チームの皆で話しているとき、上司が自分とだけ目を合わせてくれない……。あまり飲みに誘ってくれない……。こんなことが続くと、「もしかしたら上司に嫌われているのだろうか?」と不安になりますよね。

上司から嫌われていると、出世が遅れたり、左遷されたり、嫌な仕事を押し付けられたりしそうで、なんだかちょっと気がかりになるでしょう。実際は、すべての上司が好き嫌いを評価に持ち込むわけではないと思いますが、それでも心配はぬぐいきれないもの。嫌われてしまうより、好かれることによって上司との関係を良好に保ちたいですよね。

一体どうすれば、上司に気に入ってもらうことができるのでしょうか?

今回は、上司から好かれるための方法について紹介したいと思います。

上司から好かれることのメリット

上司に気に入られるというと、どこか媚を売って出世しよう・取り立ててもらおうとしているようで、「好かれるために自分から何かするのはちょっと……」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

それでも、その気持ちを押さえて、上司に好かれるように行動するメリットは多くあります。

まず1つ目は、上司から好かれると、いい情報が集まるということです。

上司もやはり人間。仲の良い部下・後輩とは、仕事の話だけでなく、たわいもない世間話から愚痴まで、色々な会話をします。その中には、上司以上の人しか知らない人間関係や、部下の仕事が有利に進むような情報が混ざっているのです。

例えば、上司とランチをしながら「今度、X社と新たに取引を開始する見込みがあってね……」といった、他の同僚は知らないような新情報を耳にすることができるかもしれません。そのとき、すかさず「私にも手伝わせてください」と申し出れば、仕事のチャンスを広げることになりますよね。

こうした情報があれば、仕事のパフォーマンスを向上させたり、職場でのコミュニケーションを円滑にしたりすることができるでしょう。

2つ目は、仕事でチャレンジしやすい環境を作ることができるということです。

もし、あなたが上司に嫌われている場合、挑戦的なことをしようと思っても、上司の目が気になり、なかなかチャレンジしづらいのではないでしょうか。逆に上司に好かれていれば、挑戦について理解を得ることができ、多少の失敗やトラブルがあっても上司に助けてもらうことができるため、果敢にチャレンジすることができます。

例えば、仕事のスキルを上げるための資格取得に向け、1カ月間は残業を少し抑えて勉強に集中したいというとき。もしあなたが上司から気に入られていれば、「頑張りなさい」と快く背中を押してもらうことができるはずです。しかし逆に、普段から良く思われていないと、「仕事を抑えるなどとんでもない」と理解すら得ることもできないでしょう。

このように、上司から好かれることは、仕事の経験を多く積んだり、スキルを向上させたりするチャンスに恵まれることにもつながるのです。

これらのほかにも、上司に気に入られるようなふるまいは年上の顧客への対応にも通じるところがあるので、より幅広い年齢層の相手と仕事が上手くできるようになる、という点も挙げられます。

したがって、上司に好かれることには、単純に上司から取り立ててもらうこと以上に重要なメリットが多くあるのです。

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好かれない原因はコミュニケーション不足?

現状、あなたがあまり上司から好かれているようには思えないのだとしたら、それは何が原因なのでしょうか?

まず考えられるのは、上司とのコミュニケーション不足。

普段からあまり会話をしていない相手から、「好きになってください/仲良くなってください」といわれても、そんなの無理、と思いますよね。同じように、会話をほとんどしていない部下のことを好きになるよう上司に求めても、それは無理な話です。あまり上司とコミュニケーションを取ってこなかったという方は、上司と積極的にかかわってみてはいかがでしょう。

「コミュニケーションは積極的にとっているはずなのに……」という方は、コミュニケーションの内容に問題があるのかもしれません。企業の人材育成を手掛けるFeelWorks代表の前川孝雄氏によると、上司のメンツをつぶす行為をする部下は、上司から嫌われる傾向にあるのだそう。前川氏は、上司に好かれるための必須事項を次の3点にまとめています。

1.男性上司には「メンツ」を考える
2.女性上司には「ご馳走さま」の一言を
3.遅刻、敬語間違いは永遠の地雷

(引用元:PRESIDNT Online|一瞬で嫌われる「上司へのNG言動」ワーストランキング12

例えば、「直属の上司を飛ばしてホウレンソウ(報告・連絡・相談)をする」ことや、「社外の相手と、上司よりも先に名刺交換をする」ことなどは、上司に恥をかかせる行為にあたります。自分のプライドを傷つけられて、いい気持ちがする人はいません。特に、直属上司を飛ばしてのホウレンソウは、確実にメンツをつぶすので、気をつけましょう。

