なぜあの人はアドバイス上手なの? 自分も相手もハッピーになれる "相談の技術"

年齢や役職が上がるにつれ、他人から相談される場面は増えてきます。あなたは相談に乗るのは得意ですか?

「リーダーになってからよく相談されるけど、適切にアドバイスできているか不安……」 「自分自身が経験していないことに、アドバイスなんかできない」

など、相談に乗ることが苦手な人もいるのではないでしょうか。確かに、単に年齢が上がったからといって、リーダー・マネージャーに任命されたからといって、相談に乗るのが自然と得意になっているわけはありませんよね。 でも、うまく相談に乗れれば「信頼できる人」と評価をあげる上に、チームの生産効率がぐっと上がることも考えられます。ほんの短時間でそういった効果がうまれるなら、それはかなりお得ですよね。今日は、人の相談に乗るのが苦手なあなたに送る、「相手も自分もハッピーになれる相談術」の紹介です。

相手の話を遮ってはならない

相談に乗っていて「で、結論は?」「結局何に困ってるの?」とイライラすることがあるかもしれません。相手の話の意図が見えなくても「で? それってどういうこと?」と遮ってはいけません。相手は緊張し、藁にもすがる思いであなたを頼っているのです。そんなとき「で? 結論は?」と急かされた日には、メンタルが粉々に砕かれてしまうでしょう。

また、途中で相手の言いたいことがわかった場合にも、焦りは禁物です。「あ〜なるほど! ◯◯ね! それはね……」なんて切り出すのはご法度。同じ出来事でも、人によって解釈は違います。それと同じように、あなたと相手が問題に感じることは全く違うかもしれないのです。

「言いたいことはわかった」と思うのは、上司の早とちりである場合が少なくありません。(中略) 本題を切り出す前に上司から話を結論付けられてしまうと、否定するのもはばかられます。結局、すごすごと席に戻ることになり、「何を言っても聞いてもらえない」と部下は嘆き、悩むことになります。

(引用元:ダイヤモンド・オンライン|部下の話を「きちんと」聞く為に大切なこと|部下の心をつかむ上司力トレーニング

相手を評価してはならない

悩みを一通り聞いた後、相手の決断の「良い/悪い」を判断するのはやめましょう。 「◯◯したんです」と言われた時には、「それはよかったね」「それはいけないよ」と言ってはなりません。変わりに、「なるほど、◯◯したんだね」と事実のみを繰り返すといいんだとか。

話を聞くときのコツは、例えば「○○さんに意地悪されて」とか「ムカつくんですー」などと言われても、絶対同意しないこと。「あぁ、あなたは意地悪されたんだね」とか「ムカついているんだね」といった具合で、事実だけを認めていきます。また決して、相手の話を否定するようなこともしてはいけません

(引用元:フレッシャーズ マイナビ 学生の窓口|保健室の先生に聞く「悩みを聞いてあげるときに気をつけるべきこと」

相手の行為の肯定は、その場ではその人の気持を和らげられたとしても本当にその人のためになるとは限りません。相手の話を聞く限りでは正しく思えても、実は隠された要素があるかもしれないのです。

「部長が嫌な仕事ばかり押し付けてくるんです、だから文句言ってやりました」と相談してきた子がいたとしましょう。部長はその子の成長のために厄介な案件を任せているかもしれません。もしかすると、普段のその子の態度が悪いから、罰則の意味を込めて多めのタスクを課したのかもしれません。

否定を禁じるのも、同じ理由からです。ひょっとしたら、相手の行動はやむを得ないものだったかもしれません。相手が話に出さなかったり気付いていない要因が、少なからずあるはずです。

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魔法のことば「私にできることはありますか?」

相手の話を遮らずに最後まで聞き、決して肯定も否定もせず、事実の確認のみをする。 でもそれじゃ、何も解決しないじゃないか!

そんな声が聞こえてきそう。確かに、そうですね。せっかく相手が相談してきているのです。なんとか期待に答えたいもの。よく、「相談してくる相手は、解決ではなく共感を求めている」と言われます。確かに、相手に「大変だね」「辛かったね」と言ってもらうのが目的の相談もあるでしょう。しかし、解決策が欲しい、相手の意見が聞きたい、という相談もあるはずです。

それを見極めるための魔法の言葉があります。相手の相談を遮らず最後まで聞いたら、この言葉をかけましょう。

「私にできることはありますか?」

また、相手の話を聴くときは、それを解決しようなどと思わない方がよく聴けます。実際のところ、こうした聴き方ができれば、多くのケースでそれ以上の対策が必要なくなってしまいます。なぜなら、相手は「受け入れてもらえた」と感じ、癒やされるからです。本当に解決が必要なことであれば、よくよく聴いた後に必要な質問などをして、解決策を一緒に考えていけばいいでしょう。その際に、最も必要な質問は、「私に何かできることはありますか?」だと思います。

(引用元:ダイヤモンド・オンライン|機能するリーダーに求められる「聴く力」|部下をもつ人の職場の人間関係

もし共感を求めているだけの相談なら、「大丈夫だよ、聴いてくれてありがとう」と言ってもらえますし、解決策を求めているなら、「あなたならどうするか教えてほしいな」と言ってもらえます。

ぜひ試してみてくださいね。

(参考) All About|悩んでいる人の話を聴くコツ リクナビNEXTジャーナル|後輩の相談を受けるときに意識したい4つのコツ フレッシャーズ マイナビ 学生の窓口|保健室の先生に聞く「悩みを聞いてあげるときに気をつけるべきこと」 ダイヤモンド・オンライン|機能するリーダーに求められる「聴く力」|部下をもつ人の職場の人間関係 ダイヤモンド・オンライン|部下の話を「きちんと」聞く為に大切なこと。|部下の心をつかむ上司力トレーニング

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