「時間が無い!」が口癖の人、それ本当? 時間を作る人、使う人の3つの違い

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あなたの周りに、時間の使い方が上手な人はいませんか。「あの人はバイトもサークルも趣味も勉強もちゃんとして、おまけにデートの時間まで確保している。それなのに、私は今日もやるべきことが終わらない……」そんな生活とは、もう今日でおさらばしましょう。今回は、時間を上手に作る人と時間を無駄使いしてしまう人の三つの違いについてのお話です。

 

予定を立てるときは一週間単位で

 

時間を作るのが上手な人は、予定を長期で立てています。逆に、時間をついつい無駄に使ってしまう人は、その日一日という目先の予定しかたてられていないもの。時間を先まで見通して予定を立ててみると、自然と予定に優先順位をつけるべきであることが分かります。

同じぐらい重要な案件Aと案件Bがあり、Aの締め切りは3日後、Bの締め切りは7日後だとします。一週間先までを見据えているなら、Aから先に手を付けたほうがいいなと思いますよね。ですが、その日の予定しか見えていないと、どちらも締め切りはまだ先。両方とも放置してしまったり、またその逆に、両方ともやれるところまでやろうとして一度に手をつけ始め中途半端な結果になってしまったりする可能性があります。

このようにして予定や課題が一気に押し寄せキャパを超えてしまうと、うつになってしまう可能性があると言われているようです。いつも何かに必死で、常に目の前に締め切りが迫っていて、気付いたら時間にいつも追われている……。そんな人は、うつの一歩手前ということも考えられます。

目先の予定だけを考えるのはやめ、長期的な視野をもって予定を組んでみましょう。意外と、今すぐやらなければいけないことというのは少ないもの。予定を整理してみれば、時間を簡単に作ることができますよ。

 

時間を確保するための手帳を用意する

 

今月はやらなければいけないことがあるから、とか、テスト前だから、といった理由で、自分の使える時間をしっかり確保するぞと思っていても、気付いたら予定帳が人との約束やバイトでびっしり……なんて経験ありませんか。私も以前まではそういう人の一人でした。テスト前なのに、毎晩予定がびっしり。テスト前から楽しみにしていた予定を泣く泣くキャンセルしたことがあります。

そうならないために、自分のために空いた時間を確保するのが苦手な人は、普段使っているものとは別に手帳をもう一冊用意しましょう。といっても、文具店で販売しているような立派なものは必要なく、Web上でダウンロードできるような、一か月の簡易なカレンダーでかまいません。そこには、もともと入っている予定に加え今月(今週)やるべきことにかかる「時間だけ」を書き出すのです。準備時間なども踏まえて最低限確保すべき時間を考え、時間を書き入れます。

例えば、2月20日に13:00~18:00の予定でバイトが入っているとします。そして2月25日にゼミの発表があり、その週は準備で忙しくなることが見込まれているとします。ゼミの準備には1日5時間かかると仮定し、9:00~12:00と19:00~21:00にも予定を入れたくないとしたら、2月20日の予定欄には「9:00~21:00」と書き込み、その時間には予定を入れてはいけないのだということが分かるようにするのです。

このとき注意してほしいのは、いつも見ているテレビやドラマ等の予定も見込んで時間を書き入れることです。あまり気に留めていないかもしれませんが、テレビなどの日々の雑事は案外時間を食っているもの。この作業をすると、予定を入れてはいけない時間がわかるだけでなく、気付かないうちに無駄に過ごしている時間を発見することもできます。時間を捻出したい時に、どこを削ればいいのかがわかってきますよ。

この作業に慣れていけば、いちいち書き出すことなく頭の中でできるようになります。慣れるまでの間ぜひ試してみてください。

 

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一日一つ何かをやり遂げる習慣を

 

毎日何か一つ、達成感を得られることをしましょう。これは、私が大学受験時代、現役の時と浪人の時とで大きく変えた生活習慣の一つでもあります。

現役の時は、時間がないと言われていたので、とにかく目の前のことをひたすらこなす毎日でした。問題集を日割りして、できるようになるまでぐるぐる回していく。模試の結果から洗い出した苦手分野を強化しながら、理社の知識を埋めていく。そんなことに必死で、当然毎日「あれもできない、これもできない」という焦りとともに勉強していました。「間に合わないんじゃないか」「京都大学なんて志望が高すぎたんじゃないだろうか」と、志望校へのモチベーションをなかなか保つことができなかったのです。

一方浪人時代は、長い一年間をしっかり乗り切る必要があります。そこで、例えば「今日は遺伝子のところを理解してしまう」といったように、毎日何か一つ目標を持つことを心がけていました。もちろん、毎日のルーティンはありますが、毎日の目標を決めることで日々心に余裕を持ち、自信をつけられるように努力していたのです。

現役時代は心に余裕がなかったので、やることが終わってもすぐに次のことに手を付け、毎日時間に追われるようにして勉強していましたが、毎日一つ成し遂げると決めてからは、「やることをやってしまえばあとは自由に時間を使ってもいいかな」と思えるようになりました。そのおかげで私は時間と自信を手に入れられたのです。

焦りからモチベーションを得るのもいいですが、「達成感」をモチベーションにしたほうが、得られるものも多いですし精神的にもゆとりが生まれます。ぜひ、時間の有効活用のために役立ててみてはいかがでしょうか。

 

(参考) ITmedia|「どうしても自信が持てない」「課題だらけですぐパニック」――情けない自分にさよならするには? HappyLifeStyle|やる気を持続させる燃料は「達成感」。

 


京都大学法学部所属。京都教育大学附属高校卒業。高校の頃は生徒会をやりながら模擬裁判選手権で関西大会三連覇を果たす。大学ではよさこい踊りを踊るサークルに所属し、1年中お祭りに参加するために全国を駆け回っている。

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