また、おごった後にお礼を言わない部下には、特に女性上司が強く違和感を持つのだそう。これは女性上司にとって、部下におごるという行為が特別なことだから。誰かにご馳走になった際は、相手が誰であろうとお礼を言うのが必須ですが、女性上司におごってもらった際は特に強く意識しておくとよいでしょう。

さらに、時間に正確であることや敬語を正しく使うことは最低限のビジネスマナーです。上司と距離を感じるような場合は、普段の時間の使い方や普段の言葉遣いを一度見直してみてはいかがでしょうか。

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上司から好かれるためのホウレンソウ

以上の点に気をつけたうえで、もっと上司と近づきたい、仲良くなりたいという場合は、上司とのコミュニケーションにおいて次の2つのような工夫を加えてみてください。

1、問題が起こっていないときでも報告をすること

先ほども話題となったホウレンソウですが、ホウレンソウがしっかりできていれば、上司はあなたのことを「しっかりしたやつだ」と思い、信頼してくれます。

忘れがちなのが、ミスやトラブルが起こったときすぐに報告・連絡・相談をするだけでなく、普段何も問題がない場合も報告するということ。「報告がない=無視されている」と捉えられてしまわないよう、ささいなこともなるべく報告することが大切です。

また、心理学においては、何度も相手と接触することによって、親近感を得やすくなるという効果が認められています。実際、15年間で13,001台の新車を販売し、世界一のセールスマンとしてギネスブックにのったジョー・ジラード氏は顧客に好かれるため、顧客に手紙を書き続けたといいます。

相手と密にコンタクトを取ることは、それほどまでに人間関係やビジネスに影響を与えること。上司との接し方においても、上司にこまめに報告をすることで、上司により好かれることができるでしょう。

2、上司への尊敬や感謝を言葉にすること

上司を尊敬していることを伝えたり、感謝を伝えることも効果的です。返報性の原理といって、人は施しを受けると、そのお返しをしなくてはならないという気持ちになります。

先ほどのジョー・ジラード氏は、顧客への手紙に、「あなたが好きです」というメッセージを必ず載せていたのだそう。

(ジラード氏は)毎月1万3千人以上の顧客にさまざまな内容の手紙を送っていました。しかし、手紙に添えられたメッセージはいつも同じものだったそうです。
それは「あなたが好きです」というメッセージです。

(引用元:DREAM GATE|ファーストナビ Vol.11 世界一のセールスパーソンも行っていた好感を持たれるコツ。

ホウレンソウをする際に、「上司のおかげで~でした」や、「~の際は、助けていただきありがとうございます」など、上司への尊敬や感謝を伝えてみるとよいでしょう。

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自分が好かれていない原因が、自分にはないという場合ももちろんあります。しかし、そのような場合でも、ホウレンソウや敬語などの礼儀を意識することは、無駄になりません。

上司に好かれていないと感じたら、今までの自分の振る舞いを確認するチャンスです。これを機に、上司だけでなく、どんな人からも好かれる人を目指してみてはいかがでしょうか。

(参考)
DIAMOND Online|上司に気に入られる部下は嫌われる? 「好かれる派」「嫌われる派」の対立が絶えないワケ
パピマミ|会社の飲み会で上司に可愛がられる3つのポイントを、専門家が指南!
國分利治著(2013), 『地道力[新版] 目先の追求だけでは、成功も幸せも得られない!』, PHP研究所.
キャリアパーク!|上司に「嫌われる」「好かれる」部下の特徴TOP10
PRESIDNT Online|一瞬で嫌われる「上司へのNG言動」ワーストランキング12
DREAM GATE|ファーストナビ Vol.9 12年連続世界一のセールスパーソンに学ぶ営業テクニック
DREAM GATE|ファーストナビ Vol.11 世界一のセールスパーソンも行っていた好感を持たれるコツ。
Wikipedia|返報性の原理
名刺印刷アーチ|【伝説の営業マン】ジョー・ジラードに学ぶ「自分の強みの打ち出し方」