毎日必死に仕事をしていても思うように捗らず、周りに認めてもらいたいのになかなか認めてもらえない。正直、仕事に満足できていないという人は多いのではないでしょうか?

仕事への満足度が向上すれば、仕事の生産性や効率も上がるはずです。そこで今回は、仕事の満足度を上げるコツを紹介します。

仕事の満足度が低くなる原因

日本は世界でも仕事の満足度が低い国として知られていることをご存知でしょうか。

NHK放送文化研究所が1993年から参加している国際比較調査グループISSP(International Social Surbey Progamme)の2005年の調査で、日本で働く人たちの仕事の満足度は、世界32カ国と地域中28位という低さ。最新の2015年の調査では、世界ランキングは周知されていないものの、2005年の満足度合計が73%から2015年では60%に下がっていることから、相変わらず世界最低レベルであると推測できる。

(引用元:前川孝雄(2016), 『「働きがいあふれる」チームのつくり方』, ベストセラーズ)

日本人は勤勉と言われ、男性の労働時間は世界トップにもかかわらず、なぜこれほど仕事の満足度が低いのか。この調査で明らかとなった、仕事の満足度が低くなる要因を3つ紹介します。

1.やりがいの欠如
仕事を通じてスキルアップが感じられなかったり、仕事における自己評価が低い人、また仕事のおもしろさや誇りを見出せず、やりがいが感じられないと仕事の満足度が低くなることがわかりました。仕事の意義が見出せないと満足度は向上しません。

2.人間関係が悪い
職場での人間関係が良好かどうかが仕事の満足度に大きな影響を与えるそう。ギスギスした評価の下げ合いの環境では、仕事に対する満足度も得られませんよね。欲求階層説を唱えたマズローは、他人との友好関係や集団組織への所属といった社会的欲求が満たされてこそ、仕事の満足度が生まれると考えています。

3.過度なストレス
過度なストレスは、仕事の満足度を高めるどころか不満を増産します。残業などの長時間労働によって肉体的にも精神的にもストレスが蓄積してしまっている状態です。ストレスを軽減することが仕事の満足度を高めます。

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仕事の満足度が低いことによる弊害

では、仕事の満足度が低いとどういった弊害が生じるのでしょうか。

1.生産性が下がる
満足感が得られないものに、一生懸命取り組むのは困難です。積極的に働けなくなり、集中できなくなってしまうと生産性は下がる一方。また、新しい企画を提案したり、改善しようという意識も低下してしまうため、生産性を向上させることができないのです。

2.ミスを誘発する
満足感の欠如による集中力の低下は、避けられたミスや事故が起こってしまう可能性を高めます。仕事での失敗が重なると、自己評価や生産性が下がり、さらに満足度が低下してしまうことになるでしょう。

このように満足度の低下はさらなる満足度の低下を生み出し、無限ループに陥ってしまいます。逆に満足度を高めることができれば、生産性や効率も向上し、さらに満足度を高めていくことができるでしょう。

目標の視覚化&共有

では、どうやって満足度を高めることができるのでしょうか。

まず大切なのは、目標を目に見える形にすること。目標があるとそれを達成しようと努力し、達成した時の達成感からまた頑張るエネルギーが生まれます。何のためにやっているかがわからないと、成果を上げているにもかかわらず、達成感がなく満足感が得られません。あいまいだった目標を視覚化して掲げることで常に目標と向き合い、目標から逸れずに頑張ることができます。机の目立つところに目標を書いた張り紙を置くといいですね。

例えば、仕事に慣れてきて日々の同じ作業に満足感を得られなくなってしまった社会人2年目の社員の場合。
達成感が得られるように1日1つ目標を作ってみましょう。目標を立てるときのコツは、数値や量が具体的になっている定量的な目標を定めることです。「7時までに終わらせる」、「10の参考資料を閲覧する」といった目標にすることで、「効率よく仕事をする」、「完成度を高める」といった定性的な目標に比べて、達成したことがわかりやすくモチベーションが上がりやすくなるでしょう。

また、残業などを重ねて長時間働いたことに満足していては、疲労が蓄積するばかりでストレスを抱えてしまう原因になってしまいます。働いた時間ではなく、設定した目標を達成できているかに注目するようにすれば、効率も上がり、ストレスも軽減されるでしょう。

さらに、個々人の目標だけでなく会社全体のビジョンを共有することで、会社に貢献しているという貢献感が仕事の満足度を高めてくれます。自分が必要とされている、役に立っていると思えることが自己への評価や誇りに繋がり、満足感を生むのです。上司や部下、同僚と同じ目標に向かって仕事をすることで、連帯感が生まれ人間関係を改善する効果もあります。

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やりがいを見つける

どんな小さなことでもいいので仕事におけるやりがいを見つけましょう。こんな仕事にやりがいなんてない、という人もいるかもしれませんが、やりがいは元からあるものではなく、自分で見つけるものです。

松下電器のある社員は長年電球を磨くだけの仕事をしていて、あまりの単純作業になんのやりがいも感じられなかったそうです。しかし、松下幸之助にその電球がいかに多くの人の生活を明るく照らしているかを説かれたことで、仕事内容は全く変わらないのに、とてもやりがいがあることであるように感じられるようになったと言います。

(引用元:Study Hacker|やりがいはもう、そこにあるのかも。あなたの仕事の「やりがいの見つけ方」

自分がやっている仕事の意義を感じることがやりがいに繋がります。
やりがいを見つけるコツは、どんな小さなことでもいいので自分の仕事が何の役に立っているのか考えること。あなたがその仕事をしなかったらどうなるでしょう。会社で作っているものを使っている人、あなたの稼いだお金で生活している家族のこと、誰でも何でもかまいません。松下電器の社員のようにやりがいが見えてくるはずです。目の前の仕事に一生懸命取り組み、向き合うことで、その仕事によって得られるやりがいを見つけましょう。

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いつまでも働かされているという感覚では仕事への満足度もやる気も生産性も上がりません。目標を掲げて主体的に働くことが仕事の満足度を上げるコツです。仕事にのめり込んだからこそ、仕事のやりがいが見えてきますよ。

(参考)
DIAMOND online|世界最下位!日本人の「仕事満足度」はなぜ低いのか
前川孝雄(2016), 「『働きがいあふれる』チームのつくり方」, ベストセラーズ
JP総研Research|働きがいのある職場―職場の人間関係とモティベーション―
放送研究と調査 JUNE 2009|仕事の満足度が低い日本人 ~ISSP国際比較調査「職業意識」から~
エン・ジャパン|日本の仕事満足度は世界最低クラス!?『職場への満足』を高めるために今すべきこと
Study Hacker|やりがいはもう、そこにあるのかも。あなたの仕事の「やりがいの見つけ方」