ある時はウサギ、ある時はカメ。デキる人は短期集中と長期継続をどう使い分けるのか。

物事をコツコツと長期的に続けることができますか? それとも、短期集中型でサッと終わらせる方が得意ですか?

もしかしたら、長期的な取り組みと短期的な取り組みへの姿勢が同じになっているかもしれませんよ。それだと効率が悪くなってしまいます。

すばやく結果を出す必要がある仕事をコツコツ取り組んでいれば仕事が遅くなってしまうし、定着させる必要がある技術を短期間で頑張って取り組んでもすぐに忘れてしまうかもしれません。

長期的な取り組みと短期的な取り組みには、それぞれの取り組み方があります。そこで、それぞれのメリットとデメリットを知り、適材適所に使い分けて、さまざまな仕事に柔軟に対応できるようになりましょう。

「コツコツタイプ」と「集中タイプ」のメリット・デメリット

長期で「コツコツ」と、短期で「集中」、それぞれのメリット・デメリットを考えてみましょう。

【長期でコツコツ】 メリット:しっかりと自分の身になる デメリット:やる気が続かなくなってしまう、すぐに結果が出ない

【短期で集中】 メリット:目に見えた成果がすぐに出る、チャンスを逃さない デメリット:定着しない、集中が続かない人には不向き

コツコツタイプは緊急ではないが重要な仕事に、集中タイプは結果を即座に求められる場合に適した取り組み方といえるでしょう。

「コツコツタイプ」と「集中タイプ」を合わせるメリット

成果を出すには、双方のメリットを生かした使い分けが有効です。

何にでも長期でコツコツと取り組めるタイプの人には瞬発力が足りません。完成度を気にするあまり、早く仕事をあげる力や閃きを形にする能力が劣っているのです。

一方、短期で集中して取り組むタイプの人は持続力が足りません。せっかく頑張ったにも関わらず、ほとんど自分の身になっていなかったり、途中で挫折して諦めてしまう人が多いのです。

童話『ウサギとカメ』を思い出してください。 カメのように長期的にコツコツと取り組んでいると、あっという間にウサギに抜かれてしまいます。また、ウサギのようにスタートから短期で集中した姿勢でいると、最終的にコツコツと進んできたかめに負けることになってしまうのです。

このように、どちらかだけの取り組み方をするのではなく、必要な時に必要な手段を取ることができれば、さまざまな仕事に対応できるようになります。

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「コツコツ」と「集中」の合わせ方

まず、最優先事項を優先する方法があります。単純なことかもしれませんが、多くの人は緊急な仕事に目が行ってしまい、長期的な目標を後回しにしてしまいがちです。なんでも短期集中で片付けてしまい、疲ればかりが残り、さらに自分の身に残らないことが多いでしょう。

いつでも最優先事項が何かを意識することで、コツコツ取り組むべき仕事にもきちんと時間を割けます。また、すばやく結果を出す必要がある仕事があれば、それに集中して取り組むことができるはずですよ。

さらに、仕事を短期集中で取り組み、それを繰り返すことで「コツコツ」と「集中」の両方を取り入れることができます。短期集中で取り組み、すばやく結果を出す必要があるものは一度の完成で終わらせればいいし、長期的に定着させる必要がある仕事は短期集中を何度も繰り返すことでコツコツと取り組めて定着にも繋がるでしょう。

短期集中が苦手な人は、スキマ時間を上手く活用することがオススメです。連続して取り組まなくて良いので、集中が途切れることもなくなります。

スキマ時間で時間が足りるのか不安な人は、生活の中で無駄な時間を書き出してみましょう。通勤時間や就寝前、お風呂や待ち時間など、さまざまなところに有効に使える時間が隠れていますよ。合計するとかなりまとまった時間になることが分かるはずです。

また、1つの仕事に集中するのが苦手な人は、2つの仕事に集中してみるというのがオススメ。交互に取り組むことで、仕事を変えるごとに集中がリセットされるのです。集中が切れたらもう1つの物事に取り組むことを繰り返せば、短期集中で終わらせることができるだけでなく、一度に2つの仕事を片付けられるようになります。

コツコツが苦手な人は、区切りの悪いところで終わることを心掛けましょう。中途半端な状態で終わらすことで、次の日にも継続して取り組むことができます。中途半端なものは記憶に残りやすくなるためモヤモヤとし、早く片付けようという意識が働くためです。

*** どちらの取り組み方が求められているかをしっかりと見極め、その仕事に合った取り組み方を判断することが大切ですよ。

(参考) スティーブン・R・コヴィー著, フランクリン・コヴィー・ジャパン訳(2013),『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』, キングベアー出版. Study Hacker|スキマを制する者は勉強を制する! スキマ時間勉強法 Study Hacker|勉強は “中途半端” がちょうどいい。明日も勉強を続けるための『ツァイガルニク効果』勉強法

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