みなさんは、スキルアップのための勉強にどの程度の時間を費やしているでしょうか。

勉強や読書の時間をどうにか捻出している方もいると思いますし、勉強したいとは思っていても、仕事が忙しくてなかなか勉強する時間が取れない、また時間はあっても疲れて勉強する気にならない、といった方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、企業で昇進する条件として特定の資格が必要であったり、転職のために知識を身に着けなければならなかったりすると、いくら仕事が本業とはいえ、忙しさを理由に勉強を諦めるわけにはいきませんよね。

そこで今回は、時間のないビジネスパーソンでも実践できる、効率的な学習方法についてお伝えしたいと思います。

「忙しいから勉強できない」は本当か?

資格をとったりビジネススキルを身につけたりするための勉強はしたいけれど、時間がない、忙しくてできないと思っている人は、時間を捻出する方法について考える必要があります。あなたの生活の中で、勉強する時間を確保することは本当に不可能なのでしょうか。

様々な資格試験対策講義をオンラインで提供している資格スクエア代表の鬼頭政人氏は、忙しいからと言って勉強を放棄してしまうのは「知識に対する渇望」と「外部からの圧力により生じる危機感」がないからだと言います。

たとえ忙しかったとしても、1日のどこかで、少しは勉強にあてられるかもしれない「空き時間」というものがあると思います。そこで勉強するか好きなことをするかの選択に迫られ、いつも好きなことを選んでしまう人は、どうしてもそのスキルを身に付けたいという「渇望」が足りないのでしょう。

スキルを身につける必要性をなかなか感じられないと、勉強しなければならないという「危機感」は湧いてこないのではないでしょうか。危機感がなければ、勉強よりも好きなことを優先させてしまって当然ですよね。

つまり、勉強しようという気持ちを掻き立て、さらに勉強のモチベーションを保つためには、「渇望」と「危機感」の両方が必要となるのです。

例えば、あなたがTOEIC850点を目指そうというとき。どうして850点を目指さなくてはならないのか? 850点取ることによって達成したい目標とは何なのか? についてしっかりと考えましょう。単に英語ができるようになりたいとぼんやり思っているだけでは、渇望も危機感も足りないと言わざるを得ません。850点取って海外駐在を希望したい、であるとか、850点取ったら憧れの企業に転職するんだ、などの目標に向けて勉強するべきなのです。

忙しい中でも勉強に前向きになるには、勉強することによってどんな自分になりたいのかを明確にイメージし、渇望と危機感を強く抱くことが大切です。そうすれば自然と、勉強時間を捻出するための工夫が始められるはずです。

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「和田式勉強法」で時間を作る

では、モチベーションを持てたとして、どうすれば時間がない中でも勉強時間を確保できるようになるのでしょうか。具体的にいくつかの方法をご紹介します。

まずは、1日の時間管理を見直すことから始めてみましょう。『「忙しい」「時間がない」をやめる9つの習慣』(2012年、大和書房)の著者であり、精神科医のほか多くの肩書きを持つ和田秀樹氏によると、勉強時間を確保するためには、「時間の家計簿」をつけると良いのだそう。

「時間の家計簿」とは、自分が現在何にどのくらいの時間をかけているのか、このままの時間の使い方で良いのかどうかを調べるための表ツールです。

時間の家計簿に1日の行動内容をつぶさに記録して、時間の無駄遣いをしていないかを振り返ってみてください。もし、だらだらしていたりつまらないテレビを見ていたりする時間があるのなら、そのうち一部分だけでも勉強する時間としてあてることができるはずですよね。また、通勤電車に乗っている間いつもスマートフォンで遊んでしまうのなら、その時間は勉強に代えることができそうです。

このように時間の家計簿を用いると、そうした無駄な時間が1日のどこにあるのか把握できるため、わずかながらでも時間を捻出することが可能になります。ひとつひとつの時間は細切れでも、合計すれば結構な時間を勉強に費やせることが分かると思います。

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「省エネ勉強法」で効率よく知識を身に付ける

時間管理を徹底してみてもやはり時間が足りないという方は、次に、勉強方法を工夫してみましょう。『ラクして受かる勉強法』(2012年、すばる舎)の著者で、自身も400以上もの資格試験に合格している鈴木秀明氏は、時間がないなら効率よく勉強する方法を考えるべきだと言います。

例えば、資格試験の勉強であれば、「高得点を目指さなくてよい」と鈴木氏は言います。資格試験はほとんどの場合、受験者同士で点数を競って合格が決まる訳ではありません。合格基準を満たすくらいのほどほどの勉強をしておけばよいのです。

また、「学習範囲を全て網羅しない」ということも1つの重要なポイントであるのだとか。重要だと考えられる項目のみ集中して勉強する、対になっている用語は片方のみ覚える、数値や固有名詞は直前に集中して覚えるなど、学習範囲(自分が学習に注力する範囲)を狭める工夫はできます。そうすれば、短い時間でも効率的に勉強を進めていくことができるでしょう。

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気持ちばかりで行動に移せない、という状況はとてももったいないものです。「忙しい」という言葉を言い訳にしなくても済むように、みなさんもぜひご紹介した方法を試して勉強に取り組んでみてください。

(参考)
株式会社 日立ソリューションズ|忙しいビジネスマンへ! 絶対に失敗しない! 和田式オトナの勉強術
日経カレッジカフェ|時間のない人の「省エネ」勉強法 5つの基本
東洋経済ONLINE|勉強が進まない理由を「忙しい」で片付けるな 「ピタゴラスイッチ」を仕掛ければ継続できる