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ライフログが流行っています。Life(生活の) Log(記録)。そのままの意味で、日記のようなものです。日記と異なるのは、睡眠時間や読書履歴、食事内容などを詳しいデータとして淡々と記録していく点。日記は生活を描く小説といえそうですが、ライフログは生活のデータ記録にすぎません。
ですが、データ記録だからこそ、簡単に続けられ、正確で客観的な判断を下すことができるのです。
ライフログに関しては詳しく解説した記事がありますのでそちらをご覧ください。実体験を元に紹介してくれています。
Study Hacker|怠け者にこそ効果絶大!自己管理Hacks『ライフログノート』を1年半を試してみた結果”

さて、今日はそんなライフログをより良いものにするための提案です。科学的研究に基づいてご紹介しましょう。

ライフログは一体何のためにとるものなのか

そもそも、なぜライフログをとるのでしょうか。先述した記事の中では、こう語っています。

具体的には、仕事にかかった時間の記録から次の仕事に割り当てる時間を決定する(タスクマネジメント)、過去の食生活と体重の記録から何を食べたらどれくらいダイエットしなければならないかを決定する指標として使うことなどがあり

(引用:上記記事より)

そう、具体的に今後の目標を立てる。そのための記録だったのです。そこで筆者が提案するのが、その時の「感情」も一緒に記録することです。え? 今後の仕事や健康管理のために「感情」なんて記録する必要あるのかって?
もちろん! なぜなら、あなたの毎日のパフォーマンスは、感情に左右されるからです。何かいいことがあり気分が軽いときは、仕事や勉強もスムーズに進むでしょうし、逆に気分が落ち込んでいる時は、何をしてもダメなことが多いです。

「なるほど、この時仕事がはかどらなかったのは、こういうことがあって、こんな風に気分が落ち込んでいたからだったんだな。じゃあ、特に今の方針を変える必要はなさそうだ」こんな風にして、自分の感情を的確に把握することは、タスク管理や健康維持のためにも必要です。そこで、科学的研究をもとに、感情を記録し、当時のことを簡単に思い出すための方法を紹介していきます。

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思い出すために大切な二つのこと

NTTサービスエボリューション研究所の武田氏らは、「知人と話す時、共通の話題を思い出すためにはどうしたらいいのか」という研究を行いました。話し相手との共通のエピソードを記録しておき、それを効率よく取り出すことができれば、会話がより活発で楽しいものになると考えたのです。

そのために彼女らが提案したのが、感情の状態を定量的に記録しておく、ということでした。人間があるエピソードを思い出しやすくなるための条件は二つあるんだとか。
1, 感情の高まりが大きいこと
2, 感情の変化が大きいこと
単に嬉しかったり、テンションが上がったりするだけでなく、どれだけ感情が変わったかということも関わってくるといいます。確かに、とても暗い気分から一気に楽しくなる出来事が起きれば、思い出しやすくなりそうですね。

さらにその体験を思い出す際には、感情変化の大きさでランク付けすることが必要だともいいます。日記のように時系列で整理しておくのではなく、パッとみてどれくらい楽しかったのかわかる方が思い出しやすいんだとか。なかなか難しそうですが、ぜひ実際にやってみてください。

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朝・晩の感情状態を記録しよう

必要なことは、「その時の感情の絶対値とその変化を記録すること」でした。手軽につけるライフログでそれを実現するために、朝晩の気分を数値化して、それを記録しましょう。具体的に言うと、今の自分の気分を1~5の5段階で評価。それを朝晩で記録するのです。

5段階ですから簡単につけられますし、朝晩の変化を知ることができます。朝なんとなく気分が重ければ、2を。そのあと友人とランチして気分が軽くなり、午後の仕事もはかどった、なんて人は夜は5を。1日の気分を変化を気軽に知ることができるのです。あとから見返した時だって、数字ならパッと見てわかります。

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いかがでしたか。具体的な方法のイメージがわきましたか? 話題のライフログに「感情」も追加することで、さらに有意義なライフプランを立ててみてください。

参考
Study Hacker|怠け者にこそ効果絶大!自己管理Hacks『ライフログノート』を1年半を試してみた結果”
武田十季, 熊野史朗, 小笠原隆行, 小林稔, 浦哲也, 定方徹, & 田中智博. (2013). コミュニケーション活性化のための感情状態のランク付けに基づく体験記録提示インタフェースの提案と評価 (認知・感情, コミュニティとコミュニケーション及び一般). 電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎, 113(185), 51-56.


東京大学理科二類所属。県立浦和高等学校および駿台予備校出身。小さいころから自然や生き物に関心を持ち、高校時代に読んだ福岡伸一の「生物と無生物のあいだ」に刺激をうけ、分子生物学を志す。テニス歴6年。AKB48の大ファン。