の前方にある部位が活性化させられるのです。ヒトが言語や数字などの抽象的な概念を持ち、判断や思考、計画、創造、行動、感情の抑制、コミュニケーションなどの高度な分析や判断といった「人間らしい」活動を行うことができるのは、前頭連合野のお陰。よって「地頭力=思考力」を鍛えるには、この部位を活性化させることが有効であると言えます。

例えば、自己紹介をするとき。
自分について、どのように手短に話せば相手によく伝わるか、また印象付けられるかを考えながら話すだけでなく、相手の発言内容に対してどのような返答をすれば会話が弾むかを考え、耳を傾ける。そのような何気ない会話の中にも思考力を鍛えるコツはたくさん隠れているのです。

特に、自分とは全く異なるバックグラウンドを持った方と会話をする場合、何を話せばよいのだろうと頭を悩ませることもあるでしょう。そのときは、少しでも気になったワードがあればそれについて突っ込んだ質問をすると場を持たせることができます。

頭でしっかり考えながら発言するといった一連の行為を繰り返すことによって、地頭力は鍛えられるのです。

地頭力を鍛える方法 その3:スキマ時間を読書に使ってみる

読書は、知識の蓄積だけでなく、多方面から考える力を身につけるために必要であると言えます。他人の考えが集大成化したものが本ですから、良い思考に触れ、触発されることで自身の地頭力も鍛えられるのです。

しかし、本を読む時間がない、何を読めば良いかわからない、という方もいらっしゃるでしょう。
そのような場合、通勤時間などの隙間時間を利用してみましょう。本を持ち運んだり、わざわざ買いに行くのが面倒であれば電子書籍で読むことをオススメします。

本のジャンルは、ビジネス関連でも小説でも構いません。興味の赴くままに読んでみてください。他人の考え方を盗んだり、それを実際に仕事や日常生活で実践してみることによって自身の思考力もますます鍛えられるでしょう。

これまで通勤や通学の時間をSNSに費やしていたところを読書に費やすことは、地頭力を鍛えるチャンスですよ。

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地頭力を鍛えておくとこんなことに役に立つ

地頭の良い人は、常に自分の頭で物事を考えることができます。地頭力を鍛えることは、そのメリットを活かすことができ、さまざまな場面で役立ちます。

例えば営業マンの場合、顧客の抱える問題を構造化することによって問題の本質を見抜き、問題解決に向けて仮説を構築することができます。また、その仮説を検証するといったプロセスを経て、より良い解決策を提案していくことができるのです。

これは長い目で見ると顧客の増加にもつながることでしょう。

傍から見るといつもぼーっとしているような人でも、頭は常にフル回転といった人は、実のところたくさんいます。そのような方々は日頃の思考力訓練の成果が、試験結果や会社での評価、売り上げ業績など、目に見える形で表れてくるものです。

地頭力を鍛えたいという方は、以上のようなメソッドをぜひ実践し、「自分で考える経験」を地道に積み重ねてみてください。

(参考)
日経ビジネスONLINE|「地頭」って何?就活で飛び交う“謎ワード”
IEC|特集 人生の目覚まし時計
細谷功(2007),「地頭力を鍛える 問題解決に活かす『フェルミ推定』」,東洋経済新報社.
転職クエスト|「地頭がいい」とは?地頭がいい人の特徴
医療情報科学研究所(2011),「病気がみえる 〈vol.7〉 脳・神経 (Medical Disease:An Illustrated Reference)」,メディックメディア.
東洋経済オンライン|会話が弾まない原因は「脳の使い方」にある!