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例えば試験で結果が悪かったとき、どうしていますか?
「次がんばろう」と考えて、反省したつもりになっていませんか?
これだと、せっかく与えられた成長のチャンスを逃してしまっていることになります。

今回は、自分の弱点をあぶりだし、かつ上手い対策を実行できる「クリティカルシンキング」についてのお話しです。

badge_columns_1001711考えを批判的に掘り下げていく「クリティカルシンキング」

コンサルタントとして活動する大嶋祥誉(おおしま さちよ)さんは、世界的なコンサルタント企業「マッキンゼー」の元社員です。
彼女は、著書『マッキンゼー流 入社1年目ロジカルシンキングの教科書』で、仕事に限らずさまざまな場面で役立つ「ロジカルシンキング」「クリティカルシンキング」を紹介しています。


『マッキンゼー流入社1年目のロジカルシンキングの教科書』

大嶋 祥誉著
SBクリエイティブ  2014年

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上著において、クリティカルシンキングは、「だから何?(So What?)」「それはなぜ?(Why So?)」が大きな2つの柱になっている、と述べられています。

上著で述べられている例を引用します。
たとえば、ミスをした部下に対して、上司が
「確認不足だからそうなるんだ。今度からはもっとちゃんと確認するように」
と注意したとしましょう。
「確認不足でミスを起こした。だから、これからはもっと念入りに確認しよう」
このような考え方は、根本的な問題の解決には全くつながっていないと、大嶋さんは述べます。

「そもそも、念入りに確認しなくてもミスが起こらないような仕組みにする」
これが、根本的な問題の解決だというわけです。

つまり、たとえば
「なぜミスしたのか」

「その仕事のチェック担当が一人だけだった」

「なら、2人以上の人員を配置して、ダブルチェック体制にしよう」
というように、クリティカルシンキングによって、その問題の本質を見ていこうとするわけです。

Thinking young woman with yes or no choice on grey background

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2ヶ月でTOEIC®200点アップの935点。課題発見の精度を高め、ハイスコアでも『時短』を達成。
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badge_columns_1001711今日からできるクリティカルシンキング

例えば、英語のテストの出来が悪かったとしましょう。社会人の方でも、英語を勉強する機会も増えているので、TOEICなどを受けるかもしれませんね。
「今回はあまりできなかったなー。次はがんばろっと」としか思わなかったなら、何の反省にもなっていません。

では、実際にクリティカルシンキングを実践してみると、

「英語のテストの出来が悪かった」

「だから何? 具体的には、どこができなかったの?」

「リスニングが他の分野より点数が低かった」

「それはなぜ?」

「英文を読んだりするばっかりで、聴くということをしなかった」

「だから何? そのためには何をすればいいの?」

「リスニングの練習をする時間を増やす」

「だから何? その時間は確保できるの?」

「電車でスマホゲームしてた時間を、英語のニュースを聴く時間にしよう」

という風に、クリティカルシンキングを意識的に実践することで、「自分が本当に苦手なところ」そして「なぜつまずいてしまったか」をあぶりだしていくことができます。
そうすれば、「まずは加法定理を完璧に暗記しよう」とか、「大会で時間が取れないんだったら、普段から通学中のスキマ時間を使っていこう」というような、具体的な目標を立てることができます。

***
いかがでしたか?

嫌なことが目の前にあると、何かと「次は頑張ろう」とだけ思って、目を逸らそうとしてしまいがち。
そんな時に、「だから何?」「それはなぜ?」と自分に問いかけることができれば、苦手を早く克服することができます。

皆さんも、意識的に、目の前の結果に対して、クリティカルに考えてみる習慣を、ぜひつけてみてください!


東京大学文科二類所属。明星高等学校卒業。東京でも大阪弁を貫く決意で日々を送っている。現在は、有名フリーペーパー制作にかかわり、多くの企業の協賛を獲得している。