この人と仲良くなりたい、もっと親しくなりたいのになかなか距離が縮まらない……。そんな人間関係の悩みを持っている人は意外と多いのではないでしょうか。そんなときにはどんどん自分のことを話して自己開示をすることが効果的なようです。今回は自己開示の仕方、そしてその効果についてお伝えします。

自己開示とは

そもそも「自己開示」とは、どういうことなのでしょうか。

自分の情報(感情、経験、人生観など)を他者に言葉で伝えることを指す。
自分のことを適切に伝えられると、相手もそれに応えて思っていることを語りはじめ、そういう人間関係が深まっていくと、日常生活が生き生きしてくる。
自己開示には感情をはき出すことで浄化したり、話すうちに自分の態度や意見が明確にまとまったり、自分の能力や意見の妥当性を評価できたりなどの機能がある。

(引用元:心理学基礎用語集|自己開示

つまり「相手に自分の思い、価値観、考え方などプライベートなことを話すことで、自分自身を相手に開示すること」を自己開示といいます。
自己開示をすると、相手も自己開示してくれるようになります。あなたが自分のプライベートなことを相手にいろいろ話した場合、相手も自分のプライベートなことについて話さないと申し訳ない、という心理が働くのですね。これを「返報性の法則」と言います。

最初は単なる義務感で話し始めたとしても、自分のプライベートなことについて話しているうちに、「こんなにプライベートなことを話すなんて、自分は相手のことを信頼しているんだ」と感じるようになります。このことを「認知的不協和」といいます。

認知的不協和とは、矛盾する二つの認知をした場合に生じる不協和と呼ばれるストレス状態を、自分の認知を変化させることで逓減させ、納得しようとする心理過程を指す。

(引用元:マーケティングWiki〜マーケティング用語集〜|認知的不協和

つまり、あなたが仲良くなりたい相手に対してどんどん自己開示をしていくことで、様々な心理的な効果が働き、結果的には親密で互いに信頼できる関係をスムーズに築くことができるのです。

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自己開示の応用で欲しい情報を引き出す

自己開示は個人と個人の仲を深めるだけでなく、ビジネスに応用して活用することもできます。例えば他社の業績が気になる時、先に自分の会社の業績を相手に開示することで、相手がポロッと話してしまう確率が高まります。相手から聞き出したいことを自分が先に話すことで、「今はこの話をするんだな」と相手に暗示がかかり、自分の死知りたい情報を開示してくれるようになるのです。

もちろんこのことは個人の間でも言えます。例えば相手の悩みを打ち明けられる関係になりたいと思ったとき、先に自分の悩みやコンプレックスを話すことで相手が自然と自己開示をする可能性が高まります。
このことを知らずに、自分が知りたいからといって相手を質問攻めにしては逆効果で、相手に警戒心を抱かせてしまう可能性もあります。情報を得たいときは、まず自分から話すことが大切なのです。

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自己開示をできるようにするためには

自己開示することの利点をお伝えしてきましたが、実際にやってみようと思うとなかなか難しく感じる人がいるかもしれません。思い切って自分のプライベートなことを話した結果、相手からネガティブな反応を受け、自分自身を否定されたように感じてしまう恐れもあるからです。特に、他人からよく思われたい、という思いが強い人や、他人に対しての警戒心が強い人は自己開示をするのは難しく苦手だと感じやすいようです。

自分のプライベートなことを話すのは、特に仲良くなりたい、親しくなりたい、と思っている相手だけで十分で、出会った全ての人に開示する必要は全くありません。そのほうが、「わたしがこんなことを話すのはあなただけ」という特別感が出てうまく伝わりやすいのです。

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あまりにも自分のことを話したがらない人は、何を考えているかわからない、と敬遠されがちです。逆にどんどん自分から自己開示していけば、信頼関係を築くことが容易になります。ぜひ、親しくなりたい相手との会話に自己開示を取り入れてみてください。

(参考)
心理学基礎用語集|自己開示
DIAMOND online|相手から「信頼」と「情報」を得る自己開示の心理テクニック
5セカンズ|自己開示が苦手な人の特徴9つ
笑いのコミュニケーション講座|自己開示の返報性を利用して話を引き出す