「本当に自分はリーダーに向いてるのか?」
「人を育てることなんてできるのか?」

プロジェクトを任されたり、責任を負う立場になったり、初めて“リーダー”になった人の多くは、こんな悩みを抱くのではないでしょうか? 社会人はもちろん、学生でもサークルやゼミの中でそういった立場になる人は多いでしょう。

意欲の低いメンバーをどうやって鼓舞すればいいのか、メンバーから慕われるにはどうすべきなのか、といった悩みは尽きません。そんな時、あなたの尊敬するリーダーや直属の上司からリーダーシップを学ぼうとする人が多いと思いますが、それは意味のないことなのです。

リーダーシップとは、個性のように一人ひとり異なるもの。あなた自身のリーダーシップを磨く必要があるのです。

今回は、みなさんが「あなただけのリーダーシップ」を身につけるコツをお教えします。

理想のリーダーシップは存在しない

「人の前に立ち、語り、導く」
自身がリーダーとなったとき、こういったリーダーに憧れるのではないでしょうか?

しかし、理想通りにはいかず、「リーダーシップとは何なのか?」と考えた人は多いはずです。優れたリーダーになりたい、皆を惹きつける力を手に入れたい、と思うのは当然のことですよね。

リーダーシップに関する学問をリーダーシップ研究と呼びますが、古くは孔子の「論語」やヘロドトスの「歴史」にまで遡るそうです(いずれもB.C.500年頃のもの)。

初めに行われた研究は「リーダーが共通して持つ特性は何か?」というものでした。

研究者たちは、偉大なリーダーであったナポレオンやリンカーンなどの偉人・英雄といわれるような人のパーソナリティーや知性や態度を研究すれば、これらの人々を抱いなリーダーにした特性を発見できると考え、有効なリーダーを特徴づける特性を確認する試みを行った。

(引用元:大阪観光大学|リーダーシップ研究の発展と課題

その次に行われたのが、リーダーのとる「行動」に目を向けた研究。パーソナリティではなく、客観的な「行動」から理想のリーダー像を描き出そうとしたのです。

行動アプローチは、有効なリーダーとそうでないリーダーを区別する行動を発見することで、どのような行動が有効なリーダーを作り上げるのかを発見しようとしたものである。

(引用元:大阪観光大学|リーダーシップ研究の発展と課題

このように、リーダーの「パーソナリティ」と「行動」について研究を行いましたが、どちらもうまくいかず、リーダーシップの本質は明らかになりませんでした。

なぜなら、リーダーのとるパーソナリティも行動も、彼に従うフォロワーとの相互作用によって変わりうるものだからなのです。ある特定のパーソナリティに基づき行動をしても、それが「響く」かどうかは、状況によって変わるもの。

例えば、みんなを鼓舞する熱血タイプのリーダーがいたとしましょう。
周囲がそれに賛同的ならいいのですが、一歩間違えると「うるさい」、「面倒臭い」と、煙たがられるかもしれません。

つまり、リーダーが同じパーソナリティに基づいて、同じ行動をとったとしても、同じ影響を与えられるとは限らないのです。

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リーダーシップは「あなただけのもの」

研究結果から“理想のリーダーシップ”は、人によって違うことがわかりました。

先述したような熱血タイプのリーダーを理想とする人もいるでしょうし、周囲と良好な関係性を築き、優しく支えるタイプのリーダーに共感する人もいるでしょう。当然といえば当然ですが、普遍的で誰もが慕うリーダーなど存在しない、ということになるのです。

では、我々は一体どうすればいいのでしょうか? 誰かの上に立ち、人を教え導く時、何に気をつけ、どんな行動をするべきなのでしょうか?

介護業界で働く若手向けのビジネス・スクール「KAIGO LAB SCHOOL」では、リーダーシップの本質を「自分の価値観に忠誠心をもつことだ」と、教えています。

それぞれのフォロワーによって感じ方が違うのならば、ただ自分の価値観を明確に打ち出し、そこにまっすぐ生きればいいのです。

優れたリーダーシップを発揮している人たちは、決まって「他人からどう見られるか」ということを気にしていません。つまり「委縮」していないということです。そのかわり、こうした人たちは、自分の価値観に対して非常に強い忠誠心を持っています。自らの内なる声に敏感で、自分の価値観どおりに行動しようとするのです。

(引用元:KAIGO LAB SCHOOL|リーダーシップの本質【KAIGO LAB SCHOOL 第5回授業】

「どんなリーダーがいいだろう」、「あの人の真似をしてみようかな」と、良いリーダーになろうと試行錯誤してしまいがちですが、それでは人はついてきてくれません。

小難しいことは考えず、自分の価値観を前面に押し出してみましょう。自分の仕事のやり方をただまっすぐに実行すればいいのです。そのまっすぐな姿にこそ、人は惹かれるのですから。

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日本で最も優秀な経営者の1人といわれる、「京セラ」「第二電電(のちのKDDI)」創業者である稲盛和夫は、下記のような名言を残しています。

リーダーの行為、態度、姿勢は、それが善であれ悪であれ、本人一人にとどまらず、集団全体に野火のように拡散する。集団、それはリーダーを映す鏡なのである。

(引用元:リーダーたちの名言集 名言DB|稲盛和夫の名言・格言|集団はリーダーを映す鏡
つまり、リーダーの生き方や信念そのものが集団を決める、というのです。自分らしく生きることが、リーダーとしての第一歩なのかもしれませんね。

(参考)
大阪観光大学|リーダーシップ研究の発展と課題
KAIGO LAB SCHOOL
KAIGO LAB SCHOOL|リーダーシップの本質【KAIGO LAB SCHOOL 第5回授業】
リーダーたちの名言集 名言DB|稲盛和夫の名言・格言|集団はリーダーを映す鏡