皆さんは、何か思いついた際にすぐに行動を起こすことはできますか?

トライ・アンド・エラーを、繰り返すことが経験、蓄積になる。独自のノウハウはそうやってできていく。

(引用元:Inquiry|井深大

これは、Sony創業者である井深大氏の言葉です。この言葉の通り、独自のアイディアや豊かな発想は、行動の繰り返しによって作られます。ビジネス書を読んだり先輩の話を聞いたりすることがまず大切ですが、それに加えて、自分が行動することが必要です。しかし実際には、何かと行動できずに先延ばししてしまう方が多いのではないでしょうか?

行動力があれば、仕事に積極的に取り組めるようになり、周りの人からも信頼してもらえるはず。そこで今回は、行動力を身につけるための方法をご紹介します。

 「行動力」とは何か

そもそも「行動力」とはどのような能力のことなのでしょうか。実用日本語表現辞典では、以下のように説明されています。

何かを思い立った際に、実際に行動を起こし、それを実現する力。または、そうした実現に向けて行動する勇気や度胸などのことを幅広く指す表現。

(引用元:weblio辞書|行動力

例えば取引先との交渉であったり、会議中のディスカッションであったり、行動力を必要とする場面は様々。その際に、素晴らしいアイディアを思いついて精密な計画を立てたとしても、それを行動に移せなければ、何も計画していないのと同じこと。つまり、自身の持つ能力を十分に発揮するには、行動力が必要不可欠なのです。

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 行動できない原因

きっと多くの方が、「すぐに行動したほうがいい」と考えているかと思います。それなのに、なぜ私たちは行動できないのでしょう。ここでは、その原因を3つ考えてみます。

・ギリギリでやることが癖になっている
大学のレポート、会議の書類、前もって済ませておけば楽だと分かっているのに気が付いたらギリギリだった、夏休み最終日に慌てて宿題を終わらせた、なんて経験はありませんか?

人の脳は、締め切りが決まっていると、無意識のうちにその締め切りに合わせてペース配分をします。結果、前倒ししようと思っていてもギリギリで済ませることになってしまうのです。また、締め切り間近になるとストレスから交感神経が刺激され、興奮・集中した状態になります。行動を達成するとこの緊張が一気に解れるため、大きな開放感を得ます。この開放感をまた感じたいと脳が認識し、ギリギリにやる癖がついてしまうのです。

・失敗を恐れすぎている
過度に失敗やミスを恐れていると、行動できなくなってしまいます。プライドが高かったり、失敗経験が少なかったりすると、この傾向が強くなります。

・正しく目標が立てられない
人が行動を起こす時には、必ず目的や意図が存在します。しかし、目標の立て方がへただと、自分の能力に見合わない無茶な目標を立ててしまう可能性があるのです。その場合、表面上は「絶対達成してみせる!」と思っていたとしても、無意識のうちに「この目標は達成できないだろう」と考えてしまい、行動できなくなってしまいます。

行動できなければ、仕事が遅れてしまうだけでなく、周囲からの評価も落ちてしまいかねません。では、いったいどうすれば行動力を鍛えられるのでしょうか? 次に、行動力を育てる方法を3つご紹介します。

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 1. 先延ばしをやめ、行動のルールを作る

行動力のない人が共通して持っているのが「先延ばし癖」。熟考するのが大切だという方もいるかもしれませんが、後回しにすればするほど選択肢が減ってしまいます。失敗を恐れるなら、なおさら軌道修正のしやすい早め早めの行動が必要なのです。

この先延ばし癖を解消するには、「行動の基準」を作るのがおすすめ。なぜなら、1つ1つの行動に対して悩む時間が減り、先延ばししにくくなるから。そこで役立つのが、自分の欲求や目的を明確にするということです。

例えば、何かの誘いを受けた場合。「疲労はたまっていないか」「仕事に役立ちそうか」「興味は湧くか」等、自問自答してみてください。そうることで自分の行動の基準が明確になり、行動力を養うことができますよ。

また、優先順位を明確にするのも行動力を身につけるためには効果的です。2分以内に済むタスクはすぐに取り掛かる、人がかかわるものから済ませる等、自分なりのルールをあらかじめ決めておくと、優先順位を決めやすくなります。

2. 自分の意見に自信を持つ

すぐに行動できない人は、「自分の意見はどう評価されるだろうか」等、必要以上にシミュレーションを繰り返す傾向があります。しかし、行動しなければその結果は誰にも分かりません。

行動できないのは、自分の考えに不安を持っているから。つまり、意見の根拠を明確にして自信を持てば、臆せずに行動できるようになるのです。そのために、日頃から読書等をして知識を蓄えておきましょう。自分の得意分野だけでなく、小説や専門誌等、様々なジャンルの本を読むようにするのがおすすめです。

そして、自分が重要視していることを自覚することも大切。例えば新しい企画を考えた際に、以前企画を実施した際のデータ等の外部のものだけを根拠とすると、相反するデータが出てきた時に根拠が崩れてしまいます。しかし、自分で「今はリピーター満足度を上げることに注力すべきだ」等のような考えを持っていれば、揺らがずに自分の意見を主張できるのです。

まずは、何気なく選んでいるものを細かく意識してみてください。ビジネスシーンに限らず、日常の中でも、何を食べるか、何を買うか等、小さな「欲望」を1つ1つ意識するようにしましょう。「周りの人がやっているから」というようななんとなくの理由では決めずに、「自分はどうしたいのか」を常に考えるようにしてください。

 3. 行動する「メリット」を用意する

行動する理由が弱いと、行動しにくくなってしまいます。逆に言えば、行動することのメリットが分かれば、その分行動しやすくなりますよね。

早めに行動すれば、その分空き時間が生まれます。その空き時間に、何か自分へのご褒美を用意してみましょう。行きたかったお店に行く、好きなテレビ番組を見る等、自分が魅力的だと感じるものにしてください。

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行動力を身につけられれば、今よりももっと活躍できるようになります。能動的に仕事に取組み、さらなるキャリアアップを目指しましょう。

(参考)
#mayonez|「行動力」がある人とない人の違い・「行動力」をつける方法6つ
新刊JP|自信がない、忙しい…「行動力がない人」の共通点
cotree|ギリギリまで行動できない…「先送りする人」の3つのタイプと、克服するための方法とは?
キャリアパーク!ビジネス|「行動力」「実行力」の正しい意味と明確な違い
Inquiry|井深大
weblio辞書|行動力