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高校生までと、大学生以降(社会人も含む)の一番の違い。挙げれば多すぎてきりがないですが、「暗記する」か「考える」かという違いが大きいと感じています。高校時代の勉強は暗記がメインでした。大学生になってからは、暗記よりも考えることが増えました。社会人になったら、「暗記しなくてはいけない」ということはさらに最小限になるのではないでしょうか。
私個人で言うと、今までの暗記中心から考えることを中心に変えていく中でノートの書き方も変わりました。今回のコラムでは、目的によってノートの書き方を変える方法を紹介します。

badge_columns_1001711目的別のノート・メモ術!!

1:書くこと自体が目的
例えば数学の問題を解くためにノートに書く場合、書いたノートをあとで見返すことがあるかどうかによって変わってきます。見返さないのであれば、時間をかけて丁寧に書く必要はありません。解いた問題が正解であれば見返すことはめったにないと考えられます。
解いた問題が不正解であれば、その後に赤ペンで書き足す正解の解答を丁寧に書けばいいと思います。見返すのは不正解の文字ではなく、正解の文字ですよね。となると、数学は問題を解く段階では丁寧さにこだわる必要がないことが分かります。

2:あとで覚えることが目的
日本史や世界史のノートをつくる場合、あとでそのノートを見て理解したり暗記したりすることになる可能性が高いです。
その場合、このコラムが参考になります。
学びの効率を上げる東大生のノート術。きれいなノートは本末転倒!

このコラムでは、参考書として使えるノートをつくるための方法がわかりやすくまとめられています。

3:情報を伝えることが目的
「記憶が目的ではなく、あとからその情報を使う場合」には、後で見返した時にもぱっと時系列、あるいは項目ごとに理解ができる「整理されたメモ」が理想です。社会人になってからの会議や打ち合わせ、お客様からのヒアリング等は全てここに入ります。

2も3も書くこと自体が目的ではなく、あとで使うことを前提に書くという点は共通していますが、2は内容を「理解して覚える」ための参考書としてのノートである一方、3はあとで見る人(自分や他人)に情報を伝達するためのメモであるという違いがあります。
上手にメモする方法は、『自衛隊に学ぶメモ術』という本に詳しく書かれています。以下で私が大事だと思ったポイントを3つ紹介します。

『自衛隊に学ぶメモ術』

松尾 喬 (著), 平野 隆之 (監修)
マイナビ新書 2014年

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◆◇カタカナでメモする◇◆
時間に追われて焦って書くと、あとで見たときに何が書いてあるのかわからない「ミミズ文字」になってしまいます。それを解決する方法が「カタカナで書く」というもの。
カタカナは画数が少なく、書くのに手間のかかる曲線も少ないため、ひらがなのように「ミミズ化」しやすい要素が少ないのです。
さらに、すぐに思い出せない漢字や、画数が多くて書くのに時間がかかる漢字をカタカナにすれば、メモする時間を短縮できるというメリットもあります。

◆◇文字は大きく書く◇◆
小さい文字だと、丁寧に書かないと読めないと思って書くのに時間がかかってしまいます。読み返すときにも読みにくいです。
つまり、大きく書くと、書くときには書きやすく、読むときには読みやすいというメリットがあるのです。

◆◇重要情報を見極める◇◆
講義や会議の内容をすべてメモすることはできないため、重要な情報を見極め、それを的確な言葉でメモする必要があります。会議が始まる前にさっと資料に目を通して、「この会議の目的は何なのか、今回決定or検討しなくてはいけない次項は何なのか」を頭にしっかりと入れてから会議に挑みましょう。極端なことを言えば、上記に当てはまらないものは全て雑談とも言えます。それはいちいちメモをする必要がありません。
事前に会の目的とゴールが的確に把握出来ていれば、同じ1時間の会議であっても得るものが全く違ってきます。会社に帰ってから上司や同僚に報告する場合もあるので、議事録の様に要点をしっかり捉える意識で参加して下さい。

受験生の授業もそうですが、とりわけ社会人になってからは「メモの取り方が下手で、社内で会議の内容を正確に伝えられなかった」「字が汚くて自分でも読めない」などは、本人の評価を最低ラインまで下げてしまいます。

ノートやメモを書くとき、その目的に応じて書き方を工夫してみてください。

【参考文献】
平野隆之監修・松尾喬著、2014年『自衛隊に学ぶメモ術』マイナビ新書
まとめNAVER メモを取るスピードも速くなる!?省略や記号を活用した5つのメモ術
自衛隊に学ぶメモ術


東京大学文学部行動文化学科社会学専修課程。ノートルダム清心高校卒業。大学ではセクシュアリティについて勉強している。忍者が好き。服のセンスとユーモアのセンスがほしい。著書に「数学嫌いの東大生が実践していた『読むだけ数学勉強法』(マイナビ、2015)」