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センター試験も終わり、いよいよ本格的な大学入試本番シーズンが到来しました。この時期になると、大学入試の過去問を使って勉強する人が増えてきますね。

過去問は、大学ごとの傾向や出題形式などを把握するうえで非常に有用なもの。しかし「直前だから」といってなんとなく過去問を解くことは、あまりお勧めしません。それはなぜなのか、そして、どうすれば入試本番直前期に過去問を最大限に生かせるのかを、紹介したいと思います。

過去問だけではムラがある

入試直前だからというだけで過去問を練習問題として使うことは、実は効率がよくありません。大学入試の問題は、高校で学ぶすべての単元から厳選に厳選を重ねて出題されています。そのため、傾向の分析はできたとしても、すべての単元の過去の出題を網羅するには膨大な年数の過去問を解く必要性が出てきてしまうのです。ですから、過去問だけを本番直前に解いていると、入試レベルで必要な基礎が完璧かどうか確認し尽くすことができません。

また、大学によっては、基礎力よりも発想力を試すような問題が出題されることがあります。そうした大学の場合は、過去問だけに頼って本番を迎えるのはややリスキーと言えます。発想力勝負となると、いかに自分と相性の合う問題が出題されるか、といったような「運」が必要なのも事実。基礎的な問題には確実に正解し、無難に点を取るという、堅実なプランを立てておくことが大切なのです。

合格に必要な点と今の自分の実力との兼ね合いから、各教科どのくらいの点数を狙うかを考えるというのが、合格への近道です。正答率が低い問題をクリアして差をつけよう、というのもひとつの考え方ではありますが、最後まで全分野の基礎をもれなく勉強することに努めましょう。

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過去問はリハーサルとして使おう

過去問で出題傾向を分析し、それに合わせた対策ができたら、過去問を本番のリハーサルとして使いましょう。リハーサルでは、問題を解く順番や時間配分などを訓練してください。

本番に臨む際、与えられた時間をどのように使うかのプランがあるだけで心理的に大きな余裕が生まれます。そうすれば、緊張しすぎて凡ミスを重ねるといったことも減りますし、難しい問題にじっくり取り組む時間を作り出すことも可能になります。試験では、問題を一問目から愚直に解いていくやり方は得策とは言えません。難しい問題や苦手な問題でつまずき、得点源となり得る他の問題で点を取り切れない、という事態になりかねないからです。リハーサルを通して、自分なりに力を発揮できる段取りを見つけましょう。

また、よりリアルなリハーサルになるように、過去問を本番と同じ形式になるようにコピーし、試験当日と全く同じタイムテーブルで問題を解くという方法も効果的。ぜひ実践してみてください。

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時間を短縮して、過去問を反復しよう

ある程度の年数分の過去問を解いたら、次はそれを反復しましょう。その際のポイントは、時間を短縮してプレッシャーをかけ、その中でも高い正答率を達成できるようにすることです。毎回時間を短縮しながら、何度か過去問を反復してください。そうすることで、本番でどのようなプロセスで解答していけばよいかが身に着いていきます。

答えを覚えてしまい意味がないのではないか、という疑問に思う人もいると思います。しかし、入試問題のような複雑な問題では、解くための知識とプロセスを確実に身に着けない限り、短い時間で正答することは困難。ですから、常に時間と正答率でプレッシャーをかけていけば、問題を解くための頭の働かせ方をブラッシュアップすることができ、それが本番で実力を発揮する源となるのです。

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いかがでしょうか。
受験に大切なことは、やはり準備です。勉強をたくさんして準備万端なつもりでも、入試本番を想定した訓練が足りないのは大変もったいないものです。ぜひこの記事を参考に、過去問を利用して、より良い準備をしていただけたら幸いです。


京都大学経済学部所属。栃木県立宇都宮高校卒業。ウインドサーフィン部に所属。風を追い求め日々琵琶湖に通っている。アラビア語がマイブーム。