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五感が記憶を想起させる。
誰しも聞いたことがあるはずだ。人間の記憶は五感と非常に密接に関わっている。
匂いが記憶を想起させるという話は、よく話題になる。

今回注目したいのは、同じ五感でも「におい」ではなく「音」。
音の持つ記憶との関係に迫ってみたいと思う。

badge_columns_1001711「音」が記憶を蘇らせる!

こんな経験はないだろうか?
昔よく聞いていたお気に入りの曲を久しぶりに聞いていて、ふっとその時の感情が蘇ってきた。これは記憶が音と結びつけられている証拠のひとつ。

匂いと同じように、「音」も記憶を想起させる手段として有効であることがわかっているのだ。

アメリカ、ケント州立大学のミラー博士は芝刈り機のTVCMを「音あり」と「音なし」の2パターン作った。被験者に見せたところ、「音あり」のCMの方がやはり記憶に残りやすかったという。

人はものを思い出す時、脳の中で何回かそれを反復、つまり「リハーサル」して取り出す。その際、リズミカルな音と共に記憶されているとリハーサル作業が行いやすいんだとか。

筆者の友人には熱心なももいろクローバーZのファンがいる。彼は大学受験時代、物理の問題集を解く際には必ず、ももクロの「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」を聞いていたらしい。
すると今でも、ライブ等でその曲を聞くたび物理の複雑な公式がいくつも思い浮かぶというのだ。

なんとも不思議な話だが、れっきとした事実。彼にとって、ももクロの曲は物理の公式を思い出すきっかけになっているのだ。

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badge_columns_1001711試験前には音楽を聞け!?

この話を聞いて、筆者はこんなことを考えた。

ももクロを聞くことで、脳が「物理を勉強するモード」になっているのではないか?
特定の音楽を聴き続ければ、それが脳のエンジンを入れる効果をもつようになるのではないか?

音楽を聞いて、昔のことをふっと思い出す…これを利用して、特定の音楽を「エンジンをかける道具」にしてやるのだ。

実践方法は簡単。勉強する科目ごとに、聞く音楽を決めておくだけだ。物理だったらももクロ。数学だったらAKB。古文だったらE-girls、といった具合に。

すると脳は勝手に、「あ、ヘビーローテーションが聞こえてきたぞ!そろそろ数学が始まるな!」と勘違いをしてくれる。まさにパブロフの犬状態。

これを、受験本番にやってみてほしい。物理の試験直前の休み時間になったら、いつも通りももクロを再生。ずっとそうやってきたのだから、脳は物理を勉強するモードになっているはず。試験だってスラスラ解けてしまうだろう。

***

試験直前の休み時間。ノートを見返したり、公式を書いたカードをめくるのもいいが、本番直前というのは緊張しているもの。なかなか文字が頭に入ってこないこともあるだろう。

そんな時は、いつものテンションで音楽を再生してみよう。リラックスにもなるし、脳のエンジンも入るし、まさに一石二鳥なのだ。


東京大学理科二類所属。県立浦和高等学校および駿台予備校出身。小さいころから自然や生き物に関心を持ち、高校時代に読んだ福田伸一の「生物と無生物のあいだ」に刺激をうけ、分子生物学を志す。テニス歴6年。AKB48の大ファン。