集中力向上やストレス軽減などの効果をもたらすとして、マインドフルネスが注目されています。マインドフルネスとは、目の前で起きていることに意識を集中して雑念を取り払い、心を落ち着かせること。そのひとつに「瞑想」がよく取り上げられていますが、実際に毎日実践するのは大変そう……と感じている人も多いかもしれません。

しかし、もしお風呂に入りながら簡単に心がリラックスできる方法があれば、チャレンジしてみたいと思いませんか? そこで実際に、入浴時に瞑想する「瞑想浴」を1ヵ月間試してみたところ、さまざまなメリットとその効果を体感したのでご紹介します。

瞑想の概要&瞑想のメリット

そもそも瞑想とはいったいどういうものなのか考えてみましょう。

瞑想というと、僧侶が座禅して行う修行のような少し堅いものをイメージするかもしれません。ですが近年、瞑想が心の回復に役立つと脳科学的にも明らかにされつつあることから、気軽にできるマインドフルネスの一環として注目が集まっています。

では一般的な瞑想の効果をいくつかご紹介しましょう。

まず、瞑想には記憶力を向上させる効果があることが実験によって明らかにされています。瞑想がもたらすシータ波は学習効果を高め、交感神経反応の減少によって感情が制御され集中力をもたらすそうです。

さらに、ストレス低減や老化防止に効果があることもわかってきました。また左前頭葉が活発に活動することで、幸福度を増加させ、免疫力を高める効果があることも報告されています。

このように多くの効果をもたらす瞑想は、Apple創業者のスティーブ・ジョブズ氏がかつて実践していたり、GoogleをはじめFacebookやIntelなどの大手企業が社内研修で取り入れたりしています。つまり、成功者の多くが瞑想を生活の一部としているのです。

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瞑想浴をやってみた

簡単にできる瞑想ですが、習慣化するには時間の確保や毎日の継続が大きな課題となります。

そこでおすすめしたいのが、お風呂に入っているときに瞑想を行なう「瞑想浴」です。湯船につかる時間を有効活用すれば、新たに時間を確保する必要はありません。さらに、入浴とセットにすることで忘れにくく、習慣化しやすくなります。

では、瞑想浴の前に瞑想の方法をおさらいしておきましょう。

瞑想において重要なのは姿勢と呼吸です。まず、動かずにじっと座ります。形にこだわりすぎてしんどくなってしまうと本末転倒ですから、楽に呼吸ができる姿勢を心がけましょう。

次に、呼吸に意識を集中させます。ゆったりとした深い呼吸はリラックス効果が期待できますよ。最初は呼吸に意識をもっていくのが難しく、他のことを考えてしまうかもしれません。しかし、『スタンフォードの自分を変える教室』の著者であるケリー・マクゴニガル氏によれば、瞑想が下手な人は気が散ったときに再び集中することを繰り返すので、上手な人よりもむしろ瞑想の効果が発揮されるのだそう。気が散り始めたら集中力を取り戻して、呼吸に意識を向けましょう。

では、今回私が実践した方法を具体的にご紹介していきます。

お湯の温度はじんわりと汗がにじむくらい。10分以上お湯につかっていられる温度に調整しました。長い時間湯船につかる習慣がない人は、半身浴にすると身体に負担をかけることなく体内の奥深くまで温めることができるでしょう。また、好きな香りの入浴剤を用意するとモチベーションも高まり、リラックスできます。ちなみに私の場合は、お湯につかって瞑想をしている間は浴室の電気を消しました。

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実際にやってみて感じたこと

瞑想浴を実際にやってみた結果、たった10分で頭がすっきりしただけではなく、日常において何も考えずにゆったりリラックスする時間が不足していたことを痛感しました。いつも何かに追われていて、ぼーっと心を休める時間が圧倒的に足りていなかったのです。また継続していると、物事に取り組む集中力が増したことでスムーズに気持ちを切り替えられるようになり、衝動買いやうっかりミスも減った印象です。

さらに、浴室の電気を消すとリラックスできるだけではなく、疲労回復にも効果を感じることができました。パソコンで目が疲れている人にはおすすめです。しっかりお湯につかることで美容効果も期待できて一石二鳥。凝り固まった身体もほぐれ、心身ともに回復しますよ。

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瞑想を習慣化しやすく、マインドフルネスやリラックス効果のある瞑想浴についてご紹介しました。道具はいっさい必要ありませんから、思い立ったらすぐに実行できます。お風呂で手持ち無沙汰に時間を過ごしている人は、試しみる価値がありますよ。

(参考)
PRESIDENT Online|瞑想の基本「調身」「調息」のやり方
ケリー・マクゴニガル著(2012),『スタンフォードの自分を変える教室』, 大和書房.
Study Hacker|成果が出る脳を作る! 勉強する人は絶対に知っておきたい “瞑想” の技術
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