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マーケティング論は本来、会社の製品をたくさん売ったり世に広めたり、あるいは知名度を上げるために利用する理論です。一口にマーケティング、と言っても、市場調査からイメージ戦略、顧客層の分析など、実際にはもっともっと幅広い領域です。今回はこのマーケティングを、「自分自身を売ること」に利用したいと思います。
マーケティング論の基本を踏まえ、それをどのように自分自身に反映していけばいいのかを説明していきます。

マーケティング論の基礎

マーケティングには様々な定義がありますが、基本用語として知られているものには以下があります。

マーケティングの基本用語
1) ベネフィット
2) 差別化と強み
3) セグメンテーションとターゲティング
4) 4P

(出典:ストラテジー&タクティクス株式会社)

順に私の言葉で説明していきます。

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ベネフィットとは

まずは1のベネフィットに関してです。お客さんが商品を買うとき、「商品そのものが欲しくて買う」というよりも、その商品の価値(ベネフィット)を求めて買う、と言われています。例えばボールペンはプラスチックの棒が欲しくて買うわけではなく、字を書くために買いますよね。ほかにも本は木でできた紙がたくさんほしくて買うわけじゃなくて、中の文章を読みたいから買います。

今では珍しくなくなった衣類乾燥機などは、「乾燥させること」はもちろん、今までは寒い日も朝早くでも「自分で干さなければいけなかった」時間と手間を省くことを目的に購入します。
これらが「商品価値」であり、お客様にとってのベネフィットです。これを求めてお客さんは買うわけです。

差別化と強み

次に2です。もし、商品に明確な価値があったとしても、その価値がありふれたものであったら売ることができません。ボールペンがこれだけ普及した現代で、「字が書けるだけのボールペン」を発売しても、今さら何の新鮮味も魅力もないので誰も買いませんよね。
では売れるためにはどうするか。そこで「他社製品との差別化」という発想が生まれます。他社の製品にはない自社だけの強みを探し出すのです。発売直後から大ヒットを続けている「消せるボールペン」などは、新たな価値を生み出して成功した有名な例ですね。

このように、特に後発製品の場合は差別かを自ら生み出すことも求められます。

セグメンテーションとターゲティング

次に3です。セグメンテーションというのは客となり得る対象を、分けることです。簡単に分ける場合は「男女」、そこから10代、20代、30代、あるいは学生、社会人、子ども、など細かく分けていきます。そしてそのうち、どこにターゲットを絞るのかを決めます。
ターゲティングをどこに設定するかで、色やデザイン、使い方など全てが変わってきます。もし、すべての客にターゲティングしてしまうと強みが中途半端になり、そこに絞ることで強みをその客たちに特化した競合他社に負けてしまいます。

なので発売や製造前から、自社製品の強みが生きそうな客の層をしっかりとターゲティングすることは、マーケティングの基本とも言える重要な要素です。

4P

最後に、マーケティング用語で最も有名かもしれない「4P」です。これは
prodcut
price
promotion
placment
の略です。この4つそれぞれにターゲットに合う戦略を練ることが、商品のマーケティングにおいて重要なことになります。

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自分を売る

さて、ここからが本題です。上で見てきたマーケティング論の基礎を使って自分の売り込み方を考えてみましょう。

○ベネフィット
例えば就活の時、会社はその人自身が欲しいというわけではなく、その人が会社にしてくれる、貢献(=価値)が欲しいわけです。そこを理解して、単に自分の長所を押し売りするのではなく、「自分はこの会社で、このような形で貢献できる」というアピールが重要です。

○差別化
1のベネフィットを説明する際、それが「他の人にはできなくて、自分自身だけができること」であれば、圧倒的な差別化になり、強みとなります。今現在自分自身の強みが見つからなければ、将来、したいことをする上で強みになることをしっかりと見定めて、それを手に入れるべく勉強なり経験を積んでいきましょう。

○セグメンテーションとターゲティング
自分が持っている強みが生かせそうなところをしっかりと絞り込みましょう。あっちもこっちもいろいろな業界に手を出していたら結局全部が中途半端になってしまうこともあり得るので、「自分自身の強みを活かせるか」という視点で、絞るといいと思われます。

○4P
この中で、今回特に重要なのはpromotionです。いくら自分に技能や強みがあったとしても、それをうまく伝える(広告する)ことができなければどうしようもありません。うまくプロモーションするためには、「相手は今、何を欲しているだろう」ということを考えながら、そこに合致することを意識しながらこちらの強みを伝えていきましょう。

ここまですべてのプロセスがうまくいけば、あなたのマーケティングは成功と言えます。結果も期待していいはずです。

***
いかがでしょうか。自分自身も就職活動の場においては一つの商品に過ぎないと考えて、マーケティング論を適用してみました。ポイントは、ある程度対象を絞ること、そして、あくまでも相手目線に立った時に価値として認めてもらえるような強みをうまくアピールすることです。これは合コンでも使える理論でしょう。ここがしっかり理解できれば、面接や合コンで相手が興味が無いことをひたすら熱く語った、なんてことはなくなるでしょう。

自分が商品になる場面では、相手目線ということを忘れないようにしましょう。

参考文献
ストラテジー&タクティクス株式会社|マーケティングとは? 10分でわかるマーケティング入門


早稲田大学先進理工学部物理学科所属。横浜サイエンスフロンティア高校卒業。大学では理論物理学を中心に日々勉強に励んでいる